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鬱々日記  作者: 由紀
17/21

17日目

そういえば、私は日記を書いてもう二週間以上経つ。

特に大したことも書いてないけど、まあここまで続けれたのは三日坊主の私にとって奇跡みたいなものだ。

まあ、だからと言ってどうということは無いけど。

自分の人生について、書くことが無くなってきた。

つまり、私の人生は二週間ちょっとで語れる程度のものというわけだ。

そりゃあ、階段から突き落されたりとか小さなイベントはあるけど、そんなんで得れる経験なんてあってないようなもの。

「人を殺せる目」とはどんな目をしているかについては分かったけど、普通こんな経験なんて要らない。

私も要らないって思ってるんだから、もっと周りの人間だって要らない。

私は何で死ぬだろう。

殺されるかもしれない。

でも別に殺されて死ぬことは別に良いけど、死ぬことに他人に介入されてるのが気に食わない。

私にとって、殺されることは「生きろと言われること」と大差ない。

どっちも嫌。

死ぬことに他人に干渉されるのは嫌。

きっと、私は未だに死の束縛から抜け出せずにいる。

だって死にたくないって全く思わない。

ずっと、最悪今日に死んでもいいやって、ずっとずっと思ってる。

こういう人がある日突然死ぬんだろうなって思う。

だけど、残念ながら、死ぬのにピッタリな性格をしておいて、死ねない人間だから仕方ない。

ホテルの窓を私は見つけた。

大会の日で、集団行動の筈だけど、シングルスの部屋を獲得できた。

多分、人生で数少ない、息をするように死のうとした日だった。

私は窓のレバーを握りしめた。

硬くて開けられないものだと思っていた。

そしたら、想像以上に簡単に窓が開いちゃった。

網戸もない。

そしてここは7階。

綺麗ではない、駅近くならではの風景。

窓を開けた時の私の最初の一言。

「開くんかい、飛び降りたら死ねるやん。」

だった。

私はその直後に笑ってしまった。

どれだけ私は死にたいのだと。そう思って、私は笑わずにはいられなかった。

私は、ほくそ笑みながら窓を閉めた。

大会はまだ終わってないのに中途半端なところで死ぬわけにはさすがにいかない。

もう、景色を見るのは止めた。

今度は景色が反転しそうだったから。

あれは、危なかった。本当に死ぬ方向に進んでいた。

リュックに常備潜ませているラムネを口の中に放り込む感覚だった。

「死」が馬鹿みたいに軽かった。

久しぶりだった。

もう無いと思ってた。

いや、私はいくらでも「死」に足を踏み入れることができるって忘れていただけかもね。

いつ死んでもちゃんと最期が別れを告げられているために私はまたねは書かない。

じゃあね。

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