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10年後に討伐される魔王   作者: うずまき
第4部 魔王討伐編
89/103

第86章 武術家

フィディオ『魔王様!お・ね・が・い!がありますの!』


カズマサ『お願い…?』



ジャックと別れてから数日後…


魔王城にて事務作業をしていたカズマサはフィディオからお願いを頼まれていた。



彼女は火の国ブラスターにて開催される武術大会に参加したいとの事であり


8年前に参加した武術大会を思い出したカズマサは

2つ返事で反対していた。



カズマサ『あの大会は運営が不正をしてくるからな…ダメです!』


フィディオ『そんなぁ…あんまりですわ…』


カズマサ『武術大会なんて女の子が出るものじゃないぞ?観客達は野獣のような眼で見てくるからな!』


フィディオ『それは承知ですわよ?私…コロシアムのオーナーですもの!』


カズマサ『そ…そうだったな…』



フィディオの参加には反対しつつも武術大会の開催を知った彼は大会に興味を持っており


そんな彼を見たマリーは

フィディオを見学に連れていくべきだと進言してきた。



マリー『参加しないまでも見学くらいなら連れて行ってあげてもいいのでは?』


カズマサ『見学か…それもそうだな…』


マリー『それじゃ…私は準備してきますね!』



彼女にとってブラスターの武術大会はカズマサとの思い出の1つであり


彼の勇姿がもう1度みたいマリーは既に裏から手を回して

参加枠を1つ確保していた。



観光旅行と言う事もあり


マリーは8年前と同じく

白いブラウスと水玉スカートでカズマサを誘惑しており


カズマサは当然の様に彼女に見惚れていた。



フィディオ『マリーさん…自分が魔王様とお出かけしたいだけなのでは…?』


カズマサ『まぁ良いじゃないか…たまには休まないとな!』


マリー『移動用の飛龍が到着しました…魔王様…まだ腋の傷が痛むので手を貸して頂いてもよろしいですか?』


カズマサ『え…?あ…あぁ…』


フィディオ『むぅ…』



ここぞとばかりに接触を試みるマリー…


飛龍の上でカズマサにしがみついた彼女は空中散歩を堪能する事となり


それを見たフィディオは少し不機嫌そうに飛龍を操作していた。



カズマサ『ま…マリー…フィディオが見てるから…その…あた…』


マリー『当ててるんです…私のは小さいから…頑張って当ててるんですよ?』


フィディオ『むぅ!!』



全く自重しないマリーに対して不満が溜まっていくフィディオ…


その不満はブラスターへの到着と同時に爆発してしまい


宿屋のチェックインをしているマリーに対して

彼女は宿屋ごと巻き込む極大魔法を発動してしまった。



フィディオ『失われた(ロストオブフュ)未来の氷結(ーチャーフリーズ)!!!』



空間ごと凍結させる最上級魔法は宿屋全体を包み込み


カズマサとマリーを含めた全員がまるで時間が止まったかのように凍結していた。



宿屋を凍結させたフィディオはあろうことかそのまま武術大会の会場へと向かってしまい


約2時間後にカズマサが空間凍結を破る頃には

既に大会の受付は終了していた。



マリー『フィディオ!貴女なんて事を!!』


フィディオ『だって…マリーさんが魔王様を独り占めするから…!』


カズマサ『まぁ…許してあげなよ…寂しかったんだろ…?』


マリー『魔王様…』


カズマサ『しかし…フィディオが参加するとなるとまずいな…魔王の力を使ったら死人が出るぞ?』


マリー『仕方ありません…これを使いましょう…』



勝手に参加登録を済ませたフィディオの腕にチェーンを巻き付けるマリー


彼女の取り出した魔封じの鎖は魔王の力を封印するマジックアイテムであり


魔王の力を封じられたフィディオは

普通の少女騎士として参加させられる事となった。



フィディオ『ま…魔王様…』


カズマサ『大丈夫だ…剣の修行はしてきただろ?8年前…俺だって同じ条件で決勝まで進んだからな!』


フィディオ『わ…わかりました…私…頑張りますわ!』



不安な表情で控え室へと向かうフィディオだったがカズマサは全く心配しておらず


実際のところ

騎士団長のサーベラス以外の参加者は彼女の敵ではなかった。



フィディオが決勝までサーベラスと当たらない事を確認したカズマサは、マリーにこの場を任せて私用へと向かう事となり


私用の原因がフィディオにある以上

マリーはそれを容認するしかなかった。



カズマサ『すまなかったな…君を巻き込んでしまって…』


マヤ『油断してた私にも問題があったわ…気にしないで…』



客席にいたマヤに声をかけるカズマサ


彼女は武術大会に参加するべく宿屋に居たところをフィディオの魔法に巻き込まれてしまい

出場するタイミングを逃していた。



そんな彼女に対してカズマサは部下の失態を謝罪すると共に試合を申し込み


それを聞いたマヤは少し不思議そうな表情で承諾していた。



マヤ『構わないけど…私でいいの?期待に答えられるとは思えないけど…』


カズマサ『あぁ…俺は魔法も武器も使わない…君の今の強さを知りたいんだ…』



武術大会に参加出来なかった者同士


2人は控え室に隣接している訓練場にて試合をする事となり


10年近い時を経て

カズマサは憧れの人と武術家として向き合う事が出来た。





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