0521 一生の親友
商衡は陸良の縄張りで20日間過ごした。作業場が完成すると、商衡は3日間かけて生産の調整を行い、その後、霊具の生産速度は陸良を驚愕させた。陸良は慌てて商衡を制止した。
商衡は自身の霊造術の欠陥を忌避せず、さらには今の自分の体にはいかなる霊紋も生じていないと率直に述べた。もし商衡が完全な伝承を得ることができれば、体内に紋様を生成し、直接七級霊造師に挑むことができる。もし商衡が直接七級霊造師になれば、それは間違いなく古今に名を残す超天才である。七級霊造師は、すでにどの流派にとっても最も貴重な戦力である。游磁派全体で、七級以上の霊造師はわずか三百六十七人である。電灼派の七級以上の霊造師は、わずか二百二十七人である。この二つの流派は、南方で屈指の大流派である。そして何より、商衡がこれほど早く昇級すれば、この先九級を突破し、伝説の極境に達することも可能になるだろう。
群れを成して至る思考の優位性(悟性が極めて高い)と、外宇宙の膨大な暗黒物質構造(資質が極めて高い)から、盧安の各意識群がこれらの世界で持つテンプレートは天才テンプレートである。
そして現在の事実として、あらゆる伝承は各家族の手中にある。誰かの支配下に置かれるのを避けるため、商衡という天才は奇才へと変わり、高級霊具の生産速度をまるでソーセージを生産するかのような速度にまで研究し尽した。
陸良から見れば、すべては商衡が過度に用心深かったせいだ。標準的な家族の発想に従えば、商衡がそう望みさえすれば、自分の霊造術をここまで歪めて学ぶ必要はまったくなかった。いずれの勢力であっても、伝承を惜しみなく注ぎ込んだだろう。
今や、陸良は商衡を全く見下す気持ちはなくなっていたが、それでも陸良は内心で商衡の愚かさを笑い、それが自分に都合がいいと思っていた。今では、抜け目のない陸良は、商衡のことを自分の家族に話そうなどとは微塵も思っていなかった。
陸良は今、頭の中は場所を再配置することでいっぱいだった。自分が商衡を完全にコントロールできる場所を。以前は、陸良は自分が商衡に用意した場所は十分安全だと考えていた。なぜなら、以前は月に数十個の霊具を生産する程度のことだと思っていたからだ。しかし今、陸良は大儲けを実感し、この棚からぼた餅をどう守るかを考えていた。
陸良は商衡を見て、自分の考えを商衡に話した。しかし商衡はこの時またもや愚かな様子になり(思考援助を行っている)、陸良に無頓着に「お前が適当にやってくれ」と言い、この厄介事を陸良に押し付けた。
商衡は自分の知能レベルをよく理解しており、腹の探り合いをするような高知能ゲームには全く向いていないと分かっていた。商衡は知恵比べでは上流階級の人々に敵わないと見切りをつけ、自分の利益を「並外れた知恵の持ち主」である陸良と結びつけ、陸良と運命を共にすることにした。
工房の外で、商衡は無知ゆえの恐れを知らなさで言った。「実は、もっと多くの霊具を製造できるんです。」
もともと縄張りについて思案していた陸良は「うん、うん」と二度ほど生返事をしたが、すぐに商衡の言葉の意味に気づいた。陸良は首をひねり、怪訝そうに尋ねた。「もっと多く作れるって、どういう意味だ?」さきほど商衡の言う「霊具生産の効率がもっと高い」とはどれほどの高効率なのかを垣間見て以来、陸良は今や商衡の言葉にいくぶん確信が持てなくなっていた。
商衡は蛍光粉末を制御して、空中に蜂の巣構造の建物を描き出した。それぞれの六角形の工房では一つの工程だけを完了する。これらの工程は、霊具製造における直線、あるいは弧線を描く部分、または一つ一つの部品を列状に点打ちする部分……要するに、携帯電話の生産ラインのように、工程を一つ一つ分割したのだ。これらの分割工程は、完全に弟子に任せて操作させることができる。
弟子が行う作業は簡単で、工房での操作は霊造服を着て操作するよりもさらに簡単だ。しかし、重要な工程では、弟子はプラズマの制御権を譲り渡し、商衡がそれを受け継いでつなぎの作業を完了する。
これは、地球の現代工業生産の考え方と一致している。西洋の産業革命の際、技術の高い職人たちは失業せず、工程を徒弟に任せ、自身は中核となる接続工程を掌握した。最終的に、徒弟は労働者になり、職人は工場主になった。地球の21世紀、西洋のグローバリゼーションもこの考え方である——原料産地を掌握し、市場を掌握し、資本で世界の各メーカーの生産を調整することで、世界の工業技術をコントロールし、大量の考える必要のない、すでに思考済みの、定型化された仕事を段階的に下ろし、そして中核となる設計業務の思考に専念する。
商衡が描く展望は非常に美しいが、陸良はこの蜂の巣の設計図を見た後、心の中に二つの懸念が浮かんだ。なぜなら、状況が陸良のコントロールを完全に超えていたからだ。
第一、商衡が自発的に協力を打ち切る場合、杜家がより高い条件を提示した際、あるいは遊磁派が完全な伝承を提供した際、陸良の見方では、商衡はいずれも協力を打ち切る可能性がある;
