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ファイティングガール!  作者: Jack…
大学二年
73/102

寮で全てが終わってしまう弊社の欠点ってことね?

引き続き、葵です。


トシちゃんに事情聴取です。


でさ、トシちゃん、濃い目、薄め?アタシは、ほんのちょい濃い目。7%くらいになるように作るよ?


「葵さん、同じくらいでお願いします」


わかったよっと・・・こんなもんかな?

もういっかい乾杯する?


「しましょう」


じゃ、カンパイ!!


「カンパイ!」


ぷはー・・・あれ?飲まないの?


「フツー、ハイボールをチューハイグラスで一気飲みしませんよ・・・マジでお強いんですね・・・」


まあ・・・今は氷いっぱいあるし、RAWデータ的に考えればオチョコみたいなビールグラスで一杯ってとこでしょ?


「そうかもしんないけど、まあ、オレも飲むか・・・ほいっと」


よしよし!!注ぐよ!次は氷が溶けて7%くらいにすっからちょいゆっくり目で飲んでね?


「はいはい。わかりましたよ。葵さん、事情聴取って言ってたけど・・・どういう意味?」


あのさ、ウチの寮って外に飲みに行かないのよ。


「それは知ってる。ショッピングモールとかで見かけてもあまり買ってないみたいって話にもなってる」


それなーー。アタシが小さいほうの女子って時点で、一般人向けのショッピングモールで買える服なんて無いのさーー。

トシちゃんも地元の高校で、東京近郊の大学か専門に行って地元に戻ってきたパターンだよね?


「うん、そうだね」


高校のころでも、東京のころでも175cm越えの女子ってほとんどいないっしょ。まあ、東京なら少ねーけど、それなりにいるけど。


「ああ、そう・・・だったかな?」


なんで、買うものないの。女子で175越えの後半つーと、男子だと190クラスに着るものが売ってないんだよ。


「葵さんは・・・173っていってたよね?男子だと?」


188くらいかな?まあ、着るものないよね?

大体スポーツウェアだなーー。


「でも、今日のドレスは・・・すごく・・・魅力的・・・ですよ?」


はっはーー。まあ、これはエロいほうに全振りしてっからね。

こういうのはあんのよ。

色々危険だけど。


「まあ、そうですね・・・ここはそういう危険はないと思うし、少なくともタクシー乗り場まではエスコート・・・してもいいならしますよ?」


ありがと。

会社のチャットにここにいるって送ったから、反応無かったら190cmクラスの細マッチョが大挙訪れてくるかも?!


「いやいやいやいや・・・勘弁してくださいよ。そんなのは考えてません!!」


じょーだんだよ・・・今はお嬢がいないから、危険は少ないよ。


「お嬢って・・・例の噂のマイティですか?」


まあね。そんなに恐怖の噂が広まってんの?


「まさにこのへんですよ。親族、叔父なんですかね?スポーツショップにミカジメを徴収しようとしていたヤクザを壊滅させましたからね・・・」


本人からも聞いてるけど・・・一応、元ヤクザを更生会社の社員にしてるんでしょ?


「それは事実です。な、親父さん」

「ああ、人は変わってないけど・・・まあ、あれもミカジメとあんまり変わらんかもな?でも、理不尽じゃなくなったし、県警とも協力してくれるようになったから・・・助かってはいるな?今はそうでもないけど不良外国人が多い時期もあったからなぁ」


そうなんだ。人が変わってなくても、扱い?的にはよくなったの?


「美人さん、昔はヤクザだったやつが、今じゃ、街の掃除をボランティアでやってるんだよ。で、チラシやらハガキやらの営業は掛けられるけど・・・昔ほどのボッタじゃない。逆にな?」


なに?逆って気になるんだけど?


「ああ、今じゃ、元ヤクザが県警のデカと連携してトクリュウを封じ込めてるってのが、この地域の呑み屋的な誇りなんだよ。ウチみたいな居酒屋だけじゃなくて、ハデな女子が付くような店・・・」


キャバクラとかね?別にいいよ?


