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日常のこと

パセリって「悪魔のハーブ」なの?

掲載日:2026/08/23

 唐突なエッセイでごめんなさい!


 私はよくX(旧Twitter)を見ているのですが、今朝TL(タイムライン)に【パセリの花言葉】が流れて来まして。


 そこには「お祭り気分」と「死の前兆」と書かれてあったのですね。


 そのポストに「温度差で風邪ひきそう」という端的でセンス良い文章と、ガイコツ三体が踊ってる絵が添えられていたから、心惹かれまして。


 パセリって、そうなん? 「死の前兆」なん? なんで?

 花言葉とあわせて調べてみよう、となりました。


 検索すると確かに、「勝利」や「祝祭」などプラスな花言葉に混じって、ありました。


「死の前兆」。


 由来は古代ギリシャ。

 勝者に贈られるパセリの冠、その上で眠った幼い王子が毒蛇に噛まれた悲劇から生まれた言葉らしいのです。


 おおおん、幼い王子ィィィ。彼を失った周囲の嘆きは、いかばかりのものか!


 それにしても冠の上(・・・)? なんで上? 冠(つぶ)れない?

 このあたりは言い伝えや翻訳の過程で何かあったとして、なるほど、それで「死の前兆」……。

 頷きつつ、もう少し探っていきます。


 すると他にも「死」に繋がるイメージが。

 パセリがかつて墓地に植えられていたこと、葬儀に使われ死者を慰めたこと。強い香りに悪霊が寄ってくること、などがあげられていました。

 すごいや、Googleさん。いつもありがとう。


 まるで日本の彼岸花(ヒガンバナ)ですね。彼岸花は球根が持つ毒性を利用し、モグラ、ネズミ、野犬が埋葬した遺体を荒らすのを防ぐ意味で墓地に植えられ、「死」と結びつけられた植物。

 パセリもハーブだけあって虫避けになりそう。そちら方面の意味もあるの? と調べると、逆にキアゲハなど特定の虫を呼び寄せてしまうとのこと。

 そっかぁ。

 でもまあ、蝶と死者の霊魂にもそれなりの結びつきが──と思考が()れかけたので、パセリに戻りまして。


 さてパセリ。

 今でこそ「美味しいねぇ」くらいの扱いですが、時代によっては「家や庭に植えると不幸を招く」、「植える際には適切な呪文と儀式が必要」、「摘み取る時は慎重に。夜中に摘むと悪霊が来る」、「家の中でパセリが枯れると誰かの死を暗示」、「引き抜いたり植え替えると、悪魔の怒りを買う」、とまあ、出るわ、出るわ。


 ええっ、私、迷信に弱いんですが?

 パセリ好きなのに、知りたくなかったな(自分から記事探しにいっておいて)。

(※パセリの名誉のために追記。パセリは魔除けの意味のほうも強いと思う)


 ところでやたら「悪魔」が出てくるのですが、パセリは別名「悪魔のハーブ」とも呼ばれていたらしく。

 これはパセリの発芽期間が遅いため、「種が地上に出る前に、悪魔のもとに7往復している(または9回会いに行く)」と考えられていたからだそう。


「ここんちの庭で根付いて良いですかね? え、ダメ? でももう植えられちゃったんですけど」

 という内容を悪魔に7回尋ねるパセリ。律儀か。

 そして悪魔も許可を出し渋ってますね。種まきから発芽まで2~3週間。申請への対応がお役所仕事。

 閑話休題。


 そんなわけでパセリの後ろ向きな花言葉と迷信が、なかなかに強インパクトだったことに驚きました。

 でも一口(ひとくち)に「パセリ」と言っても、私たちが認識している料理の添え物・苦みが強い縮れたパセリ(※カーリーパセリと言う)と、俗に「イタリアンパセリ」と呼ばれる薄め緑の平らな葉っぱ(※三つ葉やパクチーに似ている)がありますよね。


