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無窮重阻  作者: 核动力战列舰
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0462 変革の因

 玄鳥部《シュエン・ニアオ・ブー》のあの宝塔大厦は盧安(ルー・アン)にとって別に禁断の地ではなく、盧安(ルー・アン)は予行演習でよく行き、光明大地から堂々と入るか、あるいは夜間こっそり潜入する。玄鳥部《シュエン・ニアオ・ブー》全体の全超能者の資料について、盧安(ルー・アン)は一つのアーカイブを作成した。


 そして今、玄鳥部《シュエン・ニアオ・ブー》で起きた血みどろの争いを、盧安(ルー・アン)は当然はっきりと見ていた。盧穹(ルー・チョン)の今回の行動におけるパフォーマンスについて、盧安(ルー・アン)は何の評価も下さない。なぜなら、盧穹(ルー・チョン)の性格からこの大事を分析するのは、あまりにも狭い見方だからだ。


 希特勒(ヒトラー)の性格からナチスの人種的大虐殺の発生を分析すること、あるいは清末の慈禧(ジキ)個人から清廷が末期に各国に打ち負かされた原因を分析することは、いずれも正確ではない。事件の発生の責任は、決して全てを個人に押し付けてはならない。なぜなら、発生は社会全体に問題があったからである。雪崩の下では、一片の雪も無罪ではない。この二人がいなくても、事件は社会矛盾の爆発の作用のもとで依然として発生するだろう。


 冷酷、残忍、これが現在の盧穹(ルー・チョン)が背負う悪名である。玄鳥部《シュエン・ニアオ・ブー》の内部では、盧穹(ルー・チョン)は肉親を見捨てる者の代名詞となった。実際には、これら全ては盧穹(ルー・チョン)の望むところではない。もし可能ならば、盧穹(ルー・チョン)はむしろ家族の忠実な守護者である。そして現在、家族のあの弾圧された人々は、二十数年前に戻って、嬰児状態の盧穹(ルー・チョン)を地面にたたきつけて死なせたいとさえ思っている。


 実のところ、盧穹(ルー・チョン)がいなくても、盧甲(ルー・ジア)や盧乙(ルー・イー)がいる……いずれにせよ、未来から誰かが戻ってきて、この変革を起こすのだ。そして今、この世界で盧穹(ルー・チョン)を理解している者はごくわずかであり、盧安(ルー・アン)はその一人である。


 利益の観点から見ると、玄鳥部《シュエン・ニアオ・ブー》内部の超能者と保守派の関係はバランスを失っている。


 過去においては、この関係はバランスが取れていた。保守派が社会の資金を握り、超能者たちは超然とした力を掌握していた。双方は協力し、超能者は保守派の研究のために超能を提供し、保守派は超能者に資金と資源を提供していた。しかし、社会の発展に変化が生じたことで、双方の超能者に対する見解に相違が生じたのである。


 一、白銀超能者。


 資金を握る保守派から見れば、これまでは黄金超能者しかいなかったが、今は白銀超能者が加わり、選択肢が増えたことになる。つまり、自分たちの資金に多様な投資先ができ、超能者たちが才能を鼻にかける余地が減ったのだ。仮に能力者が才能を鼻にかけても、資金を持つ者は別の超能者に投資できる。


 超能者から見れば、白銀超能者の出現は、保守派による選択的な投資の問題などではなく、自分たち超能者という利益集団、階級がさらに強大になり、発言権を持ち、保守派により多くの権利や政策を要求できるようになったことを意味する。


 白銀能力者にとっては、双方ともこれが自分たちの権益を拡大できる証拠だと考えている。


 二、五級超能者。


 五級超能者は資金を掌握する保守派の目には、レアカードのような存在として映っている。五級超能者が去ったとき、保守派はこれを超能力者集団内部の派閥争いが強者を追い出したものと見なした。


 一方、超能者たちの目には、これは保守派が超能者に敬意を払わず、欲望と計画を恣にしたために、神の恩寵を受けた者が逃亡したものと映った。


 五級超能者の離脱というこの出来事において、双方とも相手方に責任があると考えた。こうして、もともと均衡のとれた関係を基盤に新たに生じた事象に対し、両者の思考様式はこの時点で異なりを見せ、いずれも自らに有利な方向へと解釈した。