「いいんだ。そういうとこでも、オタクのお嬢様の恐怖感というか制圧感というかは半端ないんだよ。トシちゃんも知ってるよな?」

「オレは聞いた話だけだけどな?」


あれか?このヘンの組事務所に押し入って組を解散させた話とか?


「あれ、中学のときらしいな?無理だろ?」


大将、まあ、お嬢の圧なら、中学だろうが小学生だろうが人を切ったことのないチンピラなら・・・制圧可能かな?


「どんだけ強いんだよ!!」


一時期、この街にヤクザの用心棒的な存在でレンジャー崩れの元自衛隊員がいたらしいけど、そいつをフック一発で沈める程度って聞いてる。

テンプルに本気で打ったら、自分の拳を骨折したってさ。


「・・・毘沙門天で凍死ってことになった、アイツのことか・・・まあ、迷惑なヤツだったけど・・・」


そうなってんなら、そういうこと?ね、大将?

ま、ウチのお嬢はお上品にしていればお姫様もできるんだけど

そっち側と対峙するときはなぁ・・・


「・・・なんなんですか?」


災厄の女神って感じ?

まあ、お嬢のことはこれくらいにしようよ。トシちゃん。大将もあまり言い触らさないでね?

そっち側の話はどうしても殺伐とするし、アタシも酔ってるから大袈裟に吹いちゃうかもしれないから。


「まあ、そうっすね。大将も刺盛り頼んだぜ?楽しみにしてるみたいだし」

「あいよ、まかせな」


そうそう、なんでウチの寮の連中が外に飲みに行くことが少ないっかってゆーと、寮が快適だからってことかなーー。


「噂では、夜な夜な男女がアレしてるとかどうとか言われてますけど・・・」


言うほどしてないよ。しないわけじゃないけど、実は超複雑で面倒なルールがあって、特に男子側はキツい!


「どういうことですか?」


お互いにマッパだと仮定してね?その状態で女子が男子に抱き付いても、OK ってサインにはならないの。しっかりと確認取らなきゃだめなのよ。


「それは・・・面倒ですね・・・普通、何も言わなくてもOK でしょう・・・その状態なら」


まあ、そんなことする女子がNG 出すことも・・・あるか。あるな。


「あるんすか!!・・・葵さんも出したことあるんすか?」


お互いに服を着た状態ならあるな・・・まあ、パートナーは、ほぼ固定に近いもんがあるから・・・そんなに男女の組み合わせ数は多くないよ?


「じゃあ、案外ふつーなんですね・・・もっと乱れてるもんかと・・・」


それじゃ、仕事になんないよ。三対三で組み換えアリみたいなグループも居なくはないけど・・・今は、いないね。アレもあれで大変だよ?

自分的にこの()が一番って子が他の男にも抱かれちゃうんだから。

割とあっさり、男女とも一対一に落ちつくんじゃないかなーー。


「ああ・・・心情的にキツそうですね・・・葵さんは今は特定のパートナーはいないんですか?」


いない。いないから街コンなんて来てるわけじゃん。

寮の外の人としたら、寮の中ではセックス禁止になるよ?

そういう感じなんだよ。


「そうなんすね・・・」


で、話を戻して、ウチの連中が街に繰り出さない理由はいくつかあるのよ。


「うーん・・・あっちでも普通に降りれば居酒屋とかはありますよねぇ」


こっちほどは無いけどね。

それより、寮でメシが出るってほうがデカいんだ。


「夕飯付きなんですか・・・それはすごいです」


その代わり、寮費は結構高い。でも、三食とインフラ全部込みだから、自分でアパート借りるよりはトータル的には安い。電気、ガスや水道代考えたらね。


「ワンルームでも、三食と電気ガス水道考えたら・・・10万じゃ無理でしょうね・・・」


そゆこと。で、夕食は限度があるけど、飲みたいやつには酒が出る。


「限度ってどのくらいですか?」


缶で三本まで、って決まってるから、飲むやつはストロング系の500mlを3缶取るに決まってるよね!!


