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聖女から生まれました~母様に代わって聖魔法による慈悲と裁きを施しましょう。闇魔法?つ、使ってないよ?(洗脳魔法発動)~  作者: たゃんてゃん
第7章 ダンジョンと悪魔の子

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第82話 聖剣を工作する0歳児


 そこからさらに数日かけて、ついに完成した。

 僕の糸と魔石によって魔道具と化した自慢の一品が。

 目の前のロロップたちのドレスが、いろんな意味で輝いて見える。


「イクラウス様、やーっとお洋服くれるって聞きましたけどー! 待ちくたびれちゃいましたよぉ」

「クゥちゃん、ダメだよ……イクラウス様頑張って……その……」

「ぴょん♡ 私の匂いを嗅いでたぴょん?♡」


 嗅いでいた。

 しかし僕の名誉のために言うが、決してやましい理由ではない。

 ロロップの汗や匂いを確認することで体調をチェックしていただけである。

 主に誓って、やましい理由はない。

 母様には誓えないが。


「こほん。僕が特別な方法で作成した、『高機能聖魔法搭載防御用戦闘服』だ。作るの大変だったから大切にするように」


 黒、赤、水色のひらひらドレス。

 胸元のブローチを大きめの魔力補充用の魔石とし、ベルトに聖魔法の籠った魔石が埋まっている。


「防御魔法の『聖女の守り』、回復魔法の『聖なる癒し』、身体強化の『オーラ』だ」

「ほげぇ~……」


 この赤毛のチンチクリンめ、なに言ってるかわからないという顔をしている。

 ロロップはいつも通りのニコニコ顔だ。多分彼女も分かってはいないだろう。

 マリンだけが真剣な顔で頷いている。


「『聖女の守り』は常に発動するようになっているが、後の2つはこのベルトの位置をずらすことで発動するようになっている。常に発動していたら魔力がもたないからな」

「おお……何だか決めポーズみたいでかっこいい! さっすがイクラウス様ぁ!」


 この赤毛、わかっているじゃないか。

 実はこのギミックを考えるのに最も時間がかかったと言っても過言ではない。


「そして、この『高機能魔法搭載殲滅用戦闘武器』を授けよう!」

「ほわぁ!」

「ほわぁ!」


 クゥとマリンに、それぞれ蝙蝠の羽が付いた腕輪と三日月の飾りがついたステッキを渡す。


「クゥの方は、闇魔法『悪魔振るい(ディアボリック・)し絶望(デスサイズ)』。簡単に言えば敵を気絶させる魔法が込められている。世界を混沌に導く闇の武器だ」

「か、かっこいい……! さすイク! すごい! 一生ついていきやすぜ!」


 クゥはとても喜んでくれているが、気が付いているだろうか。

 人類の希望とやらを目指す彼女とは真逆な武器だということに。


「マリンのステッキは、規模の小さい『聖女授けし(フルルーチェ・)希望の剣(ヴィクトリア)』だ。要は聖なる光でできた剣がでる」


 つまり、こちらの方が紛れもなく人類の希望の象徴として相応しい。つまり、聖剣。

 ついに作ってしまった……!


「け、剣ですか……?」

「そうだ。マリンに物騒な剣とは迷ったのだが、いざというときに後悔しないように剣とした。非常時は迷わず使ってくれ」

「……はいっ!」


 剣というのは見るだけでも敵の攻撃をためらわせることにもなるだろう。

 刺激するとも言えなくはないが。

 そこは『聖女の守り』を信じよう。


「ぴょん! 私のは……?」

「ロロップは……殴った方が早い。その代わり『オーラ』の効果量はかなり高いものになっている」

「……ぴょん! まあいっか♡」


 彼女にだけ渡す物が少ないのだが、思いのほかすんなり納得してくれたようだ。

 いずれ何か用意したいが。


「とりゃー! ネクロマティック奥義! 『聖女授けし(フルルーチェ・)希望の剣(ヴィクトリア)』!」

「きゃー……あ、本当に大丈夫です……!」

「おい!? クゥばか!」


 早速過ぎる実験に度肝を抜かれる。

 やられたはずのマリンも楽しそうにしてる。

 子どもって強いんだぁ。


「真っ黒い鎌……いかす! イクラウス様本当にありがとー、このわっか!」

「あぁ、うん……ん? クゥよ、それは首につける物ではない。腕だ」

「へ? でもロロップねーちゃんが……」

「ぴょん!」


 ロロップも確かにチョーカーつけてるけども。

 あれも元々腕輪のはずだったけども。

 さすがにこんな幼女に首輪はあかん。

 それにもう1つ致命的な問題がある。


「しかしクゥよ。お前頭取れるだろう? その拍子に首輪も取れたらどうするんだ」

「腕だって一緒じゃん! ほら! 足も! ほら!」

「…………」

「おかげで街灯の仕事が楽になりましたからいいんですけどね!」


 腕が……取れてる。足も取れてる。しかも分離した後独立して動いてる。

 あ、くっついた。

 主よ、一体誰がこの少女をリ〇ちゃん人形にしたのでしょうか……。

 どうしてこの少女はこんなにも明るいんでしょうか。


「それよりもさー! せっかくならクゥに火のまほー使える武器作ってよー! 剣がいいなぁ~!」

「残念ながら僕は火の魔法は使えない」

「えー? できるってイクラウス様なら何でもできる! もっと熱くなるんだよぉー!」

「そんな根性論でできるか」


 できる……か?

 できるかも。

 先日も同じような感覚を覚えた気がする。

 ものは試しだ。


「『ファイヤ』」


 本当に出た。


「やっぱり! 内緒にしてたなんてイクラウス様ったらいじわるなんだからぁ~☆ 早く作ってください!」



 おかしい、聖魔法の使い手は聖魔法しか使えない。

 それが闇魔法だけでなく……いや、そもそも『光魔法』だって本当は使えないはずなんだ。

 今更なのか……?

 本当に、どうなってるんだ……?


「ま、いっか。今度時間があったらな」

「わーい! 約束ですよ本当ですよ! 嘘ついたら針10000本ですよー!」


 本当に飲まされそう。

誤字脱字、感想などいただけたらうれしいです!

★★★★★いただけたら泣いて喜びます!!


次話は21時20分頃に投稿します!

よろしくお願いします!

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