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10年後に討伐される魔王   作者: うずまき
第2部 世界大戦編
48/103

第46章 円環の騎士団

バルフォース「始まりの町か…ここも変わらぬな…」


宣言後…


バルフォース達はブラドゥークを占領し

町の人々は次々と追放された。


無論抵抗する者は容赦なく殺される事となり

受付嬢は彼らの指示で各国に宣戦布告を伝える事となっていた。



バルフォース「バルフートよ…やはり貴様はそちらにつくのか?」


バルフート「勝ちが決まっている闘い程つまらぬものもあるまい…戦場で会う時を楽しみにしているよ…」


旧知の仲である竜魔王バルフートは最後まで彼らから勧誘されたが

魔王と共に闘う道を選び

彼に別れを告げていた。



彼ら12体の騎士達は


自分達の総称を円環の騎士団(エターナルナイツ)と名乗り


各国への宣戦布告が伝達されると

世界にはかつてない程の暗黒の時代が訪れる事となった。



この事態に魔王城では禁術による兵力の増強が行われており

自らの寿命を犠牲にしようとするマリーをカズマサは慌てて止めていた。



カズマサ「召喚は魔王の仕事だぜ…?お前にはお前のやるべき事があるだろう?」


マリー「魔王様…ごめんなさい…私…」


カズマサ「もう泣くな…俺が何とかしてやる…部下を守るのが魔王だからな!!」



闘いの鍵を握るのはマリーのデビルズゲート


そう考えたカズマサは泣いている彼女を立ち直らせると各国へとゲートを繋がせた。



敵側の戦力が上である以上は防衛しながらチャンスを待つのが定石であり

ここで頼りになるのがタイダルのフィディオとシュトゥルムのゲイルだった。



幸いにも円環の騎士団(エターナルナイツ)はそれぞれが競い合うゲーム感覚で侵略をすると明言しており


基本的には単独及びコンビでの行動が予想されていた。



既に各国の戦士達はブラスターへと集まりつつあったがアルザークにもまだ兵士達は残っており


ゲートを繋ぐべくアルザークへと向かったマリーは

そこで見るも無惨な廃墟を見る事となった。



マリー「酷い…どうしてこんな…」



その廃墟はバルフォースが暇潰しに暴れた場所であり

マリーはそこで親友と鉢合わせる事となった。


お互いに任せられた仕事は同じであり


敵対関係の女神と側近は

この時初めてゲートを繋ぎ合う事となった。



アサミ「この廃墟は炎魔王バルフォースが焼き払った町…人間達は捕虜にされ禁術の生け贄にされたわ…」


マリー「どうしてそんな事を知ってるの…?」


アサミ「ここで直接闘ったからだよ…悔しいけど手も足も出なかった…」



マリーにアルザークでの闘いを語るアサミ


炎魔王バルフォースの強さを知るのは、直接闘った彼女と旧知の仲であるバルフートだけであり


それを聞いたマリーは自分がしてしまった事の重さを再認識した。



円環の騎士団(エターナルナイツ)の強さを確認したマリーは、そのまま怪我人の治療に付き合っていく事となり


そこには堕天使ではなく

天使としてのマリーの姿があった。



アサミ「これで全員ね…この国の生き残りは皆ブラスターへ避難させたわ…お疲れ様!」


マリー「アルザークはしばらく魔王軍で管理させて貰うわ…悪いようにはしないから…」



2人は人間達をブラスターへ移住させ

アルザークの国はネクロマンサーであるフラワーの召喚術によって大量のがいこつ兵が人間の変わりに残る事となった。



それは時間を稼ぐ為の陽動作戦であり

他にも2人は協力して様々な作戦を考えた。



この世界に転生してすぐに魔王の側近となったマリーにとって、アサミとの共同作業は初めての事であり


彼女は転生前…

親友である青野麻美に憧れていた過去の自分を思い出していた。



マリー「麻美…やっぱり私は貴女と一緒に居たらダメね…」


アサミ「私としては真理が居てくれると助かるんだけどなぁ…」


マリー「貴女が居ると…私は貴女に甘えてしまう…優しい貴女に私は…」


アサミ「それは魔王軍に居ても同じでしょ…?ゼロさんに依存して…カズ君に依存して…貴女は昔から何も変わってないよ…」



昔から親友に依存してしまう自分…


そんな自分を変えたくて彼女は魔王軍の側近としての道を選んだのだが


その結果はアサミの言う通りだった。

依存する相手が変わっただけで本質は何も変わっていないのは事実であり


そんなマリーを

アサミは肯定していた。



マリー「何も変わっていない…か…」


アサミ「私はそれで良いと思うけどね…人に依存出来るのはその人を信頼して愛している証拠…悪い事じゃないと思うよ?」


マリー「愛し…うぅ…」



過去の自分を肯定され思わず赤面するマリー


共通の敵を前に無事和解した2人は昔と変わらぬ関係に戻っており

アルザークでやるべき事を終えた彼女達はそれぞれの城へと戻って行った。



フラワー「魔王様…この緊急事態なのに何だか嬉しそうですね…?」


カズマサ「ようやく魔王としての本領を発揮する時が来たんだ…それに久しぶりにマリーの笑顔が見れたんだ…こんなに嬉しい事はない…!」



魔王城へ帰還したマリーに戻った笑顔


それはかつて2人でブラスターに行った時以来のものであり

アサミとの和解で彼女は魔王に依存する自分自身を受け入れていた。



それから数ヶ月後


円環の騎士団(エターナルナイツ)は全世界に対して本格的な侵略を始める事となり

カズマサの魔王としての存在意義を賭けた闘いは


こうして始まりを迎える事となった。




次回より第3部に入ります。

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