第1話 紺碧の魔晶の確保
本作は『ただの騎士だと思って従騎士にしてみたら……(n7427mp)』の公式外伝(1話完結の短編集)です。毎週水曜・日曜の18:00に更新します!
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バルトロの手帳。
それは、若き旅人たちに託された、あまりに不器用な「地図」。正史が語る英雄たちの旅路の裏側には、常にこの汚れた革表紙があった。
記されているのは、裏社会の掟と少しばかりの酒の肴、そして、彼らを見守る温かな温もりだった。
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【依頼内容】
アズール・ホロウには紺碧の魔晶と呼ばれるレアな植物があり、軍事利用されるとの噂がある。いち早く入手し、我々も対策を講じる必要がある。
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三人は、手帳に記された地図を頼りにアズール・ホロウという洞窟へと向かった。フリーヘイヴンから西に少し行った所で、洞窟はすぐに見つかった。中へと入ると、ひんやりとした空気が三人を包み込み、湿った岩肌を伝う水音が静寂の中で響き渡る。
しばらく進むと、薄暗い洞窟の奥でエリーゼが小さく声を上げた。
「見つけた!」
嬉しそうに駆け寄るエリーゼ。しかし、慎重に青い植物を摘み上げると、その表情が一変した。
「なにこれ? ……ただのヴァイオレット・マッシュルームじゃない?!」
そばにいたジークも怪訝そうな顔で覗き込む。そして、その植物を見て額を抑えた。
「お……。チッ、あのおっさん、やりやがったな……。そういえば昔、酒のつまみに最高だとか言ってたのを思い出したぜ……」
アルトリウスだけは真剣な表情で頷いた。
「なるほど。これを軍事利用するとは、すさまじい技術力に……」
アルトリウスが言い終わる前に、エリーゼとジークは声を上げていた。
「そうじゃない!」
「そうじゃねえ!」
洞窟内に、二人の声が美しく響き渡った。
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【バルトロの追記】
「かっかっか。ありがとよ。これで今日の酒も格別だ。お前らもゆっくり休めよ」
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こうして、手帳に記された小さな騒動を越えて、若き旅人たちの歩みは、また次なる地へと続いていくのである。
――続く。
⚔️ 三人の出会いと冒険。そして圧倒的なワクワク体験と感動のストーリー。
可愛い顔で魔力を拳に乗せて「物理で殴る」魔導少女エリーゼと、訳ありな男たちが織りなす痛快・王道冒険ファンタジー!
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