 今回出て来たパセリは、果たしてどちらのパセリなのか。

 どちらもセリ科オランダゼリ属で同種なので、そこは区別しなくても良いのか。


 などなど頭を悩ませつつ、ひとつ「なるほどなぁ」と思ったことがありまして。


 かの有名なドイツの『ラプンツェル』、そして類話作品、イタリアの『プレッツェモリーナ』。

 これらは初め、魔女の庭に植えてあるチシャ、またはパセリ(※)を妊婦が盗み食いしてしまったことから、その代償に、生まれた女の子を魔女に奪われるという展開です。

(※ラプンツェルはチシャ、プレッツェモロはパセリの意味)


 お母さん、なんで魔女なんてヤバイ相手の畑でそんなことをしたの、と思うことしきりですが、先ほどの文化を辿れば、「悪魔のハーブ」ことパセリを扱うのが主に魔女とされていたこと。

 さらにパセリを不用意に摘み取ってしまったがために、子どもをとられると言う不幸を招いてしまったことなどが、しっかり繋がってることがわかりました。


 ああ、こういうのはパセリに(まつ)わる文化を知らなければ、突拍子なく「なんで?」で終わっていたことだったなぁと感激し。

 気づけた嬉しさの勢いで、そのまま30分、2000文字、このエッセイを書いちゃたわけです。


 ナニヲヤッテイルンダロウ?



 そして書きながら更に検索を続けていくと、「パセリは、ギリシャ神話では英雄アルケモラスの血から生えた草」とか出て来た! なんだよ、アルケモラス。誰だよアルケモラス!

 うわぁぁ、私の思考力はもう限界よ? というより作業時間切れですわ!


 ひとまず今日得た知識はいつか創作で美味しいネタとして練り込もうとニヤニヤしながら、朝の空き時間をすっかり使い果たしてしまい……。



 Xしてると、大抵こんな感じ。それは時間も溶けますよね──……。

 皆様、良い一日をお過ごしください!




 お読みいただき有難うございました。

 朝から私好みの情報を摂取して、つい。

「パセリ」といえば過去、川原泉先生の漫画『パセリを摘みに』が印象的だったので、「悪魔のハーブ」の別名に繁殖力の強さとか関係あるかなぁ等々まで調べてしまって、ほんと、検索が尽きませんでした(苦笑)


 それはそうと最後に出て来た英雄アルケモラスですが。

 アルケモラスはネメアの王リュクルゴスの幼い息子(・・・・)、オフェルトスの別名なのだとか。


 ……待って? 幼い王子って毒蛇に噛まれた少年のこと?

 でも英雄ということは、成長してない? 噛まれたけど助かったとかいうそういう嬉しいサプライズ?

 だったらいいなぁと思いつつ、これはまた今度調べてみたいと思います(笑)


 お粗末様でした(∀`*ゞ)


-----

【追記】あ、あと、パセリは「魔除け」として用いられることも多いです! 負のエネルギーの侵入を防ぎます!

 ご感想いただき、そこ書くの失念していたと慌てて追記です。「愛」や「豊穣(新しいチャンス)」も引き寄せるそうです。……お話に可愛い味わいが添えれそう( *´艸`*)

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投稿お疲れさまでした。 とても興味深く読ませていただきました。 墓地にパセリを植える実用面……消臭、でしょうか。 西洋は土葬が基本ですから。 意味付けに向こうの方々の想像力が羽ばたいており、素晴らし…
今回も為になり面白かったです。 唐突だろうがこんな面白いエッセイ大歓迎です。 こんなエピソードがあるとは知りませんでした。 申請しにパセリが行列を作ってワキャワキャしている所を想像してしまいました…
パセリにそんな奥深いエピソードがあったとは。 勉強になりました。 ちなみに、大量のパセリを持て余した時は、ザク切りパセリとトマトとベーコンをニンニク片で風味付けしたオリーブオイルで炒めると一気に消費…
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