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その者野心を抱く  作者: あるる
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初めまして。あるると申します。

よろしくお願い致します。

見たことがない景色だ。治水整備されていない川にアスファルト舗装されていない道路、野生動物が走り回っているという今までいた場所からは考えられない景色だった。


(ここはどこだろう、さっきまで町を歩いていてそれから…)


記憶を思い返してみる。さっきまで大きなビルに囲まれ人がたくさん歩き、ボリュームが大きい音楽や目を刺激するネオンや大液晶ディスプレイがある通りを歩いていたはず。それからなにがあった…

スマホを見てみたが圏外。貴重品は全部あるみたいなので盗まれたりはしてないのも確認。


記憶が一部ないことに気づいたがいくら考えても思い出せない。


僕、悠木 一(ゆうき はじめ)は普通の大学生だ。夢もなくただ学歴を稼ぐために大学に入った。そのため対して面白くない講義を聞き、学校終わりはバイトか友達と遊ぶ。どこにでもいる大学生だ。


それがなぜこんなところにいるのだろう。ズキンと頭も痛くなってきたので考えるのをやめた。


一は周りを見渡し、散策をしてみようと思った。もし都市伝説でよくあるどこかに飛ばされて外国のどこかもしくはどこかの山に飛ばされたみたいなものかもしれない。それかゲームやアニメで最近見る異世界ものか。なんにせよ見て回らないとわからない。


とりあえず、そばにあった道を歩いてみよう。方角はわからないからとりあえず太陽がある方向へ。


どれぐらい歩いただろうか。まだ森からは出れていない。


(ふぅ、疲れたし喉も渇いて。あの川の水飲めるのかな。)


道の近くの川は透明度が高く魚が泳いでいるのも見えた。喉が渇いて仕方ないのでどうにでもなれと思い水を飲む。


(あ゛ー、い゛ーき゛゛ーか゛ーえ゛ーる゛ー、ついにちょっと涼んで行こう)


おっさんのような感想を思いつつ、靴を脱ぎ水に足を入れ涼むことに決めた一は川のほとりで休憩をし始めた。


(太陽が上まで来てるなぁ、そろそろ昼なのかな?スマホの時間は全く当てにならないし。)


小腹が空いたがあいにく何も持っていないので今は諦めることにした。


30分ほど休憩をしていたところにどこからか人の声が聞こえてくる。それもゆっくりとこちらに近付いているのか段々と声が大きく聞こえてくる。


男女のグループ、4~5人ぐらいだろうか。次第に声だけではなく言葉も聞こえてくる。


一は急いで靴を履き、声がする方へ走り出した。


走っていくうちに会話も聞こえてくる。無我夢中で走る。声がする方へ。

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