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 素人ながら自分には小説書きという薄っぺらな自負がある。趣味の域を出ていないが少なくとも書く小説には妥協は極力したくない。他方、自分は自分の書く作品に拙いながらも挿絵も描く。と、いうのも、昔自分ははがき職人だった経験があり、あくまでネタ投稿者だったのだが、文字ネタの掲載率というか、競合率はハンパではないので他作品と差別化を図るため自前でイラストも描き始めたのである。

 いや、それは正確ではない。自分の文字ネタははっきり言ってつまらない。自分で面白いと思って投稿はするのだが、掲載率云々より他の投稿者の掲載作品を見るにつけ、明らかに自分は劣っていた。ではどうするか? 自分の得意分野、あるいは好きな方向性を伸ばせばよい。それは何かと問われればズバリ、パロディである。

 パロディは好悪の分かれるジャンルだが、好きな人にはたまらない。自分もその口である。しかし、パロディネタは漫画、ゲーム、アニメにしろ、どうしてもイラストが必要になる。描いてくれる知り合いもいない。仕方なく描かざるを得なくなったというのが実情である。

 それが功を奏したかは分からないが、イラストを添えて投稿するようになってから僅かだが掲載率が上がっていった。これはイラスト投稿の絶対数が少なかったためなのだろう。もっとも、自分の絵など下手すぎて見れたものではなかったが、こちとらネタ系投稿者だ。下手な絵もご愛嬌である。掲載する雑誌側も下手なイラストがあったほうが都合がよかったのかもしれない。そんなこんなで五年ちかくその雑誌に投稿を続けさせていただいた。常連と言って差し支えないほどの掲載率も獲得した。自分が投稿していた雑誌はレベルが高く、プロ並みの画力を持った常連がひしめいており、確証はないがプロになった人もいたと思う。その中にあって自分も常連の一角を担っていたという自負はある。画力ではなく、パロネタ投稿者としてではあったが。それでも、そんな環境で自作品を発表できたというのは真に貴重な体験であり、とても幸せな日々だった。

 さて、なぜ自分がこんな本当にどうでもいいプロフィールをつらつらあげつらうのかというと、この立ち位置を明確にしておかないとこれから説明することにいちいち注釈を付ける必要が出る、かもしれないからである。なにを説明したいのかというと実は今般、軽い思いつきからゲーム作家の顔を持つに至った経緯である。

 小説家。イラストレーター。あくまで趣味だが、幸運にも作り手として二足のわらじを履かせてもらっておきながら、我ながら節操がないとは思う。しかし、ゲーム製作など滅多にできる経験ではない。これは是非創作のネタにしなければ、と、小説家としての自分が激しく訴えるのである。

 そういうわけで自身のゲーム製作よもやま話をここにエッセイとして投稿させていただくことにした。エッセイなど今まで書いたことなどないし、一生書くこともないと思っていたのでその手法も作法もよく分からない。その点についてはどうかご容赦いただきたい。

 また、体験談にかこつけて安易な宣伝やアオリに走るのも極力避けたいので、作品名や投稿サイトは明かさないよう配慮するつもりである。素材を提供していただいたサイト名も伏せる事にする。

 実を言うとこれを書いている時点ではゲームはまだ完成さえしていない。やっと完成の目処が立ったというところである。なので、このエッセイがゲーム完成というラストで締め括れるかは自分でも分からない事を予め明記しておく。

 とはいえ、おそらく未完ということにはならないと思う。まあ、小説家として山場のひとつも作っておかねばという悪癖のようなものだと理解していただければ幸いである。なお、タイトルからして異世界ファンタジー小説と間違えられてしまいそうであるが、これは意図して狙ったネタである点も重ねてご容赦いただきたい。


挿絵(By みてみん)

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