0047 報酬
カウントダウンがゼロになる。盧安の頻繁なシミュレーションの中で、六角形の井戸口が目の前に現れ、そして回帰した。
移動の過程はやはり非常に不思議だ。周囲の光が消え去ると、場面は再び降臨台に戻っていた。
周囲の状況は、3人が時間を超える前と比べて、微塵も変化していない。なぜなら、この任務の数日間は、元一空間の内部にとっては一瞬に過ぎないからだ。
唯一の変化は、盧安たち三人が入った光柱が、入る前よりも少し細くなり、今も細くなり続けて消えようとしていることだ。これは、盧安たち三人が任務を完了し、元一空間が彼らを完全に空間内に収容したことを示している。
李三祥の視線は、盧安の右手小指と薬指が根元から切断された部分にしばらく留まり、それから言った。「みんな少し休もう、それから戦利品を確認する……」
白露が李三祥を遮って言った。「まず戦利品を確認しましょう。この任務には戦利品があるから、まず分配しましょう。」
白露が手を上げると、元一が光幕を降ろした。外から見ると、三人は降臨台の上から消えていた。そして空間の中で、白露は一連の武装と道具を取り出した。
盧安は白露の出した物を見て、心の中でつっこんだ。「やっぱり強盗はいいことずくめだな。」
白露は説明した。「これは戦利品の道具で、戦闘中にあの二つの小隊が落としたものだ。元一がここに専用の欄を作ってくれて、戦利品欄と呼ばせてもらっている。この任務に勝利したから、君たちの個人光幕にもこの欄が表示されるはずだ。」
この時、元一が補足した。「こうした狩猟任務に参加した者だけが、各自にこの欄が現れる。それぞれ戦利品を一つ選んで任務に持ち込むことが許されるが、平民段階で行った狩猟任務で手に入れた道具に限られる。なぜなら君たちは平民であり、君たちの所持欄は平民等級のものだからだ。それに、これは必ずその道具を入手した時の任務に参加していなければならず、もし参加しておらず、戦利品の道具を手に入れていない場合、たとえこの所持欄があっても、その道具を持ち込むことはできない。」
元一の補足を見て、盧安はすぐにこれがどういうことか理解した。
まず、これは良いものだ。次に、元一はやはり一切の抜け穴を作らない。戦利品は取引不可能で、仮に空間内の他者に渡そうとしても、その者が所持用の空スロットを持っていなければ、戦利品を任務世界に持ち込むことはできない。さらに、たとえ空スロットを持っている者でも、その任務に参加していなければ、装備している空スロットにこの戦利品を入れることはできないのだ。
そして、盧安は元一の推奨にも気づいた。時空傭兵に対し、任務の各段階でこのような狩猟任務をより多くこなすよう推奨しているのだ。なぜなら、時空傭兵の装備する空スロットは平民時期に獲得した戦利品を持ち込む場合にのみ制限されるからだ。貴族時期になると、実力はより強くなるが、たとえより強力な戦利品を手に入れたとしても、この平民用空スロットを使って貴族時期に獲得した戦利品を任務世界に持ち込むことはできない。そうなれば、嫌でも地道にさらに高級な戦利品を奪いに行かなければならなくなるのだ。
狩猟任務を1つ完了すると、戦利品スロットが1つ増え、2つ完了すると2つ増える……だから、戦利品そのものにこだわる必要はまったくない。重要なのは、戦利品を使う権限を持っていることだ。
したがって、元一空間の制度の下では、他の仲間を搾取して古参の仲間を強化するような行為はありえない。
白露は今、この任務で得た戦利品を惜しげもなく差し出すが、それは彼女が戦利品欄から一つしか持ち出せないからだ。盧安と李三祥も白露と共にこの任務を遂行したが、やはりこの任務で得た戦利品の中から一つしか手に取ることができない。しかし、このような任務を多くこなせば、自身のスロットは増え続け、実力も自然と向上していく。
戦利品欄には、炎の剣、盾、水晶球が表示されている……白露は指輪をひとつつまみ上げ、盧安と李三祥を見て言った。「すべてのアイテムの中で、これが最も価値が高い。」
盧安はこのアイテムを知っていた。これはマリアが持っていたアイテムだ。当時盧安はこの指輪を単なる装飾品だと思っていた。この任務の後半、バーコードの大量のノードが元一の手に落ち、このアイテムに秘められた力の体系は元一の戦略支援によって高度に抑え込まれ、ほとんど役に立たなかった。実は、この指輪はマリアがチーム全体の資金を使って手に入れたもので、その価値は当然最高だった。
