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4 はじめての友達!

こちらをひっそり更新・・・





親友キャラのルートを選択したのはいいが、流石にすぐに攻めるわけにもいかないので、学校前で木村くんとは別れて私は一人寂しく教室へと向かっていた。


クラスの掲示板を見るまでもなく木村くんとは同じクラスなのはわかっていたが、流石に何組なのかを記憶してはいなかったので賑わっている掲示板に立ち寄ってから教室に向かうけど・・・なんか行く先々で視線を集めているような気がする。


これが前の体ならただの自意識過剰ですむのだろうけど、今の私はギャルゲーの攻略キャラクターの一人の金剛紗由理様なのだ。同性だろうと嫌でも目をひかれる容姿なので仕方ないことだが・・・しかし、美少女というのはいつもこの視線を向けられてよく平気なものだ。慣れなのかな?


そんなことを考えて教室へと着くとすでに半数近くの生徒が教室に集まっており、若干グループ作りが始まっているようだった。


主人公と木村くんはまだいないが・・・やはり共学になったばかりだと男子生徒の絶対数も少ないのか、一人で机に居心地悪そうに座っている男子生徒もいた。うん、ちょっと可哀想だけど私も人のことは言えないかもしれない。


ドアを開けてから物凄く視線を集めている上に席に座って、持ってきた文庫本を取り出してからも私を見てひそひそ小声で話しているのを見るとなんとも居心地が悪いが・・・これは自分から話しかけに行った方がいいのかな?


「あの・・・」


そんなことを考えていると、いつの間にか隣の席に一人の女子生徒が座っていた。ショートカットの青い髪と眼鏡が特徴的なその子は私の手元の本を見ながら言った。


「それって、今流行ってる恋愛ものですよね?私も読みました。面白いですよね」


まさか自分から声をかけてくる人がいるとは思わず一瞬なんと言えばいいか迷ったけど、とりあえずフランクな印象を持たせたいので笑顔で答えた。


「まだ途中ですけど凄くキュンキュンしますね。私は普段あんまり恋愛ものは読まないんですけど、これはいいですね」

「ですよね!私もこんな恋愛したいなーとか憧れちゃいますよねー。あ、私は西蓮寺鈴(さいれんじすず)っていいます。あなたは・・・」

「金剛紗由理です。気安く下の名前で呼んでください」

「じゃあ、紗由理ちゃん。私も鈴って呼んでください」


西蓮寺鈴。ギャルゲーの『初恋ハイスクール』の攻略キャラクターの一人で、眼鏡属性が好きな人からの支持率が高めの彼女は思っていたよりもかなり話しやすく、私と鈴はそれからしばらく恋愛小説の話で盛り上がっていたらいつの間にか入学式の時間になっていた。


チラリと見れば木村くんと主人公もいつの間にか教室に来ており、何やら主人公が女子の多さに感動して騒いでいるのを木村くんが宥めているところだったが・・・私と視線があうと木村くんはニッコリと微笑んでくれたので思わず顔が赤くなりそうになるが、私もなんとか笑顔で返事をした。木村くんは天然でやりおるわ・・・










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