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無窮重阻  作者: 核动力战列舰
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0510 霊造世界

 盧安(ルー・アン)意識体の各分意識は現在同期的にこの位面の状況を経験している。


 荆州を前置詞とする別のドラムの中では、その宇宙船内部の社会的族群は、盧安(ルー・アン)意識群が接触した最高技術時代であり、科学技術は電力時代にまで進歩した。ここの人類科学技術は水力発電所、火力発電所を建設し、最終的に宇宙船の指示で指定された地熱区を探査した。


 李二(リー・アール)がいる荊州蘿拉(ローラ)ー大地とは異なり、ここの社会発展は将校たちによって推進されたものではなく、大時空渦に巻き込まれる前、小型蘿拉(ローラ)ー宇宙船内の社会が自らこのレベルまで発展を遂げていた。人工知能はこれらの社会集団を、他の蘿拉(ローラ)ー宇宙船よりはるかに巨大なスーパー宇宙船、すなわち今いるもう一つの荊州と呼ばれるスーパー蘿拉(ローラ)ーへと移住させた。


 その巨大宇宙船内の特殊な区域で深度三千米まで掘削すると、高熱地帯を見つけることができる。そこにパイプラインを導けば、絶え間なく熱エネルギーを得られるのだ。


 この荊州の大地には、合計四千八百の高熱点が存在し、それぞれ七百二十三の勢力によって占められている。人工知能が宇宙船内に高熱区を設定したのは、宇宙船内に火力発電所が大量に存在することを許容できないからだ——宇宙船内の生態系調整能力には限りがある。この円筒内の人工知能は、円筒大地のために直接溶融区を用意しており、溶融区のエネルギーは宇宙船自身のエネルギーに由来している。


 この世界は荊州シリーズと命名された円筒世界の中で最も発展度の高い世界の一つである。そして、この特殊なスーパー宇宙船の円筒人類も、同様に宇宙船全体を制御するには至っておらず、その原因はこの種の大型宇宙船で実行されている保護メカニズムにある。すべての飛行体の到達高度はわずか六キロメートルであり、ロケットの発射高度は十五キロメートルを突破できない。


 現在このシリンダー内部の文明では、光の反射速度を利用してシリンダーの地面と上空の距離、つまりシリンダーの内径を測定しており、それは四百から五百キロメートルの間にある。そしてこの宇宙船が一体どれほど大きいのか、シリンダーの外径は、大渦巻き域を抜け出し、ある恒星系の安定した重力場環境に到達して初めて正確に測定できるのだ。


 このシリンダー内に住む人類はこの宇宙船を制御することはできないが、シリンダーから離脱することはできる。人類が東西の両極に到達すると、無重力区域を越え、力場の保護層を抜け、長さ十キロメートルの円形出口を通ることで、宇宙空間に出ることができる。ここの人類が宇宙船の軸心にある二つの楕円形の出口を出て、一定の距離をとることで、宇宙空間から自分たちが暮らす世界が巨大な楕円柱体であることを完全に見ることができる。


 ただし、この巨大な楕円形を見ても、これが宇宙船であることには気づかなかった。


 ここの人々は自分たちの世界を「荊州気囊」と呼んでいます。それは、地球人類が海洋表面積が71%を占める自分たちの星を「地球」と呼ぶのと同じです。この円筒の中では、人類の物理学は電気を発見したものの、万有引力を解明するには至りませんでした。ここの科学体系では主要な元素を発見しましたが、鍵となる元素——放射性元素が欠けているため、質量とエネルギーの等価式を確認することができません。


 大きな環境の違いにより、ここの一部の常識は地球上のものと異なっています。この円筒世界の学者たちは、宇宙のすべての天体もおそらく気囊構造であると考えているため、この円筒内の人類の書籍にある宇宙論は非常に興味深いものとなっています。もちろん、赤ん坊が生まれたときから宇宙船の中にいるという問題や、地球が太陽の周りを公転し自転することで生じる年・月・日といった時間の問題については、説明するのが難しいのです。


