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鳥籠  作者: 快流緋水
1/10

プロローグ

それは,途方もない道であった

限りはなく

終わりは見えず


それでも彼は歩き続けた


無の中から

有を掴みたい

捜し求める道のり


追い求める彼の想いは限りなく


激しくもなく

苦しくもなく

坦々とした道


それでも光はなかなか見えない


果てしなく続く道

明るさのない道

行く末の保証はない道


それでも彼は歩き続けた


手に入れるために


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