0216 権力奪取
この蘿拉ー船の巨大な軸には、光源が全部で六十七ある。これらの光点は周期的に移動するため、この世界で時間を計る道具は日時計ではない。
そして都市の中央には、盧安が最新の時計を設置した。見た目はこれも一つの蘿拉ーであり、中には同じく六十七本の機械支柱がある。これは巨軸が蘿拉ー大地を照らすのを模して設計された時計だ。
この時計を見て、白晉は嘆息した。「これが宇宙時代なのか?」そう言うと、彼は城門へと向かった。
城門とは言うものの、実は高さ二メートルの土壁に開けられた切れ目に、何層もの木の柵で塞いだだけのものだ。
白晉は盧安より数ヶ月遅れて降臨した。演変空間からの穿越者はこの世界にもたらす物が多すぎるためであり、降臨に必要な条件も時空傭兵よりはるかに高いからだ。このような穿越システム協力の任務では、通常、時空傭兵がまず位面の状況を初步的に確認し、データを高次元にアップロードし、その後別の高次元存在が位面環境を検閲してから、|演変《演変》士官が降臨するかどうかを決定する。
白晉が城門に着くと、多くの人々が次々と白晉に礼を捧げた。白晉が井田を植えた収穫量が非常に高く、今年の選賢の枠は間違いなく白晉のものになるからだ。
ここでの選賢とは、現在の槐国が人材を選ぶ方式を指す。試験を用いないのは、被考核者の才能を正確に考核するのが難しいからである。都市の人口が十万に達した時、公平な選抜のために、試験制度がようやくこの選賢制度に勝ることができる。
士大夫になろうとしている白晉は笑顔で村の長老たちと向き合い、その後ろには白晉にぴったりと付き従う六人の新人がいた。
白晉が自分の茅葺き小屋に着くと、槐樹部落の支配者——泥鰍の姿が見えた。
白晉の到着を見て、盧安は拱手して言った。「先生、お帰りなさいませ」
「首領は何のためにいらっしゃったのですか?」
「社稷のためです。社は土の神、稷は穀物の神」
白晉は思わず少し興奮した。自分の腕にある自分だけが見える光の幕を見つめ、思わず心の中でつぶやいた。「こんなに順調なのか?」
白晉は興奮を抑えて言った。「首領にお目をかけていただき光栄ですが、農事は天の時、地の利、そして人の為すところによるものです」
「民は食を以て天と為す。未来、我が国は農事を重んずべし」と盧安は言った。「先生が天の時を掴めるならば、我が国の祭祀は先生に司っていただき、農業の暦を定めていただきたい。黄土の広大な恵みが万物を育み、すべての生けるものは土から生じる。もし先生が土地のすみずみまで見通せるならば、我が国の土地は先生に測量していただこう。天は雨露を賜り、地は生機を賜るが、究極的には人の力で調和せねばならない。もし先生に陰陽を調和させ生機を呼び覚ます術があるならば、我が国の人力はすべて先生を仰ぎ見ることとしよう」
白晉は今回本当に驚いた。天の時、地の利、人の和を持ち出したのは、国家の暦法の制定、土地生産手段の分配、そして人的動員の権利が欲しかったからだ。この三つの権利を手に入れれば、宗教権力、経済権力、政権を手に入れたも同然だ。十年も経てば、軍事権力も必然的に自分の手中に入るだろう。ただ、白晉はもともと自分の三寸の舌を頼りに、この三つの権利のうち一つか二つを手に入れようと思っていたのだが、まだ天の時、地の利、人の和とは何かを説明すらしていないうちに、首領がまるで以心伝心のようにこの三つの言葉の背後にある権利を言い当て、さらには自分に与えると言い放ったのだ。
