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Interlude_01 [echo:null]

 ――これは、世界が消える前の最後の旅路の話。


 星空の下、どこまでも続く静かな草原。その女性は、手にしたランタンの光を頼りに一人静かに歩いていた。


 長い銀色の髪が夜風にそよぎ、星明かりを浴びてまるで天の川の一部のように輝いている。大きな瞳は深い青色で、まるで宇宙の神秘を秘めたかのように澄んでいた。


 彼女の(まと)った紺碧(こんぺき)外套(がいとう)は、草原の静寂(せいじゃく)に溶け込むように歩みに合わせて静かに揺れる。その外套の下にある白いドレスには星の模様が散りばめられており、一歩一歩進むごとに(かす)かに光を放つ。


 彼女の名は「     」。この星空の下に広がる世界「    」の創造主であった。


 間もなく、彼女の創造したこの世界は終わりの時を迎える。満天の星空が落ちてくる。そして何もかもなくなるのだ。世界の創造主たる彼女さえも……


 彼女は悠久の時の中を、星々の旋律(せんりつ)に耳を傾け、歌うように生きてきた。それゆえ、今更、自身の幕引きに怯えることなどなかった。


 ただ、ふと思うのだ。終わりを迎えるその瞬間に、自分の世界に生まれてきた小さな命。その命に、いきなり終わりを告げるのは――あまりにも残酷なのではないかと。


 だから彼女は旅を続ける。世界の終わりを回避する方法を探し求めて。


 もっとも、そんな方法が存在しない事など最初から分かりきっている。


 始まりがあれば終わりがある。それは当然の道理だ。


 だから、この旅は滅びゆくその時までの暇つぶし。ただの(たわむ)れ。贖罪(しょくざい)の旅なのだ。


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