彼の幽者、疑惑の判定持ちにより
疑惑の判定、という言葉がある。状況によって意味は変わるが、シューティングゲームなどで「当たってるだろっ!」と思わず突っ込みたくなるような、あれだ。そんな、ゲームでしか有り得ないような判定要素を現実に持ち、密かに生活している少年がいた。彼の名は、柚垣零士。ゲームのようなデータではない、歴とした人間でありながら、自身の肉体とは別に判定要素を持つ人間。常識に真っ向から喧嘩を売るような体質でありながら、日本に住む普通の高校生だ。そんな零士は、ある日異世界へと、勇者として召喚される。魔王襲来により、滅亡の危機にあった弱小国、メーディスに。運よく、そして若干の勘違いのもと、零士は魔王を退けることに成功した。だが、そんな彼に与えられた称号は。勇者ではなく、幽者であった。
一章 幽者、召喚
一話 魔王襲来
2016/01/10 20:25
二話 絶望、希望、絶望、そして
2016/01/10 22:31
三話 幽者、異世界に来たりて
2016/01/11 00:34
(改)
四話 幽者と女王
2016/01/12 07:00
五話 現状把握
2016/01/18 07:00
(改)
六話 称号、幽者
2016/02/07 22:35