エイプリルフールネタ
ちょっとセンシティブな表現があります。詩子視点
「ん……」
なんとなく目が覚めた。外はまだ少し暗い。枕元の目覚まし時計が「まだ早いよ」と言わんばかりに静かに佇んでいる。
せっかく夢の中であーちゃんと会えてたのにな……。すぐ二度寝したらまた会えるかな。
眼を閉じようとして、なんだか違和感に気がついた。股のところ、なにか挟まっているような。下着もそれに圧迫されてキツくなってる?
寝ぼけてなにか挟んだのかな、と思い、パジャマのズボンを下げると、そこには、は? え?
「な、なんじゃこりゃああ!!??」
★
「何が生えたって?」
あーちゃんが胡乱げな眼をして言った。そんな表情もかわいいけど、今はそんなことを考えてる場合じゃない。
学校にくるまでに物凄く緊張した。下着は圧迫されて痛いやら、その、気持いいやら、だし、スカートがスースーして落ち着かないし。いつもは短くしてる制服のスカートも今日は規定通りの長さだ。それでもバレやしないかとハラハラだった。男の人が女装とかしたらこんな気分になるんだろうか。
「だから、その、おち……」
「落ち武者?」
「じゃなくて、おち◯ん◯◯!」
「ちょ、声でかいよ」
あーちゃんが慌ててわたしの口を手で塞いだ。ぷにぷにでちょっとひんやりしてる手が気持ちいい、なんて。
それにしても、人気のないトイレでよかった。誰かに聞かれたら大騒ぎになるところだった。
「てかさ、マジで言ってるの?」
「うん、大マジ……」
「うーん、しーちゃんを疑うわけじゃないけど、ちょっと信じがたいなあ……」
まあ当たり前だよね……。わたしだってあーちゃんが同じこといい出したら正気を疑うところだ。
「あ、確認すればいいのか」
「え」
「というわけで、ちょっと見せて」
「み、見せてって、どうやって」
「? パンツ下ろせばいいじゃん。ほらほら、そこの個室入ろ」
あれよあれよと言う間に個室に連れ込まれてしまった。小柄なあーちゃんとはいえ、一人用の個室に二人はちょっと狭い。
というか本当に見せるのだろうか。あーちゃんに? これを?
だめだめ、あーちゃんが汚れてしまう。
「あーちゃん、やっぱり」
「ほら、スカート持って。下着おろしてあげるから」
手際よくスカートを捲られ、手に持たされてしまった。女子にはありえない膨らみの下着が丸見えである。 かわいいやつ履いてきてよかった……。いや、別に期待してたわけじゃないけど、ほんとに。
いや、あーちゃんってこんなに積極的だったっけ?
「うわ、マジでふくらんでる。じゃあ下ろすね」
「ちょ、ちょっとま」
……するすると下ろされてしまった。いや、ちょっとひっかかったけど。ナニにとは言わないけど。
「おおう、マジで生えてる……」
「だから本当だって言ったのに」
「ごめんごめん」
口先で謝りながらも、あーちゃんはじっとソレを見ている。や、やっぱり興味あるのかな……あーちゃんはノーマルな女の子だろうし……。
「なんか動いた」
「そ、そんなにジロジロ見ないでぇ」
「いや、見るでしょ。どうなってんのこれ」
ちょ、近い近い。顔近づけちゃヤバいよ。反応しちゃうって!
「んー……これってさ、舐めたりもするんだよね」
「え」
「ちょっと試してみていい?」
あーちゃんは少し口をあけてちろりと唇を舐めた。うわ、えっろい……。
「いやいやいや、待って待って」
「いいからいいから」
いただきまーす、とあーちゃんの口が近づいて、口が開いて、舌が
「だ、だめええええええ!!!」
★
「はっ」
目が覚めた。全身に冷たい汗をかいてて、心臓が大きな音を立てている。
外はまだ少し暗い。枕元の目覚まし時計が「まだ早いよ」と言わんばかりに静かに佇んでいる。
あわててパジャマの下を確認する。もちろん何も生えていない、と安心する。
うん、夢、か……。
「んぅ……?」
隣でもぞもぞする姿。
そうだ、昨日はあーちゃんとうちで遊んで、そのままお泊りすることになったんだった。
思わず、まじまじとあーちゃんの顔……というか唇を見る。寝起きで少しカサカサしてる唇。僅かに空いた隙間から除く歯とピンク色の舌。
ごくり、と息を呑む。あの口が、あの舌が、わたしの
「ふわ……。おはよ、しーちゃん」
「お、おはよ……」
「って、いや、まだ早いじゃん……」
大きく伸びをして欠伸をするあーちゃん。ああ、そんなに大きく口を開けたら、唇が、舌が、艶めかしく蠢いて
「あーちゃんのえっち!」
「なんでだよ」




