表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/20

最終章 ココア

僕は過去への旅を終え、再び現在に戻ってきた。


いや、彼女が僕にくれた【未来】に。



気が付けば周りにいた何組かのカップルは、今はすっかりいなく、辺りは静寂に包まれ、海岸に押し寄せる波の音しか聞こえなくなっていた。


僕は冬の寒い風を浴びながら、ただっ広い浜辺に腰を落とした。


真っ黒な天球に星を探しながら見つめていると、不思議と自分もその闇の中の一部になったような気がした。


それは決して、恐れとかではなく、むしろ安心感に包まれていくような感じだった。


僕はその無限に広がる闇の中に落ちて、あの時、彼女が星にかけた願いがなんだったのか、わかったような気がした。涙が自然と溢れ出した。


星たちは突然、フィルターをかけたようにぼんやりと輝いていた。


空が滲んで見え、よくわからなかったが、しかし確かに僕はこのときとても長い尾を引いた流れ星をみた。


僕はその流れ星に願いをかけた。


あのときかけられなかった願いを・・。



空に瞬く星達が尾を引いて一斉に流れ出した。


夜空を切って走る星達はあまりに鋭く、まるで夢の世界に迷い込んだように美しかった。



僕はどこからか砂浜を歩く音に気が付き、人が近づいてくる気配を感じた。


その足音は僕の真後ろでとまった。


「わっ」


突然、うしろから少し小さな手が僕の身体を包んだ。


「やっぱりここだったね。」


それは彼女だった。


あのころと変わらない笑顔を僕に見せれくれていた。


「もぅ、なにしてるのー?」


僕は彼女の手をとりぬくもりを感じた。


「もう、こんなにつめたくなっちゃてぇ、しょうがないなぁ」


彼女はそういうと、バックから魔法瓶を取り出し、あったかいココアを僕に注いでくれた。


それを受け取って僕はゆっくりと口にした。


優しい気持ちになっていった。


「ごめんな、僕がわるかった。」


「あはは、もういいって。私もわるかったし、ね、もう仲直りね。」


そういって彼女は僕にやさしくキスをした


。そのキスは僕に安らぎを与えてくれた。


今度は僕から彼女にキスをした。


長くやさしいキスを。



「それにしてもさぁ、普通、家をとびだすかなぁ?びっくりしちゃったよ、もう。」


「いやぁ、ごめん、なんかつい。ごめんな。」


「いいけどね。どうせここにきてるんだろうなって思ったから。」


「そっか。」


「さ、早く帰ってケーキだべよ?もう、おなかすいちゃったよ〜」


「夕飯ちゃんと食ってたじゃんか。」


「えへへ、ケーキは別バラなの〜」


「ふ〜ん、まぁ、いいけどさぁ、・・・あのさ、ひとつ聞いていい?」


「なぁに?」


「あのさ、前から聞きたかったんだけど、なんでいっつもココア持ってんの?魔法瓶って・・普通もちあるかねーだろ?」


「うそ?そう??もう!いいじゃない、そんなこと〜。はやくかえろっ」


そういって笑顔で彼女は僕の腕をつかんだ。



僕は彼女にせかされ、この海をあとにした。


彼女の温もりを腕に、そして肌には海風を感じながら・・。





終わり。。。


ヘタですいません。これが処女作です。表現力がまるでないですが。読んでくださった方、なんでもいいんでコメントくださいwおねがいします〜

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