15日目
さあ、今日は小中学校でぼっちだった私が「友達」の話をしようかな。
どれくらいぼっちかというと、授業以外で話す、つまり私語をする回数が一日平均一回レベルという。
まあ、ぼっちと自称できるでしょう、このレベルなら。
私にはお互いが「大親友」と呼ぶ人がいた。
彼女の名前を仮に詩織としておこう。
あの子は…今の私が考えれば考えるほど恐ろしい人だった。
あれは友達選び大失敗にも程がある。
「詐欺師」とでも言えばいいのか、それとも「支配者」といえばいいのか。
まあそんな人だった。
悪意なく人に偽って、そして味方の陣地に巻き込んでみせる。
味方を沢山作るけど、人の味方にはならない。
現に奴を擁護したことはあれど、されたことは一度もない。
小1の時にあの子に予鈴なってるのに正座させられた記憶がある。
今思い出したけど……いじめられた時より最悪かもしれない。
支配はだめだね。
あれマジで、ねずみ講のリーダーか金稼ぎ宗教の教祖に向いてる。
断言できる。
「大親友」って言葉で、私を束縛して支配下に置いた。
私はそれをされたような気がしてならない。
なんか、怖い。
怖いとしか言いようがない。
過去一友達選びを間違えてる。
皆の記憶からきっと抜けてるでしょう。
小6に何も言わず私立に行ったから。
まあ私だけには言ったけど。
何事もなくみんなの記憶から抜けて、彼女のイメージは「嘘吐き」よりも「金持ちのボンボン」というような記憶しか残ってない筈だ。
仮にふと思い出したとしても。
そして思い出した次は、詩織と一番仲の良かった出来の悪い私を思い出すのに違いない。
比べられるのだろうか。
何も成せなかった私と、全て成せる詩織と。
あの子にとっては、私のことを「大親友」だと本気で思ってただろう。
私だけに言った。
それだけが確かな証拠。
あれは無垢ゆえの狂気。
多分間違いない。自信は無いけど。
あの子は……今でも私のことを「大親友」だと思ってるのかな。
それとも、「大親友だった子」って思ってるのかな。
私はもう、君のことを「友達」とすら思ってないよ。
だけど、私に聞かれたら「大親友」って答えてほしい自分がいた。
まだ支配されてるのかもしれない。
でも私は変わった。
あの時みたいに馬鹿のまま育ってないんだ。
髪も染めた。メイクもしてる。
変わったんだ。
もし再び会ったら。
君が変わってなかったら、私にハグをするだろう。
その時、変わる前とは違って、私が不愉快な気持ちになったら、私との仲は破綻していることになる。
私はもう、君のことを「友達」とすら思ってない。
この不愉快が私がそう思ってる本当の証明になるから。
君にはもう依存しないよ。過去とともに決別するつもりでいる。
じゃあね。




