バッドエンド
別パターン
本来はこうなるはずだったのだよ
俺の名前は葉擦久慈尾だ。
プレイヤー名はバッドにしている。
俺は今年で高校生になりバイトを初めやっとこのゲームを買えたのだ。
そんな俺だが今日有名プレイヤーの仲間入りをしてしまった。なんと、10年間発見されてこなかったフェニックスを発見したのだ。
俺はオートで初め鑑定持ちだったので気づけたが多分鑑定持ってないやつだと気づけないだろう。
テイムしようとしても何故か出来なかったので無理やりこの街まで持ってきた。
そこで俺はこいつを皆に自慢する。
「俺がこのフェニックスを捕まえたぞ!」
そこら中から驚きの声が聞こえる。
すげーとか嘘だろとか色々な声が聞こえてくる。
いやー気持ちいいね。
そんな時ダロンというマスコットキャラクターが飛んでくる。
『緊急イベント開催のお知らせだろん。
二日後の8月10日火曜日19時からイベントが開催されるんだろん。ログインしろだろん!』
おぉ、これは100%俺のためのイベントだろう。
周りも同じことを思っているらしくすげーを連発している。
その日掲示板を見ても新有名プレイヤー誕生とかいうスレが立ち上がっているし嬉しいね。
時が進みイベント当日。
俺を囲み質問してくる輩がいる。
どこで捕まえたとかどんなことをしたんだとかそれはもう必死に聞いてくるので俺は適当にうそ情報を流しておく。
イベントが始まり宇宙に転送される。
次にダロンが出てきて映像を見せられる。
ん?あれ?なんか内容がやばい方向に進められていく。簡単に言うとフェニックスの子供がさらわれた。それに気づいた親が激おこっていう内容だったのだ。
そして映像が終わりまた転送される。
すると目の前には街を襲うフェニックスがいた。
距離は遠いが叫び声が耳に届く。
ゲームなのだがめっちゃ怖くなってきた。
俺のかごの中に入っているフェニックスは叫びまくっている。するとカゴが勝手にあきフェニックスが逃げて言ってしまった。そしてそのまま暴れているフェニックスの所へ消えていった。
「あ、」
声にならない声が漏れる。フェニックスは子供を取り返して喜び?の雄叫びをあげる
「グォーーー」
そして街を滅ぼし俺たちと反対の方向へと飛び出した。その方向にはまた別のプレイヤーがたくさんおり一瞬で全滅する。
そのままプレイヤーがいるところを潰していき最後に俺たちのところに向かってきた。
そして炎を吐き出す。周りのプレイヤーが続々と死んでいく中何故か俺だけダメージすら受けなかった。
もしかしてなにか特典があるのかもしれない、そう思っていたのだがすぐに期待を裏切られた。
「貴様はタダでは殺さん。これを受け取っとけ」
『称号 フェニックスに呪われし者を獲得しました』
フレーズがやばいな。
そう思いながら俺はフェニックスに食べられて死んだ。




