52.投票
僕達は負けて待機部屋へと転送された。
「惜しかったね」
「そーだね、あとちょっとだったのに」
「楽しかった…」
残り三チームという所で負けてしまったが僕達は全力で楽しむことが出来た。なのでこの部屋に来てから誰も悔しいとか言っていない。
僕も本当に楽しかったと思う。
このゲームをやり始めてフェンを助けるために戦った以来の全力戦闘はめちゃくちゃ楽しかった。
ゲームなのだからそれでいいのだ。
「それで優勝は?」
スーリンさんが聞く。テレビをつければリアルタイムの試合の様子が観戦できるのでりゅーさんがテレビをつけた。
様子を見るに、まだ試合が終わってないようだ。
戦ってるのは僕達を倒したチームとなんか強そうな装備の人が三人いるチームだ。
「だいたい予想通りだね。私たちを倒したのも、それと今戦ってるのも結構メンツがいいからなぁ」
りゅーさんが解説をしてくれた。
りゅーさん曰く、有名プレイヤーはいないが、両チームとも五人中三人が実力者という。
予想だとリアルの友達という説が濃厚だとも言っていた。
「まっ、そういう訳でかなり強いチームだったのよ。それで四位ってかなりいい感じだから!!」
りゅーさんによる説明と演説が終了した頃、テレビの中に映されている試合も終わりを迎えた。
勝ったのは僕達を倒したチームだ。
そして、この試合の数分後ダロンが出現する。
出現するといっても今回はテレビ越しに映っているだけである。
「みんなおつかれだろん。これで本戦へと進む101チームが決まっただろん!!さぁ、今からこの101チームのバトルロイヤルが始まるだろん。負けたチームの皆は暇になっちゃうと思うからちょっとしたミニゲームをするだろん!!!」
ん?101チーム??100チームじゃなかったことに少し疑問を持つがダロンの話がすぐ再会されたので考えれずに終わる。
「じゃじゃーん!!この画面に今回本戦出場チームの名前が書かれているだろん!101チームもいるから選ぶのが大変だと思って一時間取ってあるからゆっくり選ぶといいだろん!!チーム名と一番強いプレイヤー、タップするとそのチームの詳細がわかるだろん!勝つと思う1チームを一人ずつ選択するだろん!一人一人の手元にタブレットを出現させるだろんね。賞金はなんと、100億ゴールド!!をかけた人で山分け。それと秘密のプレゼントだろん!何人かけたかは試合開始直前に発表するだろん!!さぁ、今から一時間選んでくれだろん!!!」
そういいテレビが消える。
それと同時に机の上に五つのタブレットが出現する。
「よーし、面白くなってきたね。情報屋の腕がなるな!」
「確かに私たちにはりゅーがいるから当たる可能性高いね」
「いや、私は誰にも教えないよ!一人一人考えてやるからこそのゲームじゃない。最後にみんなで誰を選んだか発表しようね」
りゅーさんのテンションが急に上がった。
確かにこの賭けはりゅーさん有利といえる。
僕はプレイヤーなんてあまり知らないし、誰が強いかも分からない。けどりゅーさんは誰が強いのかわかってるはず。
となると僕はこのチームの中で一番不利だろう。
まっ、別にいいや。
ゲームなんだから楽しんだもん勝ちでしょ?
なので僕は何も考えずタブレットをいじる。
チームを見てると、一チームだけ三人のチームがあった。
チーム名がラスボス。
そしてチームで1番強い人がラースというらしい。
僕は興味が出てそのところをタッチして詳細を見る。
すると僕の知っている名前があった。
ゼンブルだ。
僕はその名前を見てすぐにこのチームにかけることにした。
まぁどうせわかんないし、それなら知っている人でいいやと思ったからだけど…
すると思った以上に時間が経っていたようで、残り五分というところだった。
いや、確かに全部詳細見ちゃったけどそんなに経ってるとは予想してなかった。
けど、まだりゅーさんだけタブレットと向き合っている。
そして、りゅーさんがタブレットを置いてから数十秒後ダロンが再びテレビに映る。
「終了だろん!!投票結果をオープンするだろん!」
そういい、テレビに全チームに何人投票したのかが表示される。
僕の投票したチームラスボスは3072人投票していた。
多いと思ったが、よく良く考えればそこまで多くないな。
だって、今参加してるの100万人いるんだよね。
そのうちの3072人だからそんなに人気がないということだな。
逆に考えればゼンブルが勝利したら、賞金も多いと言うことだ。
よし、全力でゼンブルのチームを応援しよう!!




