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033:爆弾投下


とりあえず、外務大臣には案件保留で帰ってもらい、出来れば宰相(ヨハン)に相談したいので、副宰相(フィリップ)に、宰相(ヨハン)の仕事を変わらせ、ついでに近衛将軍(ジョージ)には、女官長(ナナ)を呼んできて貰った。



話を聞いた宰相(ヨハン)も、外国からの要請文(ふこうのてがみ)には、流石に頭を抱えてしまい、横にいた近衛将軍(ジョージ)に『何で、こう馬鹿な(きぞく)が、次々と…』と愚痴っている。

女官長(ナナ)女官長(ナナ)で、手紙を読みながら

『マリー様に釣り合う方がいらしたかしら~』と、



「この方は独身、この方はバツ2、確かこの方は異性関係で揉めていて…」



等と選別しだしている。

そんなとき、ふと何かに気づいたように宰相(ヨハン)が、爆弾を投下した。



「そう言えば、今まで聞きそびれていましたが、マリー様あちらに恋人は?」








ぶっ~~~~!







「ヨ、宰相(ヨハン)いきなり何?」


お茶吹き出しちゃったじゃない!!



「いえ、ですから、マリー様はこちらに来てから、ほとんど向こうの話をなさらないので分かりませんが、恋人はいらっしゃらなかったのかな?と…」



「ああ~まあ恋人は、いなかったわね~」



「おお!それを聞いて安心しました!」



「は?何で恋人がいないと安心なの?」



いきなり話が変な方向に向いてきたが、一応どう言うつもりか聞いておくことにして、宰相(ヨハン)達の話に乗ってみた。




「いえね、昔…9代目でしたかな?その召還された国王様には、召還前(むこう)に最愛の恋人がいらっしゃって、生涯結婚なさいませんでしたから…」



「ああそう~」



そうゆう事で心配された訳か…

あながち間違ってはいないんだけど…



「ま、恋人がいらっしゃらなかったのなら、後宮の行儀見習い希望者は問題外としても、この方達や今後出てくる求婚者の中から、良き方を選んでいただけると私たちも嬉しいのですが…」



「ん~~~ゴメン!無理だわ~それ…」



私としては、思うところがあるからそう言ったんだけど、

その言葉をどう取ったのか…





「え?まさか、魔法使(エリザベス)いのように同性にしか興味がわかないとか!?」


宰相(ヨハン)が、いきなり突拍子もないことを言うので、





「なっ!違うわよ!!!!」





全力で否定させて貰ったわ!!!!

いきなり、あの変態(エリザベス)と同類あつかいとはっ(怒)

君たち、私と1ヶ月以上一緒に仕事してて、分からなかったって言うのかい?

だいたい、変態(エリザベス)と同類だったら、見たときあんなに驚かないわよ!!









「うわー!脅かさないでくださいよ!!!!一瞬鳥肌が立ちました!」


横で、近衛将軍(ジョージ)が腕をさすりながら身震いして言う…

この人マジで、おねえ系が苦手なんだね





「じゃあ取りあえず、まともな花婿希望者が来たら、会っていただけますか?」


一応、宰相(ヨハン)も意見は聞いてくれるらしい。



「悪いけど、それは断って」



「どうしてですか?中には『真剣です』って人がいてもですか?」


と、近衛将軍(ジョージ)が訴え、それまで書類を見ていた女官長(ナナ)も、



「マリー様は24歳と、お聞きしました。結婚はまだ早い…とは言いませんよね?」


と、こちらを見ながら真剣に聞いてくる。



「うん、言わないよ」





「「「それなら、どうして?恋人はいなかったんでしょ!?」」」





「うん、恋人(・・)は、ね…」





「「「じゃあ!良いじゃないですか!」」」





「いや~そう言われてもね~旦那(・・)は、いたから…」












「「「はあ!?」」」









「ああ~私、結婚してるから、旦那さん持ち!」















「「「え?えええええええ~~~~~~!!!!!」」」









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