0420 次第に賑やかになる宴
盧安は鍋の中で辣油で炒められた海鮮を見て、口の中でぼそっと「未来は容易ではないな」と言った。
来世紀には、人類の生活は極めて大きく変化するかもしれない。今世紀の人類の生産力発展の傾向からすると、生物由来の食物は贅沢品になる可能性が高い。
この点については、孟位歴史線上の第三次世界大戦で既に現れていた。後方からの補給物資では、糖質ブロックが主流を占め、インスタントラーメンのような小麦粉類の食品は比較的高価なものとなった。密封保存された肉の缶詰に至っては、前線では金に相当する硬貨のような存在だった。
戦争の中、農地は農業を標的にした遺伝子兵器によって大規模に破壊され、元々ごくわずかだった農産物は、もはや平和時代のように人造食品産業を市場から締め出すことはできなくなった。人々は生活のために人造食品を購入せざるを得なかった。人造食品は糖類物質しか製造できず、しかも農地が破壊される以前は、糖類の合成コストーーの方が栽培・採集のコストーーよりも高かった。
タンパク質に関しては、菌類を利用して生産できるものの、コストーー面では昆虫の飼育に及ばない。タンパク質需要の高まりに伴い、限られた農地はすべて収量の高い牧草の生産に充てられ、その結果、限られた農地では小麦や米の生産がますます不可能になっている。昆虫が繊維質などの糖類物質をタンパク質に変換する効率は、鶏やアヒル、豚や牛といった高等動物を凌駕する。そして第三次世界大戦の破壊が拡大するにつれ、鶏やアヒル、豚や牛の飼育は酒造りと同じく、極めて大きな浪費となった。卵であれステーキであれ、いずれも当時、生産が許されていなかった食品というわけではない。
これが、第三次世界大戦時の卵、乳製品、肉類の価格が戦前のキャビアやトリュフのような最高級食品に匹敵する理由です。盧安は、たとえ孟位が殺されずに戦後を生き延びたとしても、戦前のように卵や果物、牛肉を消費することはできないだろうと見積もっています。なぜなら、安価な人工食品は食感がすでにポテトチップスやチーズのようなスナックとほぼ同じになっているからです。戦後は、合成食品が確実に市場を席巻しているでしょう。わずかな農地は牧草基地に変わり、家畜に与える飼料の価格も上がり、たとえ生物由来の食品が依然として不足していても、価格は贅沢品の域にまで高騰するでしょう。
盧安は今の生活に満足しています。盧安は今、目の前の食べ物一つ一つを、珍味を味わうような態度で楽しんでいます。なぜならここ数日、盧安は地下実験室で数多くのダーク・グルメ……いや、ダークな飼料を味わってきたからです。
盧安は予行演習で毎日自ら生産した食品を試食している。糖類の食品はまずまずの出来で、お湯に溶かして飲むのに適している。肉類については、盧安は海底に生産センターを建設し、6倍の大気圧を持つ高酸素環境で食用昆虫を飼育している。海底を選んだのは、海水自体が高圧環境であり、そこに基地を設置すれば陸上よりもはるかに容易に高圧を維持できるからだ。
盧安が数ヶ月にわたり昆虫を定向選抜した結果、個体の大きさは基本的に外部のものより7倍大きく、寿命が短く成長速度も速い。もちろん、バイオハザードの心配もない。これらの食用昆虫は高圧高酸素環境にのみ適応しており、通常の大気圧環境では全く動くことができない。
それらの味については、盧安は三戦時に後方支援メーカーが生産したものより劣っていると感じ、おそらく味の素と唐辛子を多めに加えなければ口にできないだろう。盧安の利己的な感情状態はこう考えた。“俺が買いだめした数トンの即席麺と缶詰を食べ終えるまでは、こんなものに箸をつけるつもりはない”
盧安が今大規模に実験しているこの劣悪な食料生産技術は、将来現れるかもしれない餓死鬼たちのために用意しているのだ。この飼料レベルの食べ物で、盧安は自分の胃腸をわざわざ苦しめたりはしない。
搾りたてのジュースを一杯飲み干し、盧安は満足げに立ち上がり、やがて嘆いて言った。“なぜだ、この世界にはなぜ混乱の時代を望む者が絶えないのか?生きているのはよくないことか?”
