62.大精霊ってすごいね2
りゅーさんの店に行きソウリンの情報を売りに来た僕達だったがほとんどソウリンとりゅーさんの会話になって僕はそれを眺めるだけになっていた。
りゅーさんは興奮している様子でソウリンに質問をしている。逆にソウリンは冷静で一つ一つの質問にしっかり答えていた。
「落ち着いた??じゃー、大精霊について話すよ?」
「はい、お願いします」
「えーと、大精霊はこの世に私含めて七体しかいないの。特徴は精霊よりも余裕があることかな?」
「余裕?」
「そう余裕。魔法も結構自由だし、知能も人間と同程度以上あるの」
「なるほど。それでほかの大精霊の情報とかはあるの??」
「んー、ほとんどないかな?分かるのは属性ぐらい。住んでる場所も大体しか知らないし、名前も呼んだことないからね」
「大体でいいから教えて!!」
「んー、たしかみんな二十層以上に住んでるらしいよ」
「なるほど。だから精霊使いギルドは二十層に実装されたのか。名前は知らないのにどうしてそんなことは知ってるの?」
「んー、みんな使う属性で呼び合うからわかんないんだよね」
「属性??火とか水とかってこと?」
「そー、私以外の六体はそれぞれ属性を持ってるの。火の大精霊、水の大精霊、土の大精霊、木の大精霊、光の大精霊、闇の大精霊ってね!!」
「えーと、ちょっとまってね。火、水、土、木、光、闇ね。あれ?ソウリンって水の大精霊じゃなかったっけ??」
「あー、私はイレギュラーだから一応水の大精霊ってなってるけど主体はソウリン湖の大精霊なの!!」
「だから一層のソウリン湖にいたの??」
「そー。私の知ってる情報はこんぐらいかな??それでいくら???」
「ちょっと待ってね。んー、50か。いや、もっと確実に稼げる話だな。じゃー、80万ゴールドで買い取るよ」
「は、80万……」
思わず僕の口から言葉が漏れる。
りゅーさんはそれを聞き逃さなかったらしく、丁寧に説明してくれる。
「これはまだ未発見だからもっと価値が高くてもおかしくないよ。それに今まさに一番熱い話題だからね」
「そうなんですね。それでそのゴールドで買えるいいキッチンも教えて欲しいんですけど」
「OK。代金はいらないからその代わりちょっと私の用事に今度付き合ってもらってもいい?」
「いや、ゴールドはあるので払いますよ?」
「そういう事じゃなくて。ちょっと手伝って欲しいことがあるの!!」
「ユート。ここは言葉に甘えましょ??りゅーもユートにしか頼めないことっぽいし」
「そうなんですか??りゅーさん??」
「ま、まぁ、そうかな??」
照れくさそうに笑い、そこで会話は終わる。
そして、キッチンの情報を頂き、今日の予定は全て終わった。
「じゃー、ユート君。明日か明後日にフレンドチャット送るから見といてねー」
「わかりました。ありがとうございます!!」
りゅーさんのところを出ていき今はまた三層へと戻ってきた。
理由はもちろんキッチンだ。
どうやらここにキッチン専門店をしている特殊なプレイヤーがいるらしい。
「ソウリン、楽しみだね」
「本当に楽しみ!!!あ、ここを右だって」
ソウリンはりゅーさんに貰った地図を見ながら僕を案内してくれる。
フェンは相変わらず僕の頭の上にいて、今は器用にそこで寝ている。
「あった。ここだって」
「普通の家だね。お店って感じじゃない」
「でもここだって書いてあるよ?とりあえず入ってみようよ。こんにちわーー」
そう言いソウリンは一人で勝手に家の中へはいる。
僕も慌ててソウリンの後を追って家の中へとはいる。
「う、うわー。キッチンばっかり」
「ほんとうだ。やっぱここで当たってたんだね」
家の中にはところ狭しと並べられているキッチンの数々。それこそキッチンの見本市みたいだ。
色んなキッチンを眺めていると奥から人が出てくる。
身長は僕よりちょっと大きめ。髭を生やしてずんぐりむっくりな体型。
まさにドワーフがそこにいた。
「よぉ、お兄ちゃんとお嬢ちゃん。よくここが店だってわかったな。誰かの紹介かい??」
「あ、はい!情報屋のりゅーさんから教えてもらいました」
「あー、りゅーのところか。ってことは情報を買ったってことだな?」
「そーだよ!りゅーにキッチンが欲しいって言ったらおしえてくれた」
「よし、じゃー、どういうキッチンが欲しいか教えてもらおうか」
100000字を超えました!!
だからなんだよって話ですが、桁が変わると嬉しいもので…
一話ごとの文量が少ないのでようやくって感じですね




