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10年後に討伐される魔王   作者: うずまき
第2部 世界大戦編
47/103

第45章 雷魔騎士プリズムハート

ファントム「召喚魔法…随分と主想いなゴーレムですね…」


見えない刃を連打するファントムと盾となる雪男爵


これまで多くの攻撃からイオリを守ってきたゴーレムだったが

この攻撃の前では耐えるだけで精一杯であり


バラバラにされてしまうのは時間の問題だった。



雪男爵「イオリ…逃げ…て…」



必死に彼女を逃がそうとする雪男爵


その身体は砕け散る寸前であり

絶対絶命の状況だったが


そんな彼を見たイオリは逆転の一手を思いつき


彼女は雪男爵が砕け散ったその瞬間に全てを賭けて魔法を発動した。



ファントム「風魔法ですか…ほっほっほっ…そよ風と変わりませんねぇ!」



一見微弱な風が吹いているだけに見える風魔法…


ファントムの周りを竜巻が包んでいたがダメージを与える程ではなく


彼はイオリを嘲笑したが

次の瞬間


ファントムの身体が足下から凍結し始めていた。




ファントム「な…なにっ!?」


イオリ「これは魔王の力を借りる魔法…勇者としては禁じ手だ…」


カズマサ「イオリ…」


イオリ「でも…私は負けるわけにはいかない!!いくわよ!!」


ファントム「!?」


イオリ「氷結魔法!!悪の猛吹雪(ブリザローグ)!!!!」



雪男爵の圧縮された雪が竜巻の中に入り込み

凍結させられるファントム


彼のスピードを封じ込める一手に形勢は逆転

イオリは残された全ての魔力を右手の魔剣に込め


魔法剣を放った。



イオリ「魔嵐斬(ストームブレイカー)!!!」



直撃すれば倒せたであろう一撃


そんな彼女の魔法剣だったが


その剣はファントムより1メートルは高い巨体の騎士によって阻まれ


その騎士はイオリの頭を鷲掴みにし

容赦なく地面へと叩きつけていた。



カズマサ「イオリ!!?」



思わずフィールドに乱入するカズマサ

意識を失ったイオリは彼の前でピクリとも動かず


乱入したカズマサに対して

イオリを失神させた騎士が声をあげた。



ハート「我が名は雷の魔剣士プリズムハート…魔王カズマサよ…先に外部からアシストしたのはそちらだ…不正な手段は人間の得意技だからな…」


カズマサ「ま…魔王であるこの俺が勇者をアシストするわけないだろう!不正な手段で宿敵を殺されては魔王の立場がない!これ以上を望むなら俺が相手をしてやろう!!」



先に決闘に介入したのはカズマサであり

彼がイオリに対して好意を抱いているのは明らかだったが


あくまで魔王としての立場を守る為だと言い放ち

臨戦態勢をとった。



ファントム「待ちなさいハートさん…魔王さんのサポートがあったとは言え彼女が私を追い詰めたのは事実です…ここは退いてあげようじゃありませんか…魔王さんも私達を睨む暇があったら彼女を治療してあげた方がよろしいかと?」



乱入したハートとカズマサを制止するファントム


タイムラグこそあったが彼は自力で凍結を破っており

盟友の言葉にハートも剣を納めていた。


イオリの実力を認めた2体は戦闘を放棄してフィールドを後にしており

傷ついたイオリはアサミによって治療される事となった。



アサミ「いおりん…ごめんね…私のせいで…」



傷ついたイオリを見て自分を責めるアサミだったが


そんな彼女に追い討ちをかける言葉がバルフォースから浴びせられた。



バルフォース「さて…挨拶はもういいだろう…これより我々は始まりの町ブラドゥークを拠点とし全世界を侵略する!!次会う時が楽しみだな…現任の駄女神よ…」


アサミ「う…うぅ…」



アサミを罵倒した挙げ句

始まりの町を占領すると宣言するバルフォース


即ちそれは転生者の召喚が不可能となる事を意味しており

女神の彼女としては最悪の事態となってしまった。



マリーがフィディオを連れて戻って来た時には既に彼らの姿は無く


それから数時間後

ブラドゥークの町には外部からの侵入を防ぐ結界が張られてしまい


アサミとマリーのゲートを持ってしても侵入する事は不可能となっていた。



マリー「完全に私のせいだ…こんな事になるなんて…」


アサミ「そうよ…例え彼らを倒す事が出来たとしても…マリー…貴女は女神令によって消されるわ…」



親友から告げられる死刑宣告


事件の元凶がマリーなのは間違いなく

本人もそれを受け入れていた。



王宮にいたほぼ全員がこの状況に絶望し膝をついて崩れ落ちていったが


そんな中

ただ1人だけ不敵な笑みを浮かべている男がいた。



カズマサ「何を言っているんだ?マリーは俺の指示で人間の生命力を集め炎魔王を召喚した…なぜ彼女が女神令で消される必要がある?」


マリー「ま…魔王様…」


カズマサ「マリー帰るぞ…魔王軍を再編成して奴らを屈服させるんだ!」



マリーを庇い強気な言葉を放つカズマサ


その言葉に迷いはなく

ほとんどの人間が彼の言葉に困惑したが


イオリとフィディオの2人は彼の言葉に納得した表情を見せており


アサミはこの状況でも悪役としての自分を貫く彼を見て

自分が持っていたヒロインとしての美学を思い出していた。



魔王軍が撤退すると

彼女はゲートを繋いで各国のギルドへ飛び回り

情報の伝達とブラスターへの集合を呼び掛けた。


女神としてアイドルとして賢者として…

彼女が出来る事は人々に協力を求める事であり


各国の戦士達は次々とブラスターへと集結する事となった。



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