「毎日でもかまわないんですか?」


まあ、休肝日の推奨はあるけど、アタシみたいに守らなくても罰則はないよ?


「そこは守りましょうよ・・・」


で、炭酸水のサーバー?みたいのがあるんで、みんな少し薄めて6~7%くらいにして飲んでるよー。


「まあ・・・9%はちょっとキツいですからね・・・そうやって飲む量そのものを増やしているんですね。まあ、それじゃぁ居酒屋いらないか・・・」


「そいつは困ったな。はいよ。刺盛り一丁。美人さんのために特盛にしておいたぜ!」


大将!!いやーー、居酒屋最高!!おうちとは違う楽しみがありますよね!!


「葵さん・・・手の平返しですか・・・」


ウチの寮じゃ刺身はほとんど出ないね。

だから、これはアガるよ!!


「へ?刺身って面倒なんですか?」


面倒っつーか・・・ウチの料理長は弁当屋出身だから、焼き物とか揚げ物なら大量調理もお手の物だけど、刺身は・・・得意じゃないんじゃないかな?


「トシちゃんも良く聞けや!刺身はともかく管理が大変なんだよ。切るにも独特のテクニックがいるしな!!」


みたいね。ウチでも刺身は寿司屋に出前を頼むことが多いよ。寿司派とお造り派に分けてね!

全員分だと60人前を越えるから、数日前までに依頼しないとだけど。


「そうさな。60人前じゃぁ、問屋から取り寄せないと普通の寿司屋には在庫できねえよ。寝かす刺身もないこたねぇが、普通は新鮮さが命だからな!」


そういえば鯛、真鯛は釣った直後より置いたほうがおいしいってホント?


「鯛はそうだな、血抜きして内臓も取って24時間ってとこかな。まあ、コリコリした食感が好みなら当日でもウマいはウマいよ。好みってやつだからな?」


へー、一回すごいウマい昆布締めの鯛の刺身を食べたことあるんだけど、手が込んでるんだってね?


「昆布締めは血抜きとか神経締めしてサクにして一日、その後で昆布で挟んで一日ってところかな。食えるのは三日目だから、刺身としちゃ、手の込んだ部類だよ」


だって、トシちゃん。


「まあ、昆布締めもウマいですよね。大将の店でも出来るの?」


「出来るけど予約してもらわねえとな。どうしても手間の分、高くなるし、そうなるとあまり出ないから・・・普通の刺身にしたほうが・な」


へー、大将のところで、昆布締めにする昆布って高いの?


「ぶっちゃけ、安い昆布でも旨くできるが、見栄をはって高い昆布にするだろうな。○○昆布使用、とか書けるからな!!」


なるほど、マーケティング的な効果ね。わかるわ。

トシちゃんも刺身食べなよ。アタシ一人で食べてる気がするよ?


「僕もいただきますよ。・・・うん。やはり違いますね。やっぱ鮮度かい?大将」


「違うんだな・・・これが。下処理というか、サクの状態で余分な水分と臭みをとる、そういうシートが売ってんだよ。それで包んで数時間置いとくだけで旨くなる。スーパーの刺身のほうが新鮮だけで言えば・・・このヘンの地のスーパーなら新鮮なことがあるかもしれねぇな」


ああ、生臭みが薄いんだ。そんなシートが売ってんだね・・・匂いの種類でいうとメチルアミン除去とかそういうこと?


「葵さん・・・さっと化学物質名が出てくるんですね。流石です」「オレにもそれはわからねぇ。ともかく、シートが重要なんだよ。じゃ、オレは行くよ?」


どーもー。


じゃ、腰据えて飲むか!!トシちゃん!!


「ご相伴します!!」

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