50.決着
50話達成!!
いつの間にか残り三チームになっていた。
これまでは残り何チームか分からなかったが、残り十チームになった時、地図に残りチームの数が表示されるようになり、そこからは僕達のチーム以外で勝手に潰し合いついに残り三チームのところまで来たのだ。
僕は残りチームの数が表示されるようになってからは完全に地図係になっていた。
やることは簡単。安全エリアの場所を教えることと、残りチームの数が減ったら知らせることの二つである。
安全エリアの中ではなるべく動かず敵を待つ。
それが僕達のスタイルだ。
こうして移動せずに留まり、少し時間が経過する。
「安全エリアの範囲外になりました。えーと、右方向に行けばいいと思います」
「わかった、じゃー私先頭で進むよ」
りゅーさんが先頭を歩きその後ろを僕、僕の隣にはアリサさんとレイナちゃん。そして、最後尾にスーリンさんという陣形で歩き始める。
その時だった。
残りチームが二に減ったのだ。
つまり僕達ともう1チームだけになったのだ。
「1チーム脱落しました。あと1チームしかいません」
「りょーかい。見張りは任せて」
警戒をアリサさんが強める。
一体一になれば先に攻撃できた方が有利なのでこうやって積極的に敵を探すのが普通らしい。
しかしアリサさんの警戒は無駄に終わった。
「おめでとうだろん!!優勝はユーヤチーム!!!」
急にダロンが現れる。
そして、僕達の優勝を祝ってくれるのだ。
まだ戦ってもないのになぜ?
その答えはりゅーさんが教えてくれる。
「多分だけど私たち以外の二チームが相打ちだったんじゃないかな?継続ダメージで負けるとかね?今回のルールだと回復スキル持ちがいないと回復する方法ないし」
「まっ、勝ったってことでいいじゃん」
「そうですね」
しっくり来ない勝利ではあるが勝ちは勝ちだ。
ここは何も考えず喜んでいればいいだろう。
「おつかれだろん!次は準決勝だろん!!
その前に一時間だけ敵チームの情報収集時間をあげるだろん!全チーム見る時間はないから調整して調べるだろん」
そう言い残しだろんは消えた。
そして僕達もスタート前の待機部屋へと戻される。
「よし、じゃー調べますか」
「私も見る…」
「OK。みんなで一緒に見ようか。どうせテレビひとつしかないしね」
「はーい。まず有名プレイヤーを粗方調べちゃった方がいいと思いまーす」
「スーリン、そーだね。とりあえず有名プレイヤーが何人いるか調べるか」
そう言いながら慣れた手つきでテレビを操作しだす。
途中でうーんとか声を発しながらテレビを凝視すること三十分。
「強いプレイヤーは三人だね。ハイジとソータとナナかな??みんな前回イベント本戦出場者だから油断出来ないね」
「私も本戦出場者だから大丈夫!!」
「そーだね。スーリンを含めて一体二に持ち込むのが理想かな??」
「まぁね。勝てるかはわかんないけど…」
「負けたら負けたで仕方がない」
「そーそー、レイナちゃんの言う通り。それにサポートもなるべくするで大丈夫だよ!!」
「まぁ勝つけど!」
強いプレイヤーが三人か。
僕もいずれは強いプレイヤーと呼ばれるようにしよう!
「それにね、有名プレイヤーだけって言う訳には行かないんだよね。各チーム一人は妨害スキルとか持ってるしハマると厄介な人もいるからな」
「まぁー。うちにもいるしね」
スーリンはそう言いレイナとアリサの方を見る。
「え?私とレイナちゃん??まぁそうかな?」
「いや、私ポルターガイストだけですから….」
「それが強力だから大丈夫!」
何が大丈夫なのかは知らないが大丈夫らしい。
アリサはさっきは探索メインでモンスターによる攻撃をしてこなかったので分からないが多分強いのだろう。
そんなこんなであっという間に一時間が経過してしまう。
「第七ブロック準決勝を始めるだろん!!
第七ブロックの敗者は観戦可能だから楽しむだろんね!」
そう言いまたしても知らない場所へと転送されるのだった。