 質能転換や万有引力などの重要な分野では突破できなかったが、重畳性物質などの現象において、ここでは地球文明が地球揺籃時代には取得できなかった科学研究データを得た。この円筒内の人類は物質の可重畳性を測定し、各種重畳状態の物質が示す屈折定数を求め、一連の公式をまとめた。技術面では、効率の極めて高いエネルギーバッテリーを開発し、パワードスーツや浮遊パックパックなどの科学技術製品が生まれた。


 この円筒内の文明の発展水準は、趙明意(ジャオ・ミンイー)のいる世界よりはるかに高く、自分の世界を人界とは呼ばず、他の円筒宇宙船を神界や鬼界とも呼ばない。


 この宇宙船内では、万有引力という重要な概念を欠いているため、ここの学者たちは電磁力を用いてこの気囊世界の形成を説明している。ここの権威ある科学者たちの説明はおおよそ次のようなものだ——宇宙の気体が集まり、巨大な気団を形成し、その気団は回転しているため遠心力が生じ、気囊世界の堅固な大地の殻が形成された。


 地球の電気時代の視点から見れば、これは明らかに誤った解釈だが、嘲笑することはできない。なぜなら、地球の電気時代の人類の物質超光速理論をここに持ち込めば、ここの人々からも嘲笑されるからだ。二つの領域ではよくある現象とそうでない現象が異なるからである。文明が二つの領域をまたぎ、領域間の物理法則の変化を観察してこそ、知識の盲点にある誤った推測を絶えず修正できるのだ。


 しかし、この大宇宙航行時代において人類の観察が最も必要とされる時に、出航時に意気軒昂だった人類は長い時間の消耗を経て、今は眠りについている状態にある(詳細は0221章)。


 盧安(ルー・アン)がこの船内に持つ分意識は商衡(シャン・ホン)といい、現在は游磁派の三級霊造師だ。今の身分は、非公式に認められた游磁派の杜長峰(ドゥ・チャンフォン)の真伝弟子である。


 今、商衡(シャン・ホン)は霊造を行っている。


 商衡(シャン・ホン)の前のガラス器の中で、発光するプラズマ(俗に火と呼ばれる)が変形し、ある器具の上を遊動している。そして商衡(シャン・ホン)の手のひらから放たれる電磁力こそが、プラズマを変形させて遊動させる源である。


 商衡(シャン・ホン)の手のひらには、びっしりと銀色の紋様が刻まれている。これらの紋様が放つ輝きは手のひらから腕へと伸び、商衡(シャン・ホン)の袖口へと消えていく。


 この荊州気囊の世界にも、修煉者がいる。そして修煉体系も、体内の重層性物質を蓄積するものだ。しかし、この世界の強大な修煉者の体内にある重層性物質は、主に筋肉組織上の有機物蓄積に重きを置かない。


 これは、このドラム内の文明が大渦巻き地域に入った時代が異なるためだ。この生産時代において、銃器の発射速度が恐ろしいほど向上し、工業が容易に農耕時代に神器や利器を精錬した高価な材料を量産し、装甲を貫く弾丸を製造できるようになると、修煉者が長剣を振るって戦う時代は終わった。霊造師という直接的に体内で金属核(趙明意(ジャオ・ミンイー)の道書に記載された金丹)を結成し、体内に導電性の脈絡を発展させることに注力し始めたのだ。


 今、商衡(シャン・ホン)は球形プラズマを慎重に制御しながら、知能デバイスを製作している。この世界では、このような知能デバイスは霊具と呼ばれている。


 この世界において、霊具は知能デバイスであるが、知能デバイスが必ずしも霊具とは限らない。


 知能デバイスは商衡(シャン・ホン)のいた世界ではすでに普及しており、外の大通りでは誰もが携帯電話を手にしているのが見られる。この円筒状の大地上の都市は鉄筋コンクリートでできており、ガラスの大廈が立ち並ぶこの都市では、至る所でコンピューター機器を見かける。もし数千メートルの高空から視点を引かなければ(その視点では大地がわずかに湾曲しているのが見える)、社会発展の度合いから見ると、ここは完全に地球の二十一世紀そのものである。


