68話:櫛の歯が欠けるように…。
短いです。
男性の平均寿命が約80歳といっても、病気やら事故やらで、30代半ばから訃報を聞くことがぽつぽつと始まるわけで。
敦盛の『50年』が近づいて、ふと振り返ると……ああ、そろそろ死ぬことが意外ではなくなってきたなあと思うようになりました。
身近の死ではなく、同世代の知人の死で1番早かったのが二十歳になる前……そして大学時代に数人、このあたりまでは、『死』は意外というか、驚きをもって受け取っていましたね。
この話の中でとりあげた中でも、既に鬼籍に入った知人もいます。
奥さんと子供を残して逝った知人は心残りだったろうなと思うし、独身のまま世を去った知人の場合は、逆縁の不孝にみまわれたご両親のことを考えてしまいます。
人生を寿命というか、年数で捉えることが無意味かどうかはさておいて、面白いというか、私ぐらいの年齢になるとああなるほどと納得できる言葉を紹介します。
二十歳をすぎれば人生の半分。
四十歳で最後の直線。
あとは余生。(惰性)
たぶん、反発する部分はあると思いますけどね。
人生これからとか、そういう言葉はありますが……二十歳で人生半分終了ってのは、ずしりとした現実的な重みを感じますね。




