転生した
学校に入学する歳を13から15に変更しました。
俺は佐藤和也、だが、『レイン』でもある。転生は成功したみたいだな。
ただ1つ思ったことがある。
なんで8歳に俺の記憶が戻るようになってるんだよ!生まれた時からでもいいだろ!と転生直後は思ったが、さすがに高校2年生の記憶がある状態で母乳を飲むのは結構キツイ。これはリースに感謝しないとな。俺が生まれたのは王都『ファリスタリス』っていうところだ。この世界は「人族」、「亜人族」、「海人族」、「半魔族」、そして、この世界の共通の敵である「魔族」だ。まぁ、「魔族」でも、いい人はいるらしい。「半魔族」と「魔族」の違いは、「半魔族」は、「亜人族」と、「海人族」のハーフのことだ。「魔族」は「魔族」の血が少しでも入っていれば「魔族」となっている。そして、「人族」の国家だけ3つあるらしい。他の種族は1つだけだ。
誰に説明をしている訳でもないのにこんなことを頭に浮かべていると、
「レインー、ご飯だよー」
と、下の階から聞こえてきた。母だ。名前は「ミリス」だ。ちなみに父は「ファリス」だ。
「はーい。今行くー」
と返事をして階段を降りていく。そして、テーブルにつき、父と母が続いてテーブルにつく。そして、
「「「いただきます!」」」
と、日本と変わらない言葉を言って食べ始める。
ちなみにテーブルマナーは日本と同じだ。
母の容姿は、髪は水色、瞳の色も水色だ。とても美人だ。
父の容姿は、髪は茶色、瞳の色は灰色だ。マッチョのおじさんだ。
そして俺の容姿は、黒髪の、瞳の色は金色だ。子供だ。
ちなみに瞳の色が金色の人はそうそう居ないらしい。やったね。
「レイン、今日も『大図書館』に行くの?」
『大図書館』とは、この王都で1番大きな図書館のことだ。ぶっちゃけここに無い本は無いんじゃないかってくらいに本が多い。本だけで東京ドームが半分くらい埋まるんじゃないかってくらいある。
「うん!沢山勉強しないとね!」
15歳になると、王都に住む人々は学校に行かなくてはならないのだ。
「うちの子は偉いなー!将来優秀な成績を叩き出すんじゃないか!?」
「うふふ、そうかもしれませんねー」
実は勉強している理由は学校の他にある。
転生する前にリースから、「魔法はイメージが大切なんだよ♡たくさん知識を付けていて損は無いよ♡」と言われたので知識を付けまくっているのだ。強くなりたいからね。なんて言っているうちに朝食を食べ終わった。
「ご馳走様ー!んじゃ、行ってくるねー!」
「行ってらっしゃい!」「頑張れよ!」
あぁ、両親ってすばらしい!