 商衡(シャン・ホン)が今製作している知能デバイスは、これらの大街にある普通の知能デバイスとは異なる。普通の知能デバイスは、耐えられるエネルギーレベルがあまりにも低い。


 例を挙げると、地球上のどんな携帯電話も六百度から七百度に加熱されれば、それがアップルのiPhoneであれ、ノキアの携帯電話であれ、いずれ壊れてしまう。たとえ短時間では焼け落ちなくても、炎の中では数秒と動作を続けられない。なぜなら電子部品の素材は高温下では動作できないからだ。


 地球上の素材ではほぼ不可能だが、この世界の素材ならば可能だ。霊造師が特殊な重層型電子素子で組み立てた知能演算装置に、物質重畳原理に基づく高エネルギー電池で電力を供給すれば、恐ろしいエネルギー体を形成できるのだ。


 地球上では、スマートバイオニクスドローンを使って火焔鳥を作れば、火焔鳥の光沢を模倣することができる。オレンジがかった赤色の電灯をいくつか取り付け、プラスチックの羽根を加えれば火焔鳥の輝きを模倣でき、さらにスマート制御プログラムを追加すれば、このバイオニクスドローンを旋回させ、目標を発見すれば鳴き声を上げさせることさえできる。音を出すことはできるが、地球上では火焔鳥の温度を模倣することは絶対にできない。しかし、ここではそれが可能だ。もちろん、用途は火焔鳥を作るほど単純なものではない。


 霊造師は千度を超える高温下でも正常に作動するスマートデバイスを作り出すことができ、その目的は地下三千米の溶融区域でデバイスを正常に稼働させることにある。これこそが、この船内で霊造師が最終的に他のいくつかの職業に取って代わった理由である。


 商衡(シャン・ホン)は盧安(ルー・アン)意識群の中で最も早く修煉を受け入れた意識体の一つであるが、修煉方法は盧安(ルー・アン)の各意識体に普及させることができなかった。なぜなら、他の蘿拉(ローラ)ーの資源が不足していたからだ。


 もし霊造師の修煉方法を趙明意(ジャオ・ミンイー)の世界に置いたならば、道書の記載によればそれは歧路となる。一見すると煉神の修為に見えるが、煉体の基礎を重視しないため、絶対に同階では弱い存在である。しかしこの世界では、霊造師は身体が虚弱であるものの、神経系を通じて全身の発する電波を制御し霊具を操作することで、剣客を打ち負かし、人生を疑わせることができる。


 霊造師の世界は生産力が発達しており、剣を振るう必要はないが、他の世界は生産力が未発達で、剣を使うしかない。


 現在、商衡(シャン・ホン)の師匠は七級霊造師である。ここの階級分けは、趙明意(ジャオ・ミンイー)のところとは異なる。趙明意(ジャオ・ミンイー)の側の道門では、剣を使えればすでに江湖を渡り歩ける、すなわち錬体境である。しかしここでは、錬神境に達して初めて霊造師と称され、さもなければ学徒に過ぎない。


 霊造師は九級に分かれており、等級分けの基準は霊造物の数と質、主としてプラズマ体制御の精度を評価するものである。そして、ここの一級から九級までの霊造師は、趙明意(ジャオ・ミンイー)の道門の基準によればいずれも錬神境に相当する。


 今、商衡(シャン・ホン)の操作は次第に終盤に差し掛かり、手首の光路は徐々に薄れてゆく。流線形を主体とし、二対の翼を生やした霊造物が徐々に形を成していく。

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