盧安はこのアイテムの説明を開いた。「信仰の指輪。殺された者の思考プログラムを吸収し、あなたの命令に従い、指輪内に構築された仮想の神国で、あなたの命令に従って思考し、その思考結果を素早くあなたにフィードバックする。」
つまり、料理の仕方がわからないなら、料理人を殺して、この指輪にその料理人の思考を収めれば、将来何か料理を作りたいときに、指輪の中の料理人の調理方法があなたの思考にフィードバックされ、現実でその情報を得たあなたはそれに従って作ればよいのです。物理の授業が理解できないなら、物理教師を殺せば、試験のときにその教師に問題を解かせることができます。
この深紅の指輪を見つめながら、盧安は黙り込んだ。この種の道具は犯罪を誘発する存在だ。利益が十分に大きければ、人の本来の考えを沈黙させることができる。『霧の三』の中で、盧安自身はしばらく黙っていた。
盧安がまだ孟位だった頃、ネット小説に登場する邪器を見て、道具には正邪の区別はなく、正しい道に使えば正器となり、邪道に使えば邪器になると考えていた。しかし今、盧安はついに邪器とは何かを知った。
人間は万能ではない、これは常識だ。無力な時に、他人の視線に直面すると、必ず羞恥心を感じる。もし誰かがさらに嘲弄の言葉を投げかければ、羞恥の感情はますます大きくなるだろう。このような状況で、もしあなたの手元にこの指輪があったら、どうして自分の限界が試されないと保証できるだろうか?結局、あなたは「自分は頑固であってはならない」という理由でこの指輪を使宇田ろう。そして一度戒めを破れば、限界は下がり、その後はますます「頑固」ではなくなっていくに違いない。
いわゆる邪器とは、正しい道で使うよりも邪道で使うことでより利益を得られる道具のことです。99%の人は凡人で、凡人は柔軟さを追求して「頑固」でなくなる時に、最終的には利益のために自分の限界を踏みにじってしまいます。
盧安はなぜこんなに感慨深いのか?なぜなら、予行演習の中で、盧安は自分自身をあまりにもよく知っているからです。可能性があれば、自分は何でも試してみるでしょう。可能性が大きければ大きいほど、現実では自分自身を否定する力がより必要になります。
盧安は今何をしても、すべて非常に優れていて、たとえバスの中でスリをしても、絶対に百発百中だ。数年前、盧安が金に困っていた時、バスの乗客のポケットの中の財布は盧安にとって赤裸々な誘惑だった。なぜなら、自分は予行演習でできるが、現実の自分は自分の道徳でそうしてはいけないと戒めているからだ。情に訴え理を説いて語る、一度盗みの習慣が身につけば、自分は恥知らずの鼠輩だ。あの時、成人した孟位が幼い盧安を教育し、それは自分が自分を教育しているのだった。
この指輪について言えば、盧安は声を出さず、白露は笑いながら盧安を見て尋ねた。「これは君の戦利品だ、君には発言権がある。」
盧安は無理に笑って、首を振りながら言った。「私は、使う必要がないと思う。」
白露は驚いた様子で盧安を見つめ、それから笑って言った。「まだ抵抗しているの?」
彼女の見方では、盧安はマリアの戦いで心に深い傷を負い、その記憶を呼び起こすようなものに強く抵抗しているようだった。
盧安は首を振って言った。「これは自分に合わないと思宇田けだ。」
盧安の言葉を聞いて、白露は李三祥へと向き直り、李三祥は少し考えてから言った。「次に、このアイテムを任務に持ち込もう。」
信仰の指輪は李三祥に渡された。白露はフレイムソードを選び、盧安は弓を選んだ。
この弓は魔法の風神の弓で、気流を集めて物を発射することができ、もちろん、気流そのものを発射することもできる。
次は報酬です。功勲ポイントは二つの部分に分けられ、第一部分は任務報酬で、李三祥は1278掛ける6、白露は1123掛ける6、盧安は1400掛ける6です。双方の等級はすぐに二等平民に跳ね上がり、一等平民に近づきました。七百万功勲ポイントも入金され、地位には計上されませんが、自由に使えます。
元一空間は、一部の人が他の時空佣兵から資金を集め、大量の功勲ポイントを獲得して身分を高めることを厳重に防止しています。元一にとって、大量の普通空間は時空佣兵の調査を必要としており、どうしてそんなに簡単に時空佣兵の爵位を昇進させることができるでしょうか?今与えられたこの七百万功勲ポイントも同様です。
