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41章 惑い―――六百七十五年・十月四日(八)
三〇一号室に用意されていたコンビニ弁当を食べ、階下の自室へ戻る。その後シャワーを浴び、寝巻きに着替え、何時でも寝られるようにしておいた。
小父さんは三度警察署に赴いたらしく、弁当の上には先に寝るようメモがあった。息子が奇禍に遭ったばかりなのに、何て優しい人なんだろう。
(もしあの時、どんな手段を使ってでもアラン先生を止めていれば……)
全部ではないにしても、僕にも幾許かの責任はある。恩師があんな風に殺された責は……。
(でも、先生は何を探っていたんだ?それにどうしてキュー先生のアパートへ……?)
記憶の中には不穏な闇がちらちらしている。けれどそれは不定形に蠢き、未だ巧妙に正体を表さない。
手がやけに冷たいと思ったら、無意識に泣いていたようだ。トレーナーの袖が濡れている。
「駄目だ……悲しむのは、キュー先生を助けた後で幾らでも出来るんだ。そうでしょう、アラン先生……!?」
天井の電灯を見つめ、乾いている方の袖で目元を拭いながら叫ぶ。
(順番的に次は、そうだ―――昨日は平日で、僕もアラン先生もいつも通り登校した)
ベッドに腰掛け、再び回想モードに入る。
(そうだ……確か、部活が終わって校門を出たら、あの女の人に出会ったんだ……)