白晉は心の中で密かに思った。「この世界では俺に主人公のオーラがあるのか?」
一方盧安は、誠実な眼差しで白晉を見つめ、返答を待っていた。盧安は何十回もの事前演習を通じて、白晉が何を求めているのかを完全に理解していた。白晉の望みを把握した上で、盧安は彼の説明を待つまでもなく、手順を省き、NPCの役割に自らを置き換え、彼が欲しがっているものを口にし、「君はそれを手に入れられる」と告げた。
ただ、ここまで積極的な盧安の態度に、白晉は既視感と同時に荒唐無稽さを感じていた。既視感というのは、どこかの三流オンラインゲームの決め台詞「ゲーム開始で屠龍刀をプレゼント」のようであり、荒唐無稽さとは、権能がどうして会って早々に贈与されるようなものになるのか、という点だった。
白晉は多くのことを考えつつ、盧安を注意深く観察し、その表情から手がかりを探り、さらに背後にいる自身の異世界転移システムにも問い合わせた。白晉が帰属する異世界転移システムが彼に与えたのは、「この人物を引き続き観察せよ」というアドバイスだけだった。
結局、白晉は盧安の提案を受け入れた。笑いながらの盧安は後ろの従者に六枚の大きな木板を広げさせた。木板上には黒煙墨で描かれた槐国全図があった。
盧安は白晉を三か月間見張っていた。白晉を見つけたとき、盧安はすぐに元一に知らせたが、元一の返答は「静かに観察し、発見を表に出さず、発見を漏らさないように」だった。表に出さないということは、白晉に身分を明かさないことを意味し、漏らさないということは、あの三人の時空傭兵に情報を漏らしてはいけないということだ。
「以前の経験からすると、外来の穿越者に遭遇したら戦闘を選ぶべきだが、なぜ元一は今回この状況に対してあいまいな指示を出したのか?」盧安はいくら考えても理解できなかったが、盧安は元一が罠を仕掛けているようで、情報不足の人を陥れようとしているように思えた。
白晉が新人として山から逃げ出してきた時から、盧安は予行演習の中で彼が他の人類とは違うことを探り当てていた。彼の思考には複雑なものが多い。
また、白晉には盧安がよく知る情報があった。例えば、白晉が畑で肥料を撒く時に、変わった小唄を口ずさむことがある。「…金坷垃が欲しい、金坷垃を入れたら、一袋で二袋分撒ける…金坷垃の良い所は?当てたらあげる…」。この鬼畜小唄は、22世紀に生きる孟位には馴染みがなかったが、孟位は「金坷垃」を生産するこの百年農業グループについてはよく知っていた。だから盧安の目には、これが明らかに自分と同じ次元から来た転移者に映った。
白晉を見かけた瞬間、盧安は同郷に会ったような感覚を覚えた。しかし、陣営の理由などから、骨の髄まで慎重な盧安は傍観することにした。
とはいえ、傍観しつつも、盧安はついでにこの世界での自分の仕事を白晉に任せてしまった。農業はとても大変だ。特に農作業の時期を覚え、種を選び、温度を測らなければならない。白晉がうまくやれるなら、彼に任せよう。この勢力の政権? 盧安は原始社会で威張り散らすことに興味はない。仕事を情熱的なもう一人のタイムトラベラーに任せ、自分は安定的に戦線の裏に隠れられる。これこそが最高じゃないか?
