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ドラゴンに育てられた子  作者: クロマル
14/23

14話 模擬戦の先に…

お待たせしました、今回は戦い要素を入れてみたのですが全く上手く書けず申し訳ないです。

これから上手くなっていく予定なので見捨てないでくれるとありがたいです。

ではどうぞ。



「それでは、始め!」

マルティンとガルスの模擬戦が始まった。


この時、アイクはドキドキしていた。自分がこの目で確認したのは学院での魔法の実力であり今やっている模擬戦では単純に剣が使えるかどうかなのである。一応ガルスに剣が使えるかどうか確認したところ、

「どのくらい強いとかよく分からない。」

と来たものだ…

これが魔法みたいに圧倒的に強いのか、はたまた苦し紛れの言い訳なのかが分からない。

極め付きに相手はアイクの父、アレックス国王の騎士、マルティン近衛騎士団長だ。

バトリシア王国には三種類の騎士団があると言われている。近衛騎士団、第一騎士団、第二騎士団だ。

近衛騎士団は王族や要人などを守る騎士団の中でもエリート中のエリートしか入れない騎士団である。ただ強いだけでなく頭も多少は良くないと入れないと言われている。

第一騎士団と第二騎士団の違いは第一が外の国に対して、第二が国内に対してとなっているが、もし他国と戦争をする場合は第一、第二と言っている場合ではない。


それはさておきアイクはずっと勝てるかどうかドキドキしながら、あんな提案しなければ良かったや、勝ったら何か褒美を取らせた方がいいのか?など考えを巡らせていると…


「殿下、アイク殿下!勝ちましたぞ!ガルス殿が勝ちましたぞ!!」

スミスがアイクを揺する。


「はっ!?考えている間に終わってしまったのか…」

しまったという気持ちとガルスが勝ってくれて嬉しい気持ちが混ざったなんともいえない気分のアイクであった。





話は少し戻り…


「それでは、始め!」

模擬戦が始まった。俺はゾイ以外と模擬戦をしたことが無かったので楽しみである。相手のマルティンさんはバトリシア王国の武の象徴でもあるらしい。要するにこの国最強の騎士ということだ。



両者は始まるや否や、相手に向かって駆ける。マルティンは上段で構え、ガルスは居合いのような構えを取っている。二人が交差する。

「ぐっ…」

マルティンが呻く。

「へぇ、これを一発受けても耐えるか…最強の騎士というだけあるね。でも、これでおしまいだ。」

ガルスはそう言って、体を反転させマルティンの側に目で捉えられない速度で近づき、マルティンの首に剣を突きつける。




「そ、そこまで!勝者、ガルス!」


誰も予想だにしなかったバトリシア王国の最強の騎士の敗北。ガルスを連れてきたアイクですら予想できなかった勝利。その場にいたバトリシア王国の重鎮たちは誰一人声を上げられなかった。


いち早く反応できたのはバトリシアの王、アレックスだった。

「二人とも見事だった。これで、アイクが連れてきたガルス君が充分な実力を持っていることが判明した。よってガルスを我が息子、アイク・フォン・バトリシアの直属の騎士とする。これは王命である!」

ガルスは初めどのような反応を返せば良いか戸惑ったが、スミスに教わった返礼を返した。

「慎んで拝命致します。」

略式だったがとりあえずは反応ができた。

「今日はもう解散とする。明日も学院があるのであろう?ガルス君!今日は泊まっていきなさい。では、解散!」

そうアレックス国王に言われたがまだ周りは反応が薄かった。


「アイク、お前俺の試合ちゃんと見てなかったろ。お前のお願いを聞いてやったのに…」


「ガルス、まさか戦いの最中にこっちまで確認してたのか…悪かった、お前が剣を使えるかイマイチ分かってなかったものでな。」


「まあ、いいや。今日は泊まらせてもらうからな。これでチャラにしといてやるよ。さあ案内してくれ。」




ふう、あれがこの国の最強の騎士か。案外この世界の中でも俺は結構強い部類に入ってるのか?とりあえず勝てたから良かったのか?



今日は王城に泊めてくれるらしいけど、どんな感じなんだろうな?風呂とかあるのかな?こっちの世界に来てからは一回も浸かれてないからあるといいな。














次の日…


「今日は学院が終わった後王城で騎士の任命式があるからな。そのつもりでいてくれ。」


「分かったよ。それで今日はなにやるんだ?」


「今日の予定は学院の施設案内とクラスごとのホームルームがございます。」


「スミスはすごいな!何でも知ってる。」

俺は感心した。こういうのが従者の鏡ってやつなのかってね。


「とんでもございせん。私はガルス殿が持っているような武力がないのでこのようにカバーしないと行けないのです。」

スミスは謙遜する。


「スミス、俺とお前は一応アイクの従者ってことになってるんだ。対等に行こうぜ!」


「では、お言葉に甘えて、ガルスよろしく。」

いまだに堅さが少し抜けないスミスだったがなんだか仲良くなった気がした。


よし、こっちに来てからドラゴンに拾われたりアイクに騎士になれと言われたり普通じゃあり得ない体験ばかりだったけどこれからは俺の青春ストーリーにしてやるぜ!


「おい、ガルス着いたぞ。」


「ああ、今いく」



読んで頂きありがとうございます。

もしよろしければ、評価やブクマをよろしくお願いします。また、何かありましたら感想にお願いします。


次回は少し本編から外れてガルスが王城に泊まった時の話を入れる予定です。

お楽しみに!

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