68.どんでん返し
「ワタシニ、コンナコトヲシテ、タダデスムトオモッテイルノ?
イマニミテイナサイ。
オトウサマガ、タスケニキテクレルカラ!」
お父様?
ギッテンス公爵か。
そうだよね。
公爵邸にヴィー嬢が半ば囚われ状態だったし、こんな大掛かりな陰謀は公爵令嬢一人では出来ないよね。
「残念だがギッテンス公爵もこれから拘束する。
お前からいろいろ聞き出した後でな」
アンバー、クレア・ギッテンス公爵令嬢をお前って言ってる。
「オトウサマハ、ツカマッタリシナイワ!
ショウコヲ、ノコシタリモシナイモノ!
エッ?ナンデ?オモッテイルコトガ、コトバニデルノ?」
「お前の頭の中にある事は全て白日の元に晒される。そう言う魔法だ」
「ウソダ!ウソダ!
ソンナヤミマホウ、キイタコトガナイ!」
「お前が未熟だから遣えないだけだ」
うーん、アンバーたらバッサリだな。
「コンナハズデハ、ナカッタノニ!
セッカクコウシャクレイジョウデ、ヤミマホウシトイウ、オイシイポジニ、テンセイシタノニ!」
「転生?」
どうしよう、今凄いワード来た。
もしかして、クレア・ギッテンス公爵令嬢も転生者なの?
『永遠の星の下に』の読者だった?
美味しいポジ?
ヒロインでも無いのに?
次々と頭の中を疑問符が駆け巡る。
「お前は転生者なのか?
美味しいポジとは何だ?」
アンバー!
あっさり転生者受け止めてるんだけど。
実は転生って珍しくない?
「ワタシガ、テンセイシャダトシッタノハ、5サイノトキダ。
コロンデ、アタマヲウッテ、ゼンセヲ、オモイダシタ」
「前世か」
「ソウダ。
デモ、オモイダシタノハ、アルショウセツノナイヨウダケダ」
小説って、『永遠の星の下に』?
前世の記憶が小説の内容だけ?
それ、わたしと一緒?
「ある小説とは何だ?」
「アア、ハナシタクナイノニ、カッテニクチニシテシマウ」
「小説とは何だ」
アンバー凄いな。
憲兵さんみたいだ。
「エイエンノホシノモトニ」
やっぱり、やっぱりだ。
「コノセカイガ、エガカレテイタショウセツ」
「どんな内容だ」
「ヴィー・パターソンガ、ヒロイン。
ロージー・ブルックスガ、ゾクニ、バシャヲ、シュウゲキサレ、シボウ。
ロージーノ、オサナナジミノ、エリオット・ジェンキンスガ、ハンニンヲ、サガスハナシ」
アンバーがわたしをゆっくりと眺める。
「ロージー・ブルックスはピンピンしてるぞ?」
ピンピンしてます、はい。
「ヴィーハ、ジケンヲ、モクゲキシ、エリオットニキョウリョクシテ、ハンニンヲ、オイツメテイク」
アンバーは頭を傾げながら聞いている。
エリオットは難しい顔をしてわたしを見ている。
「サイゴニ、ドンデンガエシガアル」
「どんでん返し?だと」
そうだ!
最後に何かビックリする事が書いてあった気がする!
殺されたショックで思い出せないけれど。
「ロージーハ、コロサレテ、イナカッタ。
イキテイテ、エリオットニ、カクマワレテイタ」
殺されていなかった?
頭がガンガンする。
割れるように痛い。
「い、痛い」
わたしが頭を抱えるように踞ると、エリオットが驚いて抱き抱えてくれる。
「ロージー、どうした!」
そうだ、どんでん返し。
わたしが前世の最後に読んだのはエリオットがヴィーに向かって言った事。
「私の唯一人の愛しい女性、ロージー・ブルックスは生きているぞ、ミア・パターソン!」
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