白晉も、これはなかなかいいと感じていた。自分の行動があまりにも順調に展開しすぎている。白晉は、この任務の対抗戦において、すでに自分が先手を取っていると考えていた。
しかし、白晉の幸運は、別の誰かの不運を映し出していた。
龍部落で、王強は奴隷居住所の土壁にもたれかかっていた。
この奴隷用の部屋は二十世紀末の中国農村の牛小屋と同じレベルで、しかも部屋全体に二十人以上が詰め込まれており、臭いは非常に耐えがたい。今、王強は別の召使いに自分の髪の虱を取らせている。
王強と白晉は、いずれも|演変《演変》空間から派遣された|演変《演変》将校で、それぞれ十五人の徴募兵を率いている。徴募兵の一人ひとりは、この世界では生命維持ポッドから逃げ出してきた新人という身分である。ただし、白晉と彼の率いる徴募兵はすでに槐樹部落(現在は槐国)の中枢に入り込んでいるが、王強と彼の徴募兵は三ヶ月の苦力を強いられている。
王強は血を吸い尽くしたシラミを一つつぶし、「全部で三人だ。彼らを殺して軍隊を制圧すれば、この部族の力を掌握できる。三か月も家畜として過ごしたが、ついに三百七十人の奴隷を結集させた…」
王強はもう一つをつぶし、「明日行動を起こす」と言った。
龍部落の三番目の宮殿がついに完成した。
実は、この宮殿は四合院よりも小さく、壁は黄土に生石灰を混ぜて固めたもので、梁や屋根、瓦があるだけだ。21世紀初頭であれば、中国の農村部でまだ見かけるような古い家屋だろう。この建物は現代人の目には、さほど贅沢でもなく、豪奢の部類には入らず、むしろ質素とさえ言える。しかし、この新石器時代においては、木を切るのも石器、基礎を掘るのも石器、石灰を焼くのは足で混ぜ、これだけの瓦を焼くとなると、五十人を酷使してやっと完成させられる仕事量だ。この家屋は、この時代の生産力を明らかに超えている。つまり、大勢の奴隷が鞭打たれながら、血と汗でこの家屋の建設を終え、そしてこうした家屋が計三棟建設されたのである。
大量の奴隷が広場の両側に並び、奴隷主が家屋の最終確認をするのを待っている。もし奴隷主が家屋に満足しなければ、奴隷がとばっちりを受ける。これは手に鞭を持った監督たちが奴隷に言った言葉だ。
奴隷主の于憾がやって来た。この大きな邸宅を見て、于憾はやはり少し不満だったが、改めて家を建て直すつもりはなかった。龍部族連合全体がこの家を建てるために多くの家屋を費やしており、于憾は部族内に不満を持つ者がいることを鋭く感じ取ったが、ただその不満を表に出していないだけだ。于憾は数ヶ月後に南の小部族への略奪を続け、戦いで自らの威厳を高めて異心を抑え、奴隷経済で部族内の不満を静めようと決めた。
于憾が門の敷居を跨いで言った。「盧安、あの部族を始末しないなら、俺が先に手を出すな。」
その時、董明と楊傑が歩いてきた。二人は于憾を見て笑いながら言った。「おめでとう、新居祝いだ。」
「まあまあだ、とりあえず足を置ける場所ができたよ。」
董明が広場に跪いている奴隷を見て言った。「余った人手で他のことができるだろう、私のところでは川を通す必要がある。」
楊傑。「伐採隊はもっと人手が必要だ。」
于憾。「急ぐな急ぐな、私が分けるよ。」
董明。「だめだ、私が見て分ける、分け終わったら私が選ぶ。痩せたのを一隊にまとめて私に回すなよ。」
三人は跪いている奴隷たちの前に歩み寄り、まるで市場で鶏やアヒルを品定めするかのようだった。その最前列で、王強は黙ってうつむき、自分の目に宿る凶光を隠しながら、足音が徐々に近づいてくるのをじっと聞いていた。
突然、楊傑の声が聞こえた。「この組はなかなか体格がいい、全員顔を上げろ。」
王強は立ち上がると、三人に向かって不気味な笑みを浮かべた。突然、彼はズボンの股の部分から十五センチの骨でできた短剣を取り出し、高らかに叫んだ。「天誅暴君!」すると、王強の後ろにいた十五人の奴隷たちも一斉に立ち上がり、「暴君無道」と叫んだ。
十五人の奴隷が自分に突進してくるのを見て、于憾はまず驚き、次に口元に笑みを浮かべ、手を上げた。しかし、その笑みは口元で固まった。なぜなら、彼の力が消え去ったからだ。「未知の力場による抑制を受け、能力が使用不能です」と、元一光幕がこの瞬間に警告を発した。
十五人は準備万端で、慌てて応戦する三人に襲いかかった。于憾は骨の棘が自分の心臓に突き刺さるのを見ながら、凶悪な表情の王強に問いかけた。「これは何だ?」
「リアル・アーマーだ。」王強は言い終えると、骨の棘を引き抜いた。血が噴き出し、于憾は一人の普通の人間としてこの世界で死んだ。
高次元では、駆け引きが始まった。




