32.有名プレイヤー冒険者ギルドにいるってよ
「えっ、えーーー」
まさかこのお城が冒険者ギルドとは思ってなかった。
いや、冒険者の街って言うぐらいだから大きいとは予想していたがもう王城って感じだな。
「ユーヤ。驚くのはいいが声がでかいぞ」
「ごめんなさい。思わず声に出しちゃった」
そうだよね。こんな大声で叫んだらみんな気になるよね。ほら、今だって周りがザワザワしている。
うわーめっちゃ恥ずかしいんだけど。
とりあえず早く冒険者ギルドに入って適当な依頼を受けここから立ち去ろう。
「ほらユーヤ。そろそろ中に入るぞ」
「わかった。行きましょう」
中はやはり豪華だった。依頼が張り出されている掲示板もバカでかいし、受付なんて十数箇所ある。
すごいと素直に思うがそんなことより周りの人達の視線が痛い。きっとさっきの大声を聞かれていたのだろう。そう思っていたが違ったらしい。
「おい、あの青髪。あの鎧、あの剣。やっぱ本物だよな」
「だよな。やばいよ、最前線プレイヤーがなんで二層に??」
「おいおい、そんなのもわかんねーのか?」
「あぁわかんないな」
「俺もわかんねー」
「仕方がねーな。この最前線プレイヤーであるニードが特別に教えてやろう。トップである俺様たちが来る理由と言ったら一つしかないだろ?つまりここにキーアイテムがあるってことだ」
「おーー」
「おい、俺達も探しに行くぞ!」
「かっかっかっ。さぁ俺様についてこい。必ずキーアイテムを見つけてやるからな」
こうしてさっきまでたくさんの人がいた場所はたった数人にまで減ってしまった。
「あのーゼンブルってもしかしてトッププレイヤー?」
「まぁ一応そうだな。戦いが好きでずっと冒険ばっかしてるから自然に」
「なるほど。さっきなんであんなに慌ててみんな出ていったの?」
「ニードってやつが言ってたキーアイテムでも取りに行ったんじゃね?」
「じゃーゼンブルも急がないと取られちゃうよ?僕はもういいから早く行ってきてよ」
「いや、キーアイテムが目当てじゃないから。みんなニードってやつに騙されたってことだな」
そんな話をしていると一人の男が僕達に話しかけてくる。
「お、ゼンブル。お前がここにいるなんて珍しいな」
「いや、たまに来てるぞ?ここの冒険者ギルド結構面白いクエストがあるからな」
「確かにな、ここに滞在するプレイヤーも多いしな。ところで隣の男の子は誰なんだ?」
「あーこいつはユーヤだ。さっき冒険者ギルド探してたから一緒に来たんだ」
「おー、ユーヤか。よろしくな」
「はい、お願いします」
そんな話をしているとまた新たに女性が話の輪に入ってきた。
「ねー、君。名前なんて言うの?」
「ユーヤです」
「そうか、ユーヤくんか、よろしくね。ところでさそのモンスターなんて名前なの?私見た事ないから気になるな」
「えーと、この子はフェンです」
「フェンちゃんか。可愛いね」
「はい、可愛いです!ところでお名前聞いてもいいですか?」
「あ、私の名前言ってなかったね。私の名前はスーリン。よろしくね」




