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41、情報解禁祭

イベント前日


「今日の正午からイベント情報公開だろん」


ログインするとダロンが知らせてくる。

今は午前十一時だからあと一時間で情報解禁ということになる。


「フェン、イベント楽しみだな」

「クーー」

「僕も」


フェンも僕も楽しみに待っている。

一時間暇なのでちょっと散歩しようかな。

そう思い、僕達はホームを出た。


外はいつもより人通りが多い。

祭りって感じがする。

路上には屋台が所狭しと並んでいて、それが中央広場まで続いている。


僕は人の流れに乗って中央広場まで来た。

そこにはさっき以上に多くの人がいて座る席まで用意されている。

席が浮いているのでファンタジー感が強めだ。


周りの人の声を聞くとどうやらここがイベント情報をダロンが伝える地点らしい。

僕はせっかく来たのだからと思い、ここでイベント情報を聞くことにした。

すると、横から聞き覚えのある声が聞こえてくる。


「ユーヤ君。来てたんだね」


りゅーさんだ。

僕は急に声をかけられ驚き、固まってしまうがすぐ返事を返す。


「りゅーさん、こんにちは。りゅーさんもイベント情報を聞きに来たんですか?」

「そーだよ。なんだって私は情報屋だからね」


そうか、そうだよな。

よく良く考えれば当たり前の事だった。

りゅーさんは情報屋で僕なんかよりここにいる可能性は高いのだ。なんか少し恥ずかしくなってしまった。


「それよりユーヤ君がいる方が驚きだよ」

「情報解禁まで時間がある時いたので散歩していたらいつの間にかここに…」

「あー、なるほどね。人多いもんね」

「はい」


「じゃー、一緒に席で待っておく?一応、席取ってあるからさ」


本当にりゅーさんは優しいと思う。

ひとりじゃ寂しいだろうと思って僕をわざわざ誘ってくれるんだから。


「あ、でもギルメンいるけどいいかな?」

「ありがとうございます。是非一緒に行かせてください」

「いいよー、じゃー行こーか」


ギルドメンバーがいると言っていたがまぁなんとかなるだろう。

ここは断る方が申し訳ないので好意に甘えることにする。


「あ、ユーヤ君。人多いから手を繋いでいこうか」

「え、あ、」


そう言いながらりゅーさんが僕の手を握る。

はぐれないようにしてくれるのはありがたい話なのだが少し恥ずかしい。いや、めっちゃ恥ずかしい。

そんなことを思っているといつの間にか目的地に到着していたらしい。


「はい、ユーヤ君。ここが取ってある席ね。

ギルドメンバーは右からプシー、ナル、リョウね」

「すみません。お邪魔します。ユーヤと申します」

「おー、よろしくな」

「よろしくー」

「よろしくね」


三人とも優しく出迎えてくれる。

そして席に座った時、空から声が聞こえる。


「残り五分で情報解禁だろん。みんな中央広場に集まるだろんね」


ダロンってよくよく考えたら某ゲームの某森さんの某たぬきに口調が似ているなと最近思いました。

無意識のうちに意識してた説濃厚。

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