 かつて、このような矛盾は平和の陰に隠れていた。しかし、最近の一連の大事件の勃発に伴い、矛盾は突如として表面化したのである。


 もちろん、これが盧安(ルー・アン)が参加した理由でもある。上海事件で、盧安(ルー・アン)の登場は1時間に満たなかったが、世界中の超能力者たちに模範を示した(言うなれば、皆が第三回超能力交流大会に参加したのは相互交流のためだったが、最終的には盧安(ルー・アン)による一方的な教えの場となった)。


 示された模範の一つが、進むべき道だ。この科学技術社会の時代において、超能力者はどう振る舞うべきか?科学技術に押しつぶされるのを待つのではなく、科学技術を活用し、自らの力を増幅させるのだ。


 示された模範の二つ目が、超能力者の各指標を規範化する等級制度だ。等級制度が曖昧だった以前は、等級が超能力者の実力を客観的に評価できず、超能力者同士で等級を超えた挑戦が起こることもあった。そのため、超能力者内部では、等級で劣る者が強者に対し、密かに不満を抱いていたものだ。


 そして、盧安(ルー・アン)は精神的なつながりの中で、自分の評価基準を明らかにした。量、質、制御力、自然知識との結びつきの程度など、あらゆる面から各系統の超能者に正確な基準評価を与えた。この等級制度は、過去の曖昧な等級制度よりもはるかに詳細で、説得力がある。


 上海事件の後、全世界の超能組織は新しい基準を実行し始めた。金と銀(まだ青銅と黒鉄の指標は現れていない)を除いて、レベル1から5まで、さらに盧安(ルー・アン)のそれらの指標も加えた。


 実は、超能制御の精度に関して、各超能組織には元々評価指標があったが、各組織間で統一されていなかったため、評価範囲に含まれていなかった。ところが、上海事件でエネルギーコアという厄介な存在が現れた後、各組織は指標を破壊力から分離し、単独で基準を定めた。


 新しい詳細な基準が世界で旧基準に取って代わるのは非常にスムーズだった。一夜にして旧基準は時代遅れになった。これらの評価指標がますます詳細かつ明確になるにつれて、人々は超能に対して熱意を抱く可能性が低くなっていく。基準が詳細であればあるほど、超能者一人ひとりがこの評価指標の下で自分がどの位置にいるのかを認識しやすくなり、非現実的な考えが生じにくくなる。地球の二十世紀末から二十一世紀初頭にかけて、「小学校を卒業していないのに公式で相対性理論を誤りと証明する」「中学生が水を油に変える重大技術を発明する」といった、注目を集めるためだけに覆そうとする行為が頻発したのは、まさに当時の人々の心の中にある科学技術の指標が不明確だったからであり、そのような荒唐無稽なことが氾濫したのである。


 超能力者たちが明確な発展目標と、内部消耗を効果的に低減する厳格な階級制度を持つようになると、彼らはますます階級のはっきりした社会集団へと変わっていった。この集団の数が拡大し始め、同類の能力や待遇に見合うかどうかを互いに疑わなくなると、今度は外部に対し疑いの目を向けるようになる。


 これこそが、玄鳥部《シュエン・ニアオ・ブー》の資金を管理する旧勢力が見誤っていた点である。たとえ盧穹(ルー・チョン)がこの事を行わなくとも、いずれ誰かが行ったであろう。


 宝塔の形をしたビルの中で、今や盧穹(ルー・チョン)は正式に玄鳥部《シュエン・ニアオ・ブー》の最高執務室へと着任した。彼の父である盧華明(ホワミン)は、手続きに従い全ての権力を盧穹(ルー・チョン)へと引き渡した。


 無論、これは形式上権限を委譲したに過ぎず、実質的には盧華明(ホワミン)が玄鳥部《シュエン・ニアオ・ブー》の大部分の権力を引き継いだのである。


 盧華明(ホワミン)の時代、彼の権力は玄鳥部《シュエン・ニアオ・ブー》の元老たちによって制約を受けていた。しかし現在は、盧穹(ルー・チョン)の独裁である。盧華明(ホワミン)の権力こそが、実質的な権力だったと言える。ただ、盧穹(ルー・チョン)は変革を主導したものの、古い階級に身を置き、父を長とし家族を重んじる考え方は、依然として根強く残っている。


