46.バトルスタート
僕は七番目だからまだまだ先だと勘違いしていた。
まさかたった数分で七番目がスタートするとは誰も思わないだろ??
いや、僕以外みんな理解していたっぽいし僕がおかしいんだな。
このゲームは時間加速できるので考えてみたら当たり前だけど、初見でそんなこと思いつく人なんていないでしょ??
ってことで僕達の出番が来ました。
正直に言います。とても緊張しています。
僕が死ぬとみんなの残機が一機になるので責任重大なのだ。
「みんな、がんばろーね」
「とりあえず予選ぐらいは勝ちたいよね」
「そーですね」
「はい!!」
「がんばる…」
りゅーさんを皮切りにみんなが一言発して戦いが始まった。
「みんなーよく来てくれたね。私の世界へようこそ。リーダーに地図渡しといたから確認してね。リーダーの位置だけは分かるようにしておいたからさ」
そう空から声が聞こえると手元に紙が現れる。
それを開いてみるとそれは本当に地図だった。
そして、僕の場所が棒人間となって表されている。
「おー、ここは初めて使われるステージだね。ん?結構広いな。500人もいればこれぐらい必要かな?」
りゅーさんが地図を覗きながら呟いてる。
正直近すぎて緊張する。
すると、後ろから雄叫びが聞こえてくる。
「うぉーーー」
モンスターだ。見たことの無いモンスターだけど、ミノタロスっぽいな。
「んー、六層のミノタロスだね。スーリンよろしく」
「余裕だよ」
そう言い、スーリンさんがミノタロスに斬り掛かる。
すると一瞬でミノタロスが光になって消えた。
「ドロップアイテムは??」
「なし」
「そうか。残念だね」
うん、よくわかった。これ、僕会話に入っていけない奴だ。
「そうだな。ポジション的に私とレイナちゃんがユーヤ君の守りで、スーリンが攻め、アリサは探索重視のオールラウンダーかな?それでユーヤ君はヒーラーって感じ?今回は回復アイテム持って来れなかったからユーヤ君が最重要かも?」
「そーだね。私の子達も何体かは回復使えるけど、十分の一が限界だからね」
「あれ?聖なる炎ってどれぐらい回復できるの?」
どうやら、僕が最重要人物らしいです。
もう、余計に緊張してきてしまったじゃないか。
最重要、最重要とか言われたら死んだことを考えてしまう。あ、それで質問に答えないといけないんだった
「えーと、三分の一ですね。十分のクールダウンがありますけど」
「え、つよ」
レイナさんがボソッとつぶやく。
そして、驚いたように口を抑える。
多分無意識だったのだろう。
「けど確かに強いね。二層で手に入るスキルの中じゃ上位間違いなしだよ!」
「そうだね。やっぱあの悪魔討伐当たりクエストだったかも。私のスキルは今回出番ないけど…」
「フェンちゃん回復モンスターになりつつありますね。攻撃はできるのー?」
「いや、スキル持ってないので…」
そうだった。僕もフェンも攻撃系のスキルをそこまで持っていないのである。
僕はギリギリ会心の一撃、憤怒、連撃をおぼえているが、フェンは何一つ覚えていないので、今度一緒に探しに行こ!!
「あ、ヒカリが敵発見したみたい。300メートル先で向かってきてるって」
「わかった。じゃーとりあえず隠れるよ。強いプレイヤーの可能性もあるししっかり情報を得なきゃ」
「それなら私の『透明化』を…」
「いや、大丈夫。もっと必要な時があるからその時お願いね」
「あ、はい…」
とゆうことで、僕達は茂みに隠れ敵を待つことになった。いつの間にかプレイヤーを視界に捉えることができるまで距離が縮まっていた。
そして、りゅーさんの合図でスーリンさんが飛び出したことでバトルが開始した。