第二、この巨大な利益を伴う関係は、商衡を受動的に協力打ち切りへと追い込む可能性がある。商衡の自衛力は非常に弱く(霊具を使えない)、誘拐や暗殺の可能性が極めて高い。たとえ陸良が暗殺の可能性は小さいと考えていてもだ。
陸良の心中には大量の懸念がよぎり、その後、商衡に作り笑いをしながら言った。「それは……また今度にしよう。そうだ、いつ戻るんだ(遊磁派に戻る)?」
「特に用事がなければ、明日には戻るよ。どうせあちらでの日々はなんとでも過ごさなきゃならないからね。」
「戻って日々をなんとなく過ごすだと?君は本当にユーモアがあるな!」陸良は全く信じていなかった。
商衡は笑って言った。「見返りが期待できない仕事は、普段は一日坊主で鐘を撞くだけのことです。パートナーと起業するのと、婿養子として社長の家で働くのとでは、社長のためにどんなに尽くしても、社長の財産は最終的に息子に分け与えられ、婿には行きません。もしある日、社長がお前が家族に害をなすと思ったら、蹴り出して門前払いされ、何も残りません。しかし、パートナーと起業すれば、少なくとも一部は自分のものです。」
陸良は尋ねた。「なぜ直接遊磁派を脱退しないのですか?」
「いずれ脱退しますよ」と商衡は言った。「ただ、今脱退してあなたのところに加わっても、今のあなた方に私を守りきれるだけの力がありますか?私があなたの下でやることは、多くの人に私を八つ裂きにしたいと思わせるようなことですから。」
「はは、君も自分のやっていることが八つ裂きにされるようなことだと分かっているのか……私は本当に君が何を望んでいるのか理解できない。」
商衡は指を折りながら言った。「今のところ俺もわからない。貧しさが想像力を制限しているからね。でも俺の想像力は制限されていても、お前は違う。お前が何を手に入れても、俺も分け前をもらえる。そうすりゃ損はしない、ハハ。冗談はさておき、例えば霊造術だが、今は遊磁派が俺に最高のものをくれるかどうか、顔色をうかがわなきゃならない。でもお前は霊造術で俺にケチることはないと信じてる。」商衡は「後は全部頼んだ」という表情を見せた。
陸良は少し間を置いてから言った。「お前の安全問題が最大の問題だ。俺たちの長期的な協力関係における最大の変数だ(お前はいつでも逃げられる。それが俺には不安なんだ)。」
商衡はもちろん切り札の剣術を明かさず、うなずいて言った。「確かに、安全問題は深刻だ。その根本原因は、お前が解決しなきゃならない。知っての通り、俺には武力が全くない。極めて脅迫されやすい。俺を守る軍隊が必要なんだ。」
これを聞いて、陸良は自分の想像力が制限されていると感じ、尋ねた。「蜂巣を構築すれば、生産量はどの程度まで向上しますか?」
商衡は側面から答えた。「九十八%以上の作業は蜂巣のサブシステムに委ねられます。霊具を一つ作るのに必要な手間は、以前の五十分の一になります。もちろん、蜂巣内の徒弟が非常に熟練し、システムがより精密であれば、私が行う接続作業はさらに減り、生産量はさらに向上します。」
陸良は思わず口元をひくつかせ、深く息を吸って言った。「星空に誓って、あなたと肩を並べて王となりましょう。」
商衡は首を振って言った。「王はあなたがなり、控霊師の軍隊はあなたが率いてください。私は霊造術がこの時代に発展していくのを主導できればそれで十分です。私が流派を開き、私が創り出した術を天下に広めることを支援してほしいのです。」
商衡には技術を独占するつもりはまったくなかった。十分な利益さえあれば、他の霊造師も必ず自分のような霊造工房の道を歩むだろう。霊造と控霊は社会分業として完全に分離される。技術を独占するよりは、むしろ集団を育成し、それを主導すべきだ。
遠い先の話はともかく、今の陸良は杜家において主導権すら持っていない。杜家は杜家の弟子だけを育て、育て上げた杜家の弟子もなお、優先的に家に従うのだ。
陸良は商衡のこの言葉を聞いて、思わず心臓が跳ねた。今や、商衡の霊造術は商衡だけの専売特許であり、まさにそれゆえに、陸良は商衡が独占を通じて自分を脅すのではないかとずっと恐れていた。彼は半信半疑で商衡を見つめた。
しかし商衡は彼の疑念を完全に払拭し、こう言った。「将来、私はこんな低級な霊造器具を作る時間はなくなるだろう。霊造師たるもの、本来なら絶えず精進すべきだ。」商衡は陸良から渡された電灼派の六級霊造術の伝承を掲げて言った。「もし私がいつまでも今の水準に留まっていれば、どうやってあなたの大業を助けられようか?」
商衡はもともと野心満々だった陸良をあからさまにそそのかした。平民出身の霊造師として、元々上層階級の出身である控霊師が風雲を巻き起こし、この世界をかき乱さなければ、商衡がどうやってこの世界の中核的な知識資源を手に入れられようか?なんといっても、商衡のような大量生産型の霊造術はオリジナルの改造に過ぎず、真の七八九級の霊造技術は、この世界に万年単位で受け継がれてきた蓄積なのだ。
数秒後、大型控霊師一族の直系の弟子である陸良は、少し興奮した感情を抑え、ついに誠意のこもった笑みを浮かべた。彼は言う、「我々は一生の親友だ。君が我を裏切らなければ、我は天下を裏切っても君を裏切らない。」