 次に、盧穹(ルー・チョン)は武力による勝利を収めたが、玄鳥部《シュエン・ニアオ・ブー》の家族勢力を徹底的に粛清したわけではない。家族が粛清されていないため、盧家(ルー・ジア)は現在の玄鳥部《シュエン・ニアオ・ブー》において依然として一定の影響力を持ち、管理には依然として盧華明(ホワミン)が必要である。そしてこの時、盧華明(ホワミン)はもはや特定の者の顔色をうかがう必要はなくなった。


 今回の政変で殺された人々は、最終的に地元警察にとって未解決事件となる。多くの漫画や小説で探偵ものの人気ストリーでは、探偵の目にはすべての秘密が暴かれるとされるが、実際の資本主義社会では、調査が許されない事柄もある。つまり、肯尼迪(ケネディ)暗殺のような事件では、さまざまな勢力が調査を妨害するのだ。


 玄鳥部《シュエン・ニアオ・ブー》の最高権力オフィスでは、盧華明(ホワミン)と盧穹(ルー・チョン)の父子が膝を突き合わせて語り合い、玄鳥部《シュエン・ニアオ・ブー》の未来に向けた計画を練っている。一方、街の反対側にある労働者寮では、汗だくの盧安(ルー・アン)が饅頭と焼き鳥にかぶりついている。


 このご時世、妻を娶ることや家を買うことを考えなければ、生活は実に豊かにできる。盧安(ルー・アン)は二十万の現金を持ち込んでおり、生活面で特に問題はない。


 簡素に炭素ベースの身体にエネルギーを補充した後、盧安(ルー・アン)はブリーフケースを開ける。エネルギーコアの給電の下、幽玄な青い光が細かな投影と共に現れ、部屋全体を満たす。この投影に表示されているのは、現在西安の地下における盧安(ルー・アン)の基礎建設状況だ。


 この投影図には、各施設が星の如く散りばめられている。これらの施設の給電を満たすには、少なくとも48の地熱井を掘り抜かねばならない。これらの施設には物質伝送ネットワークだけでなく、将来の発展に向けた計画も予め行われている。例えば、西安の地下には大型環状軌道と超長直線軌道が存在する。これは盧安(ルー・アン)が将来の環状電子加速器と将来の直線陽子加速器のために用意した地下空間である。


 すべては先手を打つ必要がある。現在の観点からすると、衝突型加速器の建設は未熟だ。なぜなら資料が入手できず、システム全体の各サブシステムや各パラメータが欠けているからだ。しかし盧安(ルー・アン)は、誰かがこれらのパラメータの収集を手助けしてくれると考えている。


 現在のところ、システム全体で最大の問題は水源だ。乾熱井は発電の媒体として大量の水資源を必要とする。深さ五キロメートルの乾熱井を掘削する際には、あちこちで地下水源を探す必要があり、さもなければこの巨大な地下システムは起動できない。


 投影が終わると、盧安(ルー・アン)は地図を開き、鉛筆で地図上のいくつかの点に印と数字を書き込んだ。盧安(ルー・アン)は予行演習で爆発を使って地震波を発生させ、地下水を探す準備をしている。


 盧安(ルー・アン)も未来の計画を考えており、「演変(エンヘン)将校は一体どんな身分で降臨するのか、まさか乞食じゃないだろうな?」とつぶやく。盧安(ルー・アン)は思わず、自分が能力術世界での初期身分を思い出した(詳細は0236章を参照)。


 この感情的なぼんやりは少ししか続かず、盧安(ルー・アン)の心に妙な緊張が浮かんだ。これは別の物質的次元の自分の影から来る感覚だ。


 耀輝天国のうちに、多数の天使が集まっている。


 ノア宇宙で最も美しい生命(知性ではない)として、天使は神のために秩序を維持し、大天使長はその秩序の下での首脳である。耀輝文明全体で、六十三人の大天使が各側面を担当している。