ここの世界の人々は盧安が平和的すぎる(臆病すぎる)といい、盧安もこの世界の人々の衝動性に賛同できない。盧安の目には、この世界の人々はある歴史の教訓を欠いている。それは飢饉の中で常に外国の圧迫を受け、数十年にわたり技術が劣り、必死に追いつこうと焦りながらも急いては事を仕損じるという教訓だ。
大量のインスタントラーメン、肉の缶詰、野菜の種、そして各種食用油を備蓄する盧安は、この残り少ない平和な時間をますます大切にするようになった。
今朝十時、盧安の感覚では、また一つ盧安を不快にさせる超能場が上海に到着した。
盧安が感じ取ったこの存在を、輪廻者たちは「貪食」と呼んでいる。
貪食と貪婪という二つの知恵の特性はよく似ているが、重点が異なる。貪婪は欲望の制御不能に重点を置き、貪食は全く節度がないことに重点を置く。
このとき、第六の超能場が盧安に感じさせたのは、まるで黒いインクの塊のようだった。赤であれ青であれ黄色であれ、この黒いインクの塊に入ると、すべて黒く染まってしまう。これは相手の超能場を飲み込み、自分の超能場に変えてしまう超能だ。
予演の中で、盧安はこの中東の太った男の超能場の能力を探った後、心の中に一瞬の羨望がよぎった——これは様々な超能に分化できる超能なのだ。
盧安は今、自分の導力超能力を様々な現象へと進化させるには、複数の物質構造を経て初めて変換できる。機械エネルギーを電気エネルギーに変換するには電気素子が必要であり、機械エネルギーを光エネルギーに変換するには微小な発光装置内で変換しなければならない。しかし、この中東人が示した超能力は、他のいかなる超能力現象を作り出すにも変換を必要としない。
この効果に、盧安はとても羨ましかったが、ほんのしばらくの間だけで、盧安は羨望を引っ込めた。なぜなら、盧安はこれは自分には合わないと思ったからだ。
盧安とこの世界の超能力者の超能力に対する追求は異なる。この世界の超能力者は威力を追求するが、盧安はもはや威力を追求しておらず、今は安定して制御可能であることを追求している。まるで大工匠が自分の手をぶれさせてはならないと求めるように。
これは、盧安が現在自分の超能場をシーケンシングしているからです。シーケンシングとは、さまざまな既知の粒子を物差しとして使い、それらの粒子の反応を観察することです。盧安は、すべての超能場は一種のもの(現在、この物質は暗黒物質と推測されています)であり、地球上の異なる物質と多様な現象を引き起こしていると予測しています。これは酸素が鉄と反応し、木炭と反応し、水素と反応するようなもので、すべてが酸素ですが、各反応の効果は異なります。
超能者の超能がなぜ多様性を示すのでしょうか?現在の盧安の推測によれば、この神秘的な物質が地球上の一般的な粒子と接触する点が異なるからだと思われます。盧安は、どの粒子と安定した構造を形成するかによって、ある種の安定した超能現象が形成されると推測しています。
物質を測定するには、不安定な物質よりも安定した物質の方が測定しやすい。マクロ的に見ると、薩迦の様々な能力に変化できる超能場は、確かに多様な超能へと変化できるが、それは彼の超能場が直接様々な超能を生み出せるからであり、それゆえに彼は盧安よりも超能場の安定性を制御するのがはるかに難しい。盧安は無数の予行演習を経て、ようやく自分の超能を非常に安定した状態に制御できたのだ。
これが盧安が羨望の念を引っ込めた理由である。盧安の計画では、超能場の配列解析を完了しさえすれば、将来的には望む超能に応じて、相応の手段で自分の超能場の相状態を転換させ、その後、測定粒子を用いて測定し、使用精度を高めればよいからだ。盧安も将来、同様に複数の超能を有することができ、しかも「貪食」の多能力よりも、より体系化されたものになるだろう。
