第3話 過去のテレビ録画用パソコン2
・4台目 I/O DATA GV-MVP/RX2W & GV-MVP/GXW
コピーワンスの問題でカノープスのMTV2004に嫌気がさして、他のメーカーもコピーワンスに対応すると困るので早々に買い換えた。
それでまだ店頭で売られてたちょっと世代が古いGV-MVP/RX2Wが残っていたので2枚一気に購入した。
仕様については……
GV-MVP/RX2Wは内蔵のアナログ地上波チューナー。1枚で地上波チューナー2つとビデオ端子を搭載。それを2枚購入。
MTV2004より後の発売したのにコピーワンスには対応していなかった。
ただし、ビデオテープからのダビングについてはコピーガードがかかっているビデオソフトについては録画出来ないようにはなっていた。
最初はGV-MVP/RX2W 2枚だけだったけど、その後マザーボードを交換した際にGV-MVP/GXWを追加購入した。
仕様は一緒。少し新しい分機能的には良かったようだけど、特にそう感じなかった。
こちらもコピーワンスには対応していなかった。
こちらをJCOMの録画専用にしていた。
使っていたマザーボードのサイズがマイクロATXだったけど、大抵内蔵の拡張ボードをのスロット(PCI)が2箇所が普通だった。
それが珍しく3箇所あるマザーボードを手に入れたので3枚目を購入した。
ちなみに今はグラフィックボードをを取り付けるスロット(PCIex16)も使えるから、変わらずスロット(PCIex1)は最大2箇所だけど拡張ボードは最大3枚取り付け可能。
「なんで3枚目を買ったの?」
「GV-MVP/RX2W 2枚だとJCOMの録画をするとチューナーボードが1つ使われてしまうから、アナログテレビ2チャンネルしか録画出来なくなるんだよね。
だから、常時4チャンネル確保するためにもう1枚チューナーボードが欲しかったんだよな。
でも、差し込むスロットが3か所あるマザーボードが普通になくてできなかったんだよね」
「なんで?」
「マザーボードのサイズの規格でATXとMicroATXってのがあって、うちで使ってたMicroATXはサイズが小さいんだ。
そのサイズはグラフィックボード用のスロットと拡張ボード用のスロット2か所の3か所しかスロットを配置できないんだ」
「それなら拡張ボード用3か所ってのは無理があるんじゃないの?」
「それがグラフィックボード用のスロットを無しにしたから3か所に出来たんだ。
その代わりグラフィックボードが使えないからゲームとかする人向けではない変わったマザーボードだったんだよ。昔はたまにそんなマザーボードが売られてたけどね」
「へぇ~」
GV-MVP/RX2Wで地上波4番組、GV-MVP/GXWの方でJCOMのSTBと繋いでアニマックスやキッズステーションなんかのCS放送の番組を録画するようになった。
最大6チャンネル録画可能な構成だったけど、確かGV-MVP/GXWにはTVのアンテナは繋がずに使っていた。
まだ当時は録画するアニメの番組も今みたいに多くなかったし、夕方にもアニメの放送枠も多かったため4チャンネルも同時録画できれば十分だった。
この構成がアナログ時代は一番長く使った。
ただ、JCOMのSTB側も予約をしないといけなかったから面倒ではあったけど。
ただ、この頃問題だったのがスポーツ関係の番組。特にプロ野球。
録画し始めた頃は延長によってどんどん放送時間が遅れ、いつ放送するか分からない状態だった。
そのせいで野球やってる3月以降9月頃までの時期が嫌いだった。
スポーツ関係で延長しない限り録画に失敗するような不安定なことはほぼなかったけど、とにかく延長を予測して時間を長く保存するクセが付いていた。
そのうち野球は延長1時間だけ放送に変わり、地デジに変わってからは放送の電波に乗って送られてくるEPGのおかげで自動調整してくれるようになり楽になった。
「ああ、確かにね。プロ野球始まると延長するんだよね~特に巨人戦は」
「日曜日は見たかったザ!鉄腕!DASH!がほとんど放送されなくなるから嫌だったんだよなぁ。
特にDASH村が始まっていろいろやってて面白かった時期に野球で夏場はほとんど観れなかったもんな」
「そういえば山羊のぬいぐるみが置いてあるけどやぎ橋?」
「そう」
録画については延長以外困ることはなくなったわけで、その後は地デジに本格移行するまでこの構成で録画していた。
画質はMTV2004もだけど随分良くなった。ビデオデッキに比べればかなり画質が良くなってたと思う。
まあ、アンテナの電波状況が大きく変わったからもあるけどね。