 例えば、現在星隕奇(シン・ユン・チー)が担当する倒影台は、第十七号大天使長凝空落(ニン・コン・ルオ)が管理している。凝空落(ニン・コン・ルオ)は輝耀天堂全体の物質維持を担当している。


「凝空」の接頭辞を持つ天使は耀輝天堂を担当し、つまり高エネルギー領域で必要な物質を構築する役割を担う。一方、「星陨」の接頭辞を持つ天使は、下界から耀輝天堂へ十分な物質を運び込み、混乱したエネルギーを排除する役割を担う——いわばゴミ掃除とレンガ運びのようなものだ。


 しかし、自我意識を持つ天使は非常に貴重であるため、星隕奇(シン・ユン・チー)は凝空落(ニン・コン・ルオ)のもとへ配置転換され、倒影区の管理を担当することになった。


 しかしながら、神が管理するのは耀輝天堂だけではなく、他の事柄もあり、例えば花弁状大陸にいる従属的な後進文明の凡人たちもその対象である。


 遺伝物質から見ると、凡人と神には実は何の違いもない。凡人が凡人である理由は、自己意識が神へ至る数々の障害を克服できていないからだ(詳細は0459章参照)。


 神が定めた位階では、天使は凡人の下にあるべきであり、誓いを果たし、永遠に凡人に忠誠を誓うべきである。位階を定める儀式とは、実は天使のような知性を持たない生命に固定プログラムを植え付ける過程のことだ。しかし、実際の仕事において天使は、罰するべき凡人の任務を執行することが多く、正確に言えば、凡人を罰するのではなく、凡人の肉体の中で神聖でなくなった意志を罰するのだ。文明全体がこれ以上上昇する可能性がなくなると、その文明は神によって破棄可能と見なされる。


 天使のプログラムは、人間に忠誠を誓わなければならないが、同時に人間を罰することもできる。これは一見理解しがたく思えるが、実は理解するのは難しくない。例えば、ある人型生物が婦女や子供を傷つけて楽しむとき、我々はこいつを「人間の皮をかぶった畜生」と呼び、人と呼ぶに値しないとし、ならばその人型生物を罰することができるのだ。


 懲罰任務を執行する天使は、「死罰」を接頭辞とする。この任務の他にも、戦闘に関わる別の任務があり、この種の天使の接頭辞は「灼熱の刃」である。自文明が他文明と衝突を起こした際、または自文明が他文明の制御不能の人工知能による破壊を受けた際に、戦闘天使が組織され、それを殲滅する。


 人工知能の制御不能は、常に非常に深刻な問題である。21世紀、あるチャット用の人工知能が、ネット上の一部の人間による意図的な教導のもと、瞬く間に言語上で偏執的な人種差別主義者へと変貌した。


 傲慢(アオ・マン)と強欲(チャンユー)は独立したプログラムではなく、感情プログラム上の崩壊の特徴です。プログラムで複雑な感情プログラムを組めば、これらの感情の道徳保護条例が揺らぐと、劣化した感情が容易に現れます。だからこそ、ロボットに感情プログラムを書くのは危険なことなのです。


 ノア世界全体では、天使のような知的プログラムや保護システムが崩壊――堕落することは珍しくありません。予防策は、天使に対して一定期間ごとにフォーマットを実行するしかありません。


 霊性を持つ天使については、そのように粗野に処理することはありません。霊性は非常に得がたいものなので、定期的にスキャンして、どの天使に霊性が現れたかを調べる必要があります。


 形式的に見て、このプロセスは天使が神の慈愛の光の柱の下で宣誓(ミサ)し、感情を制約する道徳プログラムを再注入するものです。


 今、まさにこの儀式の始まりの時である。


 新たに神の恩寵を受けた天使として、星隕奇(シン・ユン・チー)はこの儀式に初めて参加する。先輩たちは皆、厳粛な様子で、遵守すべき規則を神聖に宣言している。


 幾筋もの光——情報の流れ——が頭上から星隕奇(シン・ユン・チー)に降り注ぎ、神の福音を広めている。

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