ジョルグの奇妙な来店
東久留米あさひ、高校1年、姉。
東久留米ゆうひ、中学2年、弟。
「先輩、きのうすごくめんどくさい客が来てたんですけど、その時先輩どこにいたんですか?」
「え? り、リーチインの中だけど・・・?」
「え? 何で?」
「そんなの飲み物の商品の整理に決まっているだろ!!」
「へー。てっきり私はクレーマーの客から自分だけ逃れ、私一人に客を押し付け、先輩は一人安全を確保していたのかと」
「・・・・・・(ギクっ)」
「・・・先輩」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
びにこん。
第8話「剣豪」
東久留米さんには弟がいた。
それも、すごく個性の豊かな。
「ふっ・・・姫騎士よ、今日の晩餐会、西の賢者も来るそうだぞ」
「ああ、斉藤さんね。じゃあお酒のおつまみ買ってかないと」
「あと、狂戦士からケーキに立てる灯火をと」
「ロウソクね。って、お父さん買い忘れたのね・・・」
注意・ここ、コンビニ。
俺、東久留米さんシフト中。
さっき、東久留米弟、来店。
それ以来、東久留米さん仕事放棄して、店の端で弟と談笑。
・・・イラッ
「あ、先輩! 一人でレジ打ちお疲れ様です」
「てめぇ、よくもまあそんな軽々しく・・・」
東久留米さん、レジに帰還。
「そうだ先輩、せっかくなんで紹介しておきますね」
そして、弟にこっちへ来いと手招きする東久留米さん。
「紹介します。これ、私の弟の・・・」
「天照の神に導かれし魂を宿した古の戦士、アステリア・ジョルグだ。よろしく頼むぞ剣豪!!」
「弟のゆうひです。先輩、ふつつか者ですが弟を・・・どうか弟を、よろしくお願いします」
「うわっ、姉弟そろってめんどくせぇ!」
なんだこの濃いキャラ×2は!?
非常に面倒くさいぞコレ!!