現時点では、盧安はすでに3423種類の現象を配列決定し、かろうじて実用可能なのは233種類です。実用可能であるということは、その現象が実験室でしか作り出せない極小規模ではなく、他人の目には超能力と映るマクロ現象を作り出せることを意味します。
道のりは険しいですが、盧安の進歩は安定しています。
中東地域の輪廻者たちが薩迦を囲んで上海で最も豪華なホテルにチェックインしてから48時間後、北米からの輪廻者たちが別のストーリーキャラクターを囲んで上海に到着しました。
安提科斯、檮杌組のメンバー。カリフォルニア地域の政変(詳細は0389章参照)は一段落し、檮杌組と新政権側は新たな協定を結んだ。新政権側は今回の混乱における檮杌の損失を賠償することになった。何しろ北米地域で政権奪取に成功するには、やはり檮杌組の支持が不可欠であり、特に檮杌組には現在多くの白銀超能者が出現しており、南北アメリカ大陸における檮杌組の勢力はますます強まっている。そのため、新政権勢力は檮杌組の支持を得なければならなかったのだ。
中国による南極への経済制裁が激化する中、檮杌組と偷天部は本日、合意に達した。偷天部は檮杌組に白銀超能者を覚醒させる薬剤を提供し、かつ北米政府とのパイプを確立した。その一因として、東アジア覇権の制裁により、偷天部は当面こうした制裁を無視できたとしても、それでも新たな経済ルートを開拓しようと試み、檮杌組と提携した。
現在、檮杌組はついに北米のクーデターという面倒事から脱し、直ちに手を空けて、一年前に「怠惰」が所在したラボが襲撃された際の全ての経緯を調査している。
以前北米で鮮血之牆小队と協力して「怠惰」を解放したその輪廻者チームが、今では鮮血之牆を裏切っている。これらの輪廻者は檮杌組のために「詳細調査」を行い、鮮血之牆のメンバーが虎部科考船を案内し「怠惰」を捕獲した資料を檮杌組に渡し、その後、鮮血之牆の人々の逃走ルートも全て檮杌組に渡した。
檮杌組はこれらの情報を「調査した」後、虎部がその夜の実験に介入したと疑う十分な理由があり、さらには中国政府が関与していると推測している。さもなければ、クーデターのような大事は抑圧された虎部が扱えるものではないからだ(実際、クーデターは中国には関係ないが、今の輪廻者たちはこれを利用している)。そこで今、北米の檮杌組は海を越えて、超大国である中国に状況を調査しに来ている。檮杌組は「怠惰」のことだけでなく、中国が最近北米に対して何か企んでいないかを確かめるためにも来ている。
現在、チームを率いているのは安蒂克絲だ。元のプロットでは、獣形の「怠惰」が北米で湯宏康と李星霽によって倒された後、安蒂克絲は「怠惰」の主なアンカーを継承する重要なプロットキャラクターだ。今、彼女も世界のタイムライン外の人々の操作により、『宇宙之影』第1部のプロットの焦点である上海に来ている。
安蒂克絲が船を降りると、虎部の盛大な出迎えを受けた。第三回超能力交流大会を開催するために広く「英雄帖」を撒いた虎部は、檮杌組のメンバーの来訪に対して、当然ながら最高のもてなしを見せた。
虎部が派遣したこれだけの歓迎要員を前に、安蒂克絲たちは思わず、この中に監視者がいるのではないかと疑った。虎部の地盤にいる安蒂克絲たちは十二分に警戒し、そうして不可解な知恵比べのような駆け引きが始まった。
そして安蒂克絲に付き従う輪廻者たちも、この混迷の中で動き出した。




