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満員のエレベーター


ポーン


エレベーターのドアが開く。


「乗りますー!」


急いで飛び乗る私。


ふーっ、間に合った……。


安堵して、顔を上げるその先に、


「永瀬さん!」


「あ、相沢さん!」


なんて偶然だろう。永瀬さんが乗っていた。


満員のエレベーター。


私は、端に追いやられる。


永瀬さんも、同じように、押されてー、


ち、近い近い近いーー!!!


永瀬さんのバッグを挟んで、密着してしまった。


あぁ、バッグよありがとう。

君がいなかったら、私は今頃天に召されていたに違いない。


「すみません……、動けなくて」

耳元で、小声で謝る永瀬さん。


吐息がかかって、思わず肩が跳ねる。


ウィスパー永瀬ボイス……!!


昨日のことを謝りたかったけど、

そんなことはどこかへ飛んでいった。


「だだだ、大丈夫です!お、お気になさらず……」


エレベーター、グッジョブ。


致死量をはるかに上回る刺激に、嬉しいやら、恥ずかしいやらで、再び頭はパニックになっていた。



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