盧安はまず功勲ポイントで自分の指を少し回復させた。すると、盧安の手にはすぐに激しいかゆみが現れ、無性に掻きたくなったが、もう一方の手でその部位に触れようとすると、やわらかな力に弾かれてしまった。耐えがたいしびれとかゆみの中、盧安の指は回復しつつあり、その過程で盧安の表情は豊かに変わった。盧安は光幕を見た、指が完全に回復するまであと十四分だった。盧安の汗は雨のように流れ落ちた。
白露は慰めて言った。「我慢して、我慢すればよくなるから。」
多額の功績ポイントを手に入れたが、李三祥と白露の顔には喜びはなかった。なぜなら、功績ポイントは地位が上がるにつれて急速に価値が下がるからだ。700万功績ポイントなど平民にしか価値がなく、今や命がけでこなしている仕事は貴族が請け負うようなもので、決して700万功績ポイントで済ませられるものではない。彼らが気軽に1000万を出して他人の功績ポイントをリセットできることからもわかるように、これらの貴族にとって功績ポイントはただの数字に過ぎない。厳密に言えば、700万功績ポイントなど雑魚の掃討に対する報酬に過ぎず、ベテランの輪廻者の価値などその程度ではない。
当時、元一は確かに「任務の報酬は必ず皆を満足させる」と言っていた。元一が約束をいい加減にするはずがないため、白露と李三祥は引き続き以下の報酬を確認した。
三人は任意に任務を一回選択でき、さらに各人に進化ポイントが与えられ、すでに三人の既存の天賦に作用している。元一は三人に自身の変化を待つよう指示した。
白露が言う。「任意の任務選択?次の任務では一度分かれましょう。みんなの選んだ天賦が異なるので、必要な世界も異なるから。」
“それもそうだな”と李三祥はうなずき、それから疑問そうに尋ねた。「盧安、まだ天賦を選んでいないのか?進化ポイントは既存の天賦に作用したのに、お前は……」
盧安は光幕を見た後、困惑して答えた。「元一が主世界に戻って天賦の覚醒を待てと言ったんだ。」
盧安の予演と遡行能力は元一の強化可能範囲外だった。盧安が追加の力を選ばなかったため、元一は自ら盧安のために覚醒させた。
定位者である盧安は、通常の場合、自分が属する世界の超能力を保持することはできない。もし新人が定位者として初めて武侠世界を定位したとしても、武侠の才能を選択することはできない。なぜなら、他の輪廻者が多大な功績ポイントを費やして購入した高級任務世界への入場権を、自分自身の世界にすでにそのような力の体系が存在する場合、一度でもこの位面の勢力にその才能があると判断されてしまえば、その新人がこの世界で急成長し、元一空間内で不公平が生じることになるからだ。
元一空間はこうした抜け道を許さない。しかし、何事にも代償は存在し、元一を満足させるに足る対価を提示できれば、元一は抜け道を開くことを許可する。例えば、盧安が現在、強化できる才能を持っていない場合、彼の属する位面に元々存在する力の体系を覚醒させる、といった具合だ。
元一は一つの空子だけを開放し、他の空子を盧安のために補充することを忘れなかった。盧安が覚醒したのは初級天賦で、関連する中級天賦はすぐには交換できず、四回の普通任務を終えた後に交換可能となり、関連する高級天賦は八回の任務を終えた後に交換可能となる。結局のところ、力量体系を交換するのに消費する功勲点はあまりにも少なく、機縁を探せる高魔位面の入場価格と比べれば、この血脈の価格はほんのわずかである。盧安が今すぐ後続の高等天賦を全て交換し終えて、指定された位面で過度に強い力を獲得するのを防ぐため、元一は厳格な制限を設けた。今、盧安がまさに覚醒しようとしている超能力は、初級の資質のみである。
功績ポイントは後期になればなるほど糞土のようになり、一方、進化ポイントの報酬は直接力を強化するのに使える良い物だ。これは手に入れるのが難しく、元一が高次元存在を狩るのを手伝い成功した場合にのみ与えられる。さらに、進化ポイントの報酬は倒した輪廻者の戦力によって計算されるのではなく、所在する位面の環境も考慮される。進化ポイントの報酬は、穿越怪が輪廻者に残したノードの強度に基づいて計算され、輪廻者が複雑であればあるほど、穿越怪が残すノードも強くなる。
複雑な輪迴者は、その位面の力をより巧みに利用する傾向がある。魔法が高い位面ほど、輪迴者が運べる力は強くなり、体にロードできる力も強くなる。ただし、穿越怪が輪迴者に力をロードする際に置くノードは、輪迴者を制御する「触手」でもある。したがって、輪迴者にロードされた力は重要ではなく、元一が収穫するのはノードという高次元に関連するものだけである。




