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抱擁

今、僕は情緒の中心にいる。でも決して均衡は保たれていない。喜びをしりぞけたい程に、悲しさにすがりたいほどに。

こうしていると、もっと幼かった頃の僕の悲しみを思い出す。君は本当に健気だった。そして今も変わらないほどに、努力を続けたんだね。僕は君を抱きしめるさ。何よりも優しく。君の悲しみを知っているから。

ああ、僕の悲しみも、未来の僕が抱きしめてくれるさ。最後の僕も、きっと全ての時に愛を注ぐさ。誰も居ない、こんなところで、ああ、僕はいま抱きしめられているよ……

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