表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/170

41章 惑い―――六百七十五年・十月四日(八)



 三〇一号室に用意されていたコンビニ弁当を食べ、階下の自室へ戻る。その後シャワーを浴び、寝巻きに着替え、何時でも寝られるようにしておいた。

 小父さんは三度警察署に赴いたらしく、弁当の上には先に寝るようメモがあった。息子が奇禍に遭ったばかりなのに、何て優しい人なんだろう。

(もしあの時、どんな手段を使ってでもアラン先生を止めていれば……)

 全部ではないにしても、僕にも幾許かの責任はある。恩師があんな風に殺された責は……。

(でも、先生は何を探っていたんだ?それにどうしてキュー先生のアパートへ……?)

 記憶の中には不穏な闇がちらちらしている。けれどそれは不定形に蠢き、未だ巧妙に正体を表さない。

 手がやけに冷たいと思ったら、無意識に泣いていたようだ。トレーナーの袖が濡れている。


「駄目だ……悲しむのは、キュー先生を助けた後で幾らでも出来るんだ。そうでしょう、アラン先生……!?」


 天井の電灯を見つめ、乾いている方の袖で目元を拭いながら叫ぶ。

(順番的に次は、そうだ―――昨日は平日で、僕もアラン先生もいつも通り登校した)

 ベッドに腰掛け、再び回想モードに入る。

(そうだ……確か、部活が終わって校門を出たら、あの女の人に出会ったんだ……)





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