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(いた!)
走った先には男女それぞれ2人のグループがあった。
まだこちらに気づいていないのか楽しそうに話をしている。
「おーい!おーい!」
一は一所懸命声を上げ手を目一杯振る。
前にいるグループは声と手を振ってくる一に警戒感を出し、その中にいた1人の男が剣の柄を握りしめた。
「おーい!待ってくれ!僕は迷子なんだ!助けてくれ!!」
一は剣の柄を持ったことが見えたので慌てて自分の立場を伝える。
男はその言葉を聞いても柄は離さない。
だが、もう1人の男が手招きをして一を呼んでくれた。
肩で息をしつつ、腰に手を当てゼイゼイと言っている一が落ち着くのを待ってもらい
「僕は、悠木 一といいます。ここはどこなのでしょうか?」
目の前のグループは柄を持った男以外後ろで話し合っている。そのうち手招きをしてくれた男が
「ここはグランデールの森だよ。君は近くの村の人ではないのかい?」
「いいえ、気が付いたらこの森にいました。」
男は一を上から下まで見てふむといって考え込んでしまった。
「つまり君…ハジメくんだったかな?はここに来たことを覚えていないし、近くの人ではないのかな?」
「はい、そうです。気が付いたら見たことがない景色に囲まれていました。」
「つまり君は”迷い人”というわけか。あぁ、失礼。私はレインだよ。」
「レインさん、ですね。レインさん先ほど”迷い人”と言われましたがどういう意味でしょうか?」
レインの話はこうだ
”迷い人”とは曰く自身の居た世界とは違う世界の住人のこと。何十年何百年に1回現れる。
迷い人が現れた場合、保護をし、一度王城にて検査をするというのが決まりであると。
「つまり、僕はあなたたちに動向をして王城に行くということで間違えないでしょうか?」
「そうだね、ハジメくん申し訳ないが決まりは決まりなので短い間だがよろしく頼む。」
「わかりました、ここにいてもわからないことしかないのでレインさん方についていかせてもらいます。」
一は少し驚いた。異世界ということも。また何年かはわからないが同じ経験をする人がいるということを。
「ハジメくん、ツイン王国へようこそ。ほら、君たちもしっかり挨拶しなさい。」
レインが他の3人に促す。
女は少しもじもじしつつ、
「ルカ・ユーネルです。よろしくお願いします」
ルカはそう言ったあとに綺麗なパープル色の髪を揺らしてレインの後ろへ隠れてしまった。
「おい、ルカそんなに緊張するなよ。俺はリック・ライリー!よろしくな!」
剣の柄を離して自己紹介をしてくれた。
「…タバサ」
もう1人は名前だけをつぶやくと黙ってしまった。
「改めて悠木 一です。みなさんよろしくお願いします。」
笑顔で伝えた。
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