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転生したらヤクザになっていた!?  作者: 八雲武
第2章 仕事と学生の間で
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第2話 姉と弟

 明け方 自室


「うわああああああ!」


 悪夢を見ていた俺は、そう叫びながら飛び起きて目が覚めた。

 しばらくの間、呆然としながら壁を見た後に枕元にあった時計を見ると午前5時過ぎを示していた。


(あの夢は小学生の時のものか・・・こうもリアルに見せられると別人格とは言え、やな気持ちにさせられるぜ・・・)


 俺が見た悪夢は、ダムの決壊を防いだ後に起こった周囲の反応だった。

 あの時、周囲の人からは好奇の目で見られ、学校全体からは化け物だの何だのと蔑まれて石を投げつけられたりもした。

 あの時ほど、自分の能力を呪ったことはなかったし、自分が周囲と違うことに気が付かされたこともなかった。

 そのため、八岐大蛇の能力を使うことを自重している上に、母親からも使わないように強く言われた。


「今日は土曜日、もうちょい寝よう」


 数日前、クレー射撃の取材があったので小学生の記憶がぶり返したのだろうと思い、イヤな記憶を振り払うように頭を振ってからそう呟いてから二度寝した。



~~~~~~



 昼 居間


「あら~、やっと起きてきたわ~」

「ずいぶんと寝ぼすけさんなのです~」

「ずいぶんと寝てたわね、待ちくたびれたわ」

「あぁ、すまん」


 俺が起きてから広間に出ると、昼だということで彩葉達が居間で昼食を待っているところだった。

 俺達はヤクザだが、一般企業としての収益も一定数の金額で出しているのでメイドさんに作ってもらっている。

 ヤクザが会社を経営して、一般市場に進出しているというのは滑稽に見えるかもしれないし、不可能かもしれないが日本の根幹を支えている軍産複合体である六菱重工業のトップに君臨する尾頭家の伝手によって、経営の軌道に乗せる事ができた。


 主な仕事は、民間軍事会社の経営を通して人物の警護や施設の警備から、コンピュータを使った情報活動などでかなりの金額を稼いでいるため、多数の家事使用人(メイドさん)を雇う事ができている。

 とは言え、多様な職業を選択できる現代において家事使用人なんてそう多くいる訳ではなく、貧困対策と雇用の創出を目的に職業教育所が100年以上前に設けられた。

 そして、そこで仕事を覚えた人達が仕事場に向かうようにしたシステムが法律として制定されたらしい。


 とは言え、科学技術が発達した現代では中世や近代のように多くの家事使用人を必要とはせず、多くても10人から20人ぐらいで済んでしまう。

 洗濯も洗濯機でできるし、掃除もル○バで簡単に掃除ができるようになっているため、大規模に使用人を雇用しなくて済むようになった。

 そのため、俺の家では家事使用人を統括するメイド長の他に、料理人とその補佐である台所女中(キッチンメイド)や家の清掃を行う家女中(ハウスメイド)が数人ずつ、そして客間女中(パーラーメイド)と専属のドライバーが1人ずつと言う構成で雇っている。


 後は専属のメイドをそれぞれ数人ずつ、割り振っているので20人程度になるがその出費はなかなかのもので、最低でも年に数千万円ものお金が彼女達への給料として流れていっている。

 そのぐらいの費用を余裕で創出しないと、現代日本において家事使用人を雇えないぐらいに仕事が多様化しているし、人々の聖月が豊かになっている。

 そのため、俺個人としても彼女達の給料のいくらかは負担しているし、彩葉達も少しの金額は負担している。


 しかし、それでも彼女達に支払っている給料の1割程度の金額であり、残りの金額は母さんが独自のルートで得たお金でもって補填している。

 ここで言う独自のルートというのはヤクザのシノギであり、大規模な組織になるとその方法は多岐にわたる。


 例として上げるなら、用心棒代としてのみかじめ料やスナックなどのおしぼりなどを提供するソース料から違法な賭博場の経営や産業廃棄物の処理、挙げ句の果てには違法薬物の取引などである。

 これらの他にも多数の収入源はあるのだが、説明するとキリがないので上げないがそれらでの収入はかなりの額になっている。

 その収入源を管理して、1番多くの金額を受け取る事ができる組長だからこそ、家事使用人を雇うことができたらしい。


 と言っても、食生活に関して言えば一般的な生活をしている人達と比べてやや豪華ではある大して変わらない生活をしていることには驚いた。

 話を彩葉達から聞くと、母さんの先代である祖母が豪華な食生活を送っていたが栄養価がアンバランスすぎたため、早死にしてしまったらしい。

 そのため、バランスよく食べれるように要望を出したのが組長を継いだ母さんであり、それからは一般的な食生活になったとのことだった。



 それはともかく



 昼食時、あまり喋らなかった俺を見ていた彩葉から声を掛けられた。


「恵介君、調子悪いようだけど大丈夫?」

「ん?あぁ――――」


 食後、すぐに自室に戻ろうとしていた俺が振り返ると彩葉だけではなく、琴音や珠緒まで心配そうに俺を見ていた。

 俺が階段から転げ落ちた時以来、彩葉達は俺のことを心配してくれるようになっていた。

 それまでは、何をやっても単独でできる少年として彼女達の目には映っていたようなので例え、目の下に(くま)が出ていたとしても気にしていなかったらしい。


 そのため、彼女達は俺が怪我をしたの時の後悔の念から俺に対して慎重な対応を取っている。

 例えば、それまで1人でやっていた家の家計簿を彩葉達がやるようになったし、交渉事なんかも彼女達が加わるようになった。

 そんな中で最も気にしているのは、日常生活での俺の行動だった。


 人というのは、日々の感情や気持ちが無意識のうちに身体や行動に出ているという話を以前、転生する前に聞いたことがあるが実際にその通りだと思う。

 でなければ、彼女達が俺の行動から何かがあったと気づかないし、気づいたとしても以前の彼女達ならスルーしていただろう。

 だから、俺はこう言った。


「―――悪い夢を見てしまってね」

「あぁ、なるほどね~」


 俺の発言に、彩葉が納得して俺を招き寄せてからこう返した。


「じゃあ、お姉さんが膝枕をしてあげましょう~」

「え?」

「何よ~、文句でもあるの~?」

「文句はないが理由を聞いても良いか?」


 彩葉の発言に、俺は驚きつつも質問をしたので彼女は、琴音達も巻き込みながら平然と答えを言った。


「そりゃあ、お姉ちゃんですもの。弟の気持ちぐらい、気付けなくてどうするのよ~、ね?」

「え、えぇ、そうね」

「どうせなら蛇の胴体を出してくれると嬉しいのです~」


 珠緒はしどろもどろになりながら答え、琴音は嬉しそうに自分の要求を言ってきた。


 そのため、今日は彩葉達に甘えながら1日を過ごした。

日常系の小説を書くのが苦手なのが判明(今さら感がありますが)


どちらかというと、バトル系が好きですから拙い小説になるかもしれないので堪忍してくだちぃ


とは言え、こう言った姉弟愛に少し憧れたりもしますね(笑)

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