当時住んでた所は変電所があったため、周辺の家に対して東京電力が共同アンテナを建てて配信してくれてた。この時でもそれなりに電波がいい状態で受信出来た。
しかし、東京電力は地デジには対応しないことになったんだけど、その代わりちょうど住んでた所付近のケーブルテレビ局をJCOMが買収したりしたみたいで、住んでた辺りにアンテナケーブルを引いてくれることになったのでそれを利用出来るようになった。
ついでJCOMと契約してCSチャンネルも観れるようになった。
「そういえば引っ越したのってあの子と結婚するためだったんだよね?」
「そうだよ。2人で決めた家だったんだけどな」
「その頃だとそろそろ地デジが始まってたんじゃない?」
「ああ、テレビも液晶テレビの少し大きいのに買い替えたところだったよ。ただ視始めたのがあいつが亡くなって2年くらいしてからかな」
「…………」
そう、これを使ってる間に地デジ放送が本格始動した。
うちも結婚のために家具や家電を揃えていた時、地デジになるからって地デジチューナーが搭載されてるテレビに買い替えた。
シャープのアクオスの26インチ。当時は20万円位したと思う。結構お高かった。
でも、アナログになれすぎてて、すぐには地デジで視ることは考えてなかった。買い替えた直後にあいつが亡くなったから……
そんなわけでテレビ録画用パソコンもアナログ地上波が停止する前にどうにかする必要があった。
どうしたかというと……とりあえず別売りの地デジチューナーをビデオ端子に繋いだ、2台も。
停止するまで結構時間の余裕があったから、とりあえず力技で対応することに。
ただ、アナログチューナーボードでの録画なのでフルHD(1920×1080)での録画は出来ず、依然SD(720×480)。
それでもいくらかはノイズの少ない状態ではあった。
そして、これの面倒な所はパソコン側も地デジチューナー側も予約が必要だったこと。
JCOMのSTBでも同じことをしていたわけで、更にそれを2台分追加して予約するとなるとそれだけでかなりの時間がかかった。
流石に半年1年とやると嫌気がするようになった……
「本当に力技ね。さっさと別の方法を考えて移行すればいいのに」
「テレビの録画はデリケートな部分だったんだよ。失敗したくなかったから安定した環境から変えるのが怖かったんだよ」
・5台目 アースソフト PT2
ついに完全地デジ対応する事にした。
流石に地デジチューナー2台をも週1とはいえPC側の予約と別に予約設定するのが面倒になった。
と言うわけで、PT2を買う事を計画する。
この時既にPT2はパソコンでテレビの視聴や録画する界隈で絶大な人気を誇る製品だった。
既に販売は終了していたようでヤフオクで2枚購入した。確か1枚1万5千円くらいで、それぞれにカードリーダーが付いてた。
この頃はまだ価格は凄く高騰していなかったため、妥当な価格で出品されていた。
「なんで出遅れたの?あれだけパソコンでTVの録画をしてるならさっさと地デジに対応してても良さそうなのに」
「テレビも地デジ対応のを買ったのに2年もアナログで使ってたしな。
当時大手メーカーで発売されてた地デジチューナーは扱いが面倒だったから買い換える気はなかったし、それこそ大手メーカーじゃないPT2のメーカーにはすぐに飛びつけないよ。
どのみちアプリとかは自分で準備しなきゃいけなかったから、ある程度時間をおいておかないとダメだったんだよ」
「ふ~~ん。扱いは楽だけど設定とかアプリの準備に手間が掛かる代物だったのね」
「今はもう有志が作ってくれてるからもう困ることはないけどな。ただ、チューナーボードの値段が上がってたけどな」
さて、製品の仕様は……
1枚で地デジチューナー2つ BS/CSチューナー2つを搭載した内蔵拡張ボード。
この時既にPT2はパソコンでテレビの視聴や録画する界隈で絶大な人気を誇り、既に販売終了していてヤフオクで高値で買うしかなかった代物。
これで完全に地デジに移行した。
そしてこの拡張ボードはかなりグレーな製品で、研究名目の製品ということでメーカーのドライバーとアプリ開発用のキット、その他資料を提供しているだけ。
視聴とかに必要なB−CASカードとカードリーダーを準備しないといけないし、視聴や録画用のアプリもメーカーが提供していなかったため自分で準備する必要があった。
面倒ではあったけど、それが出来ればコピーワンスとかのない本来なら違法といわれるような録画が出来た。
