第4話 深夜
プルルル、プルルル
着信音で俺は目が覚めた。
何だよこんな時間に。
こんな時間に電話をかけてくるようなやつは1人しかいない。
スマホを確認するとやはり七夏だった。
「もしも〜し。」
「なんだよこんな時間に。」
「ごめん起こしちゃった?」
「起こしたに決まってるだろ今何時だと思ってるんだよ。」
「まぁ3時だけどさ。私が起きてるってことは一樹も起きてるかなって思って。」
「明日も学校だし寝てたに決まってるだろ。なんでそう思えるんだよ。」
「そこはやっぱ幼馴染だから運命の赤い糸ってやつが」
「たった今つながってないことが証明されたけどな。」
「じゃあ青い糸つなげとくね。」
「その場合どういうつながりなんだよ。」
「知らない。」
「知っとけよ。」
相変わらず変なやつである。
「てかさ明日の朝一緒に学校行こーよ。」
「明日の朝になったら忘れてるパターンだろ。」
「いやーそんなわけないじゃん今まで私が一樹との約束忘れたことある?」
「今年なってからだけでも34回だな。」
「そんなのなんで覚えてるのよ。」
「いや適当。」
「だから私みたいなこと言わないでよめんどくさい。」
「めんどくさい自覚あるのかよ。」
「...」
あいつ切りやがった。まぁいいや。やっと寝れる。
プルルル、プルルル
うわぁこれ出るべきかな...
一旦放置して寝るか。
そうして俺がベッドに入って数分後。
「ちょっと待て。今1階からなんか物音が聞こえた気が...」
アッ。
何者かが階段を登ってくる音が聞こえる。
「なんで無視するのぉぉぉ。」
「なんで勝手に入ってきてるんだよ。」
「来ちゃった。」
「来ちゃった。じゃねぇよ。
こんな時間に外出たらだめだろ。」
「いいじゃん家隣なんだし。」
「そういう問題じゃない。」
「じゃあどういう問題なの。」
「せっかく寝れそうだったのに起こされた。」
「それ別に私が外出たことと関係ないよね。
そこは私の心配しなさいよ。」
「だって家1軒分移動するだけなのに心配することないだろ。」
「そんなことないよ。
なんたってかわいいかわいい女子高生ですから。」
「そう思うなら外出るなよ。」
「...」
なんかちょっと不機嫌になった気がするなこいつ。
メンドクサ。
「もう寝ていい?明日も学校だからさ。」
「だめ。」
「なんでだよ。」
「私が眠くない。」
「お前まじで永遠の眠りにつかせてやろうか。」
「ん〜まぁ一樹と一緒になら。」
「残念ながらあなただけです。」
「なんでよ〜。」
「てか七夏のせいで目覚めてきたんだけど。」
「奇遇だね、私もちょっと眠くなってきたよ。」
「は?」
「じゃあ私帰るね。」
「は?」
「じゃ、おやすみ〜。」
「は?」
いやマジで帰りやがった七夏のやつ。
とりあえず寝れなくてもいいからベッドで横になろ。
.....
寝れなかったぁぁぁぁぁ。
マジオワッタドウシヨウキョウザガクオンリーナノニ。
そして憂鬱な気持ちで俺は朝の支度をするのであった。
七夏迎えに行くかぁ。
昨日誘ってきたこと忘れてないといいんだが...
インターホンを鳴らすと七夏のお母さんが出てきた。
「椛さんおはようございます。七夏と行く約束してたんですけど。」
「一樹君おはよう。七夏なら先行っちゃったんだけど。」
あいつまじか。
「わかりました。ありがとうございます。」
「せっかく来てくれたのにごめんね。
ほんとあの子ったら。また帰ってきたら言っとくわね。」
「いえいえ、お気になさらず。」
そして俺はぼっち学校へ向かった。
カナシイナ
学校に着いた俺は七夏のいる教室へ向かった。
「七夏...?」
「どしたの一樹。」
「なんか忘れてないか?」
「ん〜。なんも忘れてないと思うけどなぁ。」
「昨日の夜俺の家来たよな。
その時になんか俺に言わなかったか?」
「あ...イヤナンモヤクソクシテナカッタトオモウナ。」
「あって言ってる時点で思い出してるじゃねぇかよ。」
「その...ごめんなさい。」
「別にいつものことだからいいけどさ。」
「...」
「でもなんか最近そういうこと増えたよな。
なんかあったのか?」
「ほんとに何もないからそれは安心して。」
「まぁそれならいいんだけど。
じゃあ今日も頑張ろうな。
誰かさんのせいで超眠いけどな。」
「でも一樹授業中寝てても起きててもテストの点数変わらないでしょ。」
「ギクッ。」
「ほんとにギクッっていう人存在したんだ。」
「ほんとだとしてもそれは言わないお約束だろ。」
「ちょっとからかってみたい気分だったんだよね。」
「また気分かよ。それじゃあな。」
「またね〜」
そして俺は見事に授業中爆睡した。
あろうことか顧問の授業まで爆睡してしまった。
「部活、行きたくないなぁ。」
「じゃあ一緒に変える?」
「そんなことしたら余計怒られるわ。」
「ごめんごめん。冗談じゃん。」
「お前の場合冗談に聞こえないからだめなんだよ。」
「それじゃ、頑張ってね〜。」
自分が言いたいことだけ言って帰りやがったなあいつ。
部活行くかぁ。




