226 レオン国王様生誕祭2
レオン国王様生誕祭の夜会が始まった。全貴族が招待され低位貴族から入城し後は王族の皆様の入場を待つばかりとなった。
そして演奏が静かに終わり「王族の皆様のご入場です。大きな拍手でお迎えください。」
壇上には国王夫妻を中心にその隣に子供達が並んだ。国王様が王妃様と恋人繋ぎで手を繋いでいた。そして家族全員がお揃いの衣装を着ておりシルバーに金糸で豪華な刺繍が施されていた。見窄らしいドレスをまた着て登場かと侮り笑おうとしていた者は扇で口元を押さえた。レオン国王様の立派な尻尾が機嫌よくゆっくりと揺れて王妃様の腰に巻き付かれていた。そして皆一同驚いた。王妃様を隣に立たせるなど今まで一度もなったからだ。
「まぁなんて素敵なドレス!見たことのない光沢のある生地だわ!デザインもしっかりと尻尾対応なんて素敵…あぁ王妃様凄くお綺麗…ルル様が可愛い!全員の耳の宝飾品は?あぁ…お揃いのデザインなのですね。国王夫妻は絆を深められたのね。あぁ…良かった」全てを聞きながら優雅に壇上からレオンが話し始めた。
「我が生誕祭の参加に感謝する。まず体調を崩していた王妃マリアが私の隣に戻った。そしてルルが魔術学園を飛び級満点卒園とヨーリアン帝国留学試験も満点合格したことも発表する。一緒に祝ってほしい。ゆっくり楽しんでいってくれ。」大きな拍手と喝采が会場に響いた。
王族が着席しこれから全員の挨拶を受ける。高位貴族の公爵家から壇上に上がり挨拶をする予定だが…レオン国王が笑いながら言った。「おぉ…体調が悪そうだな…子供達も大丈夫か?挨拶はいい…今日は帰りなさい。体を大事に元気に過ごされよ。」
アシノニックス公爵家は全員顔をしかめ近づく事も出来なかった。次のルフォコン公爵家も同じくだ。王族は皆苦笑いだ。
イブブラン公爵家は家族全員が壇上にあがり涙目で言った。「おめでとうございます。家族全員でご挨拶でき本当に安心いたしました。今後とも末永くリオンブラン王国を導き御守ください。」深々と頭を下げ挨拶をした。
「心配をかけてすまなかった。今後ともよろしく頼む。」レオン国王様が手を差し伸べ握手した。
段下では気分の悪くなった者とならなかった者とが選別され体調を気遣われてながらも王城に留まる事を許されず強制的に馬車まで誘導された。前国王を支持していた者は壇上には上がれなかった。中には親は上がれたが子供が上がれないなどその逆も全て確認された。