録画したファイルをばら撒くつもりがない人達にとっては録画ファイルの保存が楽なため、大手メーカーの地デジチューナーよりPT2を選ぶ人が圧倒的に多かった。
そのため最終的に大手メーカーのパソコン用の地デジチューナーは全滅した。
パソコンの買い換え時に発生する面倒事やサポートも面倒だし、Windowsのアップデートに合わせて動作確認も必要だしで更に面倒過ぎるからだと思う。
PT2についてはメーカーサポートはしないとなっているので、ネットで情報集めして自分でどうにかするしかなかったけどな。
録画環境作りが大変でPT2のメーカーのドライバー以外に、
・PT2用のBonDriver
・視聴/録画用アプリにTVTest
・予約管理用アプリにTVRock
・アプリ類を動作せるためのVCのランタイムライブラリ等
・TVTestでの視聴に使うMPEG-2デコーダフィルタ
などをネットの情報を頼りに入手してどうにか環境を作った。
PT2がTVの録画用としては最もメジャーなチューナーボードだったため、ネットで検索すれば手間は掛かったけど比較的悩まずに環境が整えられた。
最初はTVTestで視聴出来るようにBonDriverをフォルダにコピーしたり、設定ファイルを変更したりで結構面倒。
視聴出来るようになったら録画用アプリTVRockの設定をするけど、これもまた大変だった。TVTestとTVRockでチャンネルの名前が違ったりで録画に問題が出たし。
しばらくは4台目と併用して問題がなくなったところでPT2での録画に完全に移行した。
JCOMの方の録画は引き続きGV-MVP/RXWで録画を行った。
ただ、この後もチャンネルの追加やテレビの電波の再編とかで設定変更が大変だったんだよな……いつからかEPGが受信出来てなかったこともあって。
「なんでそんな面倒なのを使ってんのよ?」
「録画したファイルの扱いが面倒じゃないからだよ。
テレビやレコーダーだって外付けHDDにファイルを移したって、元のテレビやレコーダーが壊れたらそのHDDのファイルも使い物にならなくなるんだよ。
大手メーカーのパソコン用のチューナーでも壊れたりで買い替えってなるとなかなか面倒だったんだよ。
その点PT2は録画したファイルは単独で再生出来るし、フォーマットを変えて圧縮して小さく出来る。面倒がなくていいじゃん」
「そういう便利さを知らなければ不便でも我慢出来るってことか。
便利さを知っちゃたんだね……」
アナログ時代に出来た事が出来ないのはやっぱり使いにくい。
でも著作権保護のための機能と言われてしまえば我慢するしかないけど、個人使用でのコピーは許されてるとかなんとかって話もあったんだけどね。
なのでもう少し使いやすいやり方があればこんな苦労はしなくて良かったのにと思う。
ちなみにこの録画で出来るファイルが30分で3.5GB(現在は少ない場合がある)と大きい。
いくらファイルサーバーのHDDの容量を増やしても足りなくなるためフォーマットを変更し圧縮していた。確か6分の1以下にはなっていた。
ネットワークメディアプレーヤーでも再生して問題ない画質を見極めるのに少し時間がかかったけど、今も大体同じくらいの転送レートにはしている。
ただ、この作業をするためにパワーのあるCPUが搭載されたパソコンが必要になり、その出費も大きくなった。
デュアルコアで同時に2本しか変換できないのに1日の録画本数はいっぱい……いいパソコンを使っても変換が終わるのは4時間とか5時間時間後。
今の環境では12本同時変換で、下手したら1時間かそこらで1日分の変換が終わるけど。
そんな録画環境が出来たけど、保存するストレージHDDに何度か問題が出た。
最初はアナログ時代と同様にエントリーモデルのWESTERN DIGITALの GREEN(現BLUE)モデルを使用していた。
これが録画中にファイルのコピーなどするとブロックノイズが発生するような状態だった。
地デジのデータ量は16Mbpsなので、HDDの書き込み性能70MB/s(560Mbps)からいけばファイルのコピーとかしても全然問題ないはずなのに。
ファイルのコピーをしなければこのようなことが起きるわけではないんだけど、念のために録画ファイルを書き込むHDDは性能の高いBLACKモデル(190MB/s(1520Mbps))に交換した。ちょっと高かった。
BLACKモデルは書き込み性能が3倍くらい速くなり、読み書きなどを制御するCPUが2個搭載されているという優れもので、録画中にファイルをコピーしてもブロックノイズは出なくなった。
この後はしばらくはBLACKモデルでの運用となった。
次に問題が起きたのはBS/CSの録画がを行うようになり録画したファイルを変換する量が増えた。
そのため、変換する為のパソコンの性能アップを行った際、一度に変換するファイル数が4から8に増えたためなぜかHDDから異音が発生することになった。高速でデュアルCPUのBLACKモデルなのに。
しかも、HDDの健康状態を確認するCrystalDiskInfoで注意が出るような問題を起こしてた。
一度に変換するファイル数を減らすと音がしなくなるのだけど、それではせっかく変換用のパソコンをアップグレードした意味がなくなるので、今度はHDDからSSDに変更した。
SSDはHDDと違って回転する部分がないため静かになった。ただ、HDDしかもBLACKモデルより格段に高かった。
それでもSSD容量を増やしたりして使うことになっていった。
この時のパソコン部分は中身を4台目から引き継いで作ったため、数年すると壊れた。
昼間のうちに表示がブラックアウトしていた。
出かけていて帰ってから気付いたんだけどパーツを買いに出かけるには時間も遅くどうしようかと悩んでいたら、ちょうど同じ世代のCPUと同じチップセットの使わなくなったマザーボードが残っていた
それと急ぎ交換。
必要なドライバーだけインストールしてすぐに復旧出来た。お役御免にしたのを取っておいて良かった。
「ねえ、そんなパーツが取ってあるって言ってるけど、今どんだけパソコンあるの?」
「……4台」
「そんなに必要なの?」
「……多分」
録画したファイルを変換するパソコンと自分用のパソコンを一緒にしてもいいんだけどね。
テレビの録画用もある程度性能が良ければ再生用と一緒にしてもいいんだけど。
そうすれば……2台でどうにかなるよ、一応。
でも、録画用は録画中に何か操作してフリーズしましたってのは困るのでどれかと兼用はなしでそのままにしたい。
自分用と録画したファイルの変換用は兼用出来るけどとりあえずはそのままで、いずれまとめることにしよう。
・6台目 アースソフト PT3
5台目のPT2の後継機。ちゃんとパソコンショップで売ってる時に購入できた。確か1枚1万5千円。
基本的に録画についての仕様はほぼ変わることなく、挿し込むスロットがPCIからPCIex1に、アンテナコネクタが4から2に減ったくらい。
これを2枚使うからアンテナコネクタが8から4に減って、分配器も地デジもBS/CSそれぞれ4分配から2分配に変更するのに買い替えしないといけなくなった。
分配器結構お値段するんだよ。4分配のも結構高かったんだけどなぁ。
でも、アンテナの配線や分波器でごちゃごちゃしてたパソコンの後ろの空間が整理出来た。
この6台目を作る際にパソコン自体も新調することにし、PCケースから全て新しくした。
設定はメーカーのドライバ類とBonDriver以外は5台目の方からコピーしたので特に苦労はなかった。設定ファイルもそのまま使えたし。
それより途中BSなどチャンネルの周波数の変更があったりでそっちの変更の方が面倒だった。
ただ新しくしたんだけど……1年でマザーボードが壊れた、CPUを道連れにして。
確かマザーボードはアメリカのミリタリー規格の耐久性があったはずなんだけど。
新品で買ったのに1年経たないくらいで壊れたって詐欺かって思ったよ。
今回は使える余りのパーツもなかったため、自分用パソコンからパーツを取り出して転用して使えるようにした。
Windows7を使っていたため当時の新しいパーツではインストールにいろいろ制限があり面倒だったため。
「これが今そこにあるやつ?」
「そうそう」
「自分用のパソコンのパーツを生け贄にしてまでテレビの録画がしたかったの?」
「そりゃあそうだろ?自分だって見てる番組が見れなかったら嫌だろ?」
「そうだけどさ。我慢するとか再放送を待つとか、CSも撮ってたんでしょ?」
「確実性がないから、さっさと復旧させるのが精神的にいいんだよ」
なんとか録画用のパソコンを復旧させてた後、今度は自分用のパソコンの復旧にかからなければならなかったけど大変。
自分用PCのパーツを録画用に差し出したけど、ちょうどその前に録画したファイルを変換するパソコンをアップグレードしてたからそのパーツを自分用に流用した。
その日はWindows10のインストールとブラウザ、リモートデスクトップ用のアプリのインストールとセッティングまでなんとか済ませていつもより遅く寝たっけ。
性能は上がってるからいいんだけど、無駄にCPUパワーがあって電気代が上がりそうで嫌だったんだけど。




