第1話 テレビ録画用パソコンを新しくしたい
この作品は登場人物は架空ですが、パソコンやパーツなどはメーカーや製品は実在するものです。
もう取り扱っていないものがほとんどです。ヤフオクなどでその製品の写真を見ることが出来るかと思います。
興味があれば調べてみてください。
「着いたよ。これから荷物入れるね」
「空いてる部屋もあるから、片付けに邪魔になるのはそっちに入れちゃっていいから」
「分かった」
現在引っ越し作業中。
これから部屋をシェアして住む事になっている。
去年のハロウィンに故郷に戻り、甥の娘達に心残りのコスプレ衣装を託したら亡くなった婚約者の幽霊が現れた。(「遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」の第28話-3参照)
そのことで婚約者の友達に写真を送ったら、久しぶりに連絡を取ってきた。
流石に亡くなった婚約者が写真にいくつも写っていればどういうことか聞きたくもなるだろう。
それから再び会うようになり婚約者のことをいろいろ話している内にお互いこの先のことで心配になった。
……老後のことで……
それでお互い親密な付き合いをしてる恋人がいるわけでもないし同居、シェアしようということになった。
……まあ、同棲ともいうけどな。
それで2人で暮らすのにいい部屋を探し、引っ越してきたわけだった。
新しい家に越して来たわけだが、こっちはもう先に越してきて自分の部屋は片付けて、今日もう1人、舞……フルネームは村上 舞が引っ越してきた。
舞は亡くなった婚約者の友達で、初代プ◯キュアでいえば白い方といった感じだ。婚約者だった方は黒い方。
イベントには会場で待ち合わせ、アフターは居酒屋とかに一緒に行って飲んだりしていた。
ある程度引っ越しの荷物が片付いたところで共同で使うリビングについて話している。
2人共コスプレをしていたくらいなので未だにアニメなどを視るわけで、大きいテレビを買って既に置いている。ついでにサウンドシステムも追加してある。
……ここまではいい……
「舞さん、テレビの近くにパソコンとかを置きたいんだけど」
「何で置くの?自分の部屋に置いとけばよくない?」
「自分の部屋にも置くけど、私用のパソコンというより共用のパソコンなんだけど」
「共用?」
「そうそう。テレビの録画用とプレーヤー兼ファイルサーバーなんだけど。
録画用はこんな見た目」
テレビ録画用パソコンは横置きのPCケース Antec NSK2400。結構前に出た製品。
見た目はフロントがシルバーで古めの大柄なオーディオ機器っぽい感じ。オーディオラックにあっても違和感は少ないはず。
ファイルサーバーは普通のミドルタワーのPCケース。見た感じ普通のパソコン。
それにハードディスク(以降HDD)を8台搭載できるHDDケースが付属する。これも少し小型PCケース程の大きさ。
この2つはオーディオには見えない。
「どう?」
「う〜ん、どう使うの?」
「レコーダーは地デジ、BS/CS各4チューナーを搭載。
保存用SSD 4TB+2TB。バッファに4TBで合計10TBだな。
録画した後変換してファイル容量を小さくしてサーバーに保存というかバックアップしてる。
サーバーの方はテレビにHDMIケーブルで繋いで再生出来るよ。
こんな感じ」
リビングのテレビと繋いでサーバーの電源を入れる。
パソコンが立ち上がるとテレビにはWindowsのエクスプローラーが表示されていた。
手に持っているトラックボール エレコム M-RT1DRBKでマウスカーソルを動かし、保存してるテレビ番組を選んで再生させる。
すると、つい最近録画したMFゴー○トが買ったばかりのでかいテレビに再生された。
「おお、すごいじゃん。レコーダーじゃなくてもテレビの録画が出来るんだ。
どのぐらい番組が入ってんの?」
「3年分くらいは大体のアニメと適当に録ったドラマやバラエティーとかが入ってる。映画はいつからのが入ってるかは覚えてない」
「何TBあるの?」
「今は24TBだけど、しばらくしたらもう24TBを追加する予定」
「はぁ?24TB?しかも48TBにする?」
「横のHDDケースのHDDには10年分くらい入ってるけどな」
「……いいよ。置いても」
あまりの録画容量に呆れたのだろう、舞の許可してくれた。
いずれあまり目立たないようにラックに置いたり、LANもあるから設置場所を検討しよう。
既に大体テレビ回りセッティングはしてあるし、家の中のLANにも繋いである。
レコーダー用のパソコンはチューナーの動作確認をして録画モードに移行させた。
「これっていくらかかってんのよ?」
「パソコン自体はそんなに性能は良くないけど、チューナーボードが2万✕2枚、4TBのSSDがいくらだっけ3万いかないくらい、2TBのSSDが2.5万。安い時期に買ったし。
24TBのHDDが1台5万とかが余計にかかってるかな」
「そりゃあ普通のレコーダーじゃあ勝てないよね」
「それだけじゃないよ。保存しておくのがレコーダーとかは面倒なんだよ。
著作権保護機能のコピーワンスとかあって他の機器に録画したファイルを移しにくいんだよな。ちなみにこの録画用パソコンのチューナーボードはグレーな製品だから変換したり移動したり出来るんだ」
「そんな商品売っていいの?」
「B−CASカードついてなくて研究用名目という触れ込みだったらしいから」
本当にいいのかは知らない。
基本的もう店頭で売られていない商品。
本当に研究用ということで販売されたという話。
本当かどうかは知らない。
著作権保護機能が機能していないため、動画フォーマットの変換やファイルのコピーや移動など一般の家電のレコーダーより扱いやすい。
きちんとバックアップさえしてれば録画したテレビ番組が再生できなくなることはない。
そのせい今も大人気でこのチューナーボードは価格が高騰してるらしい。新品かどうかしらないけどAmaz○nで5万以上の価格で売られていた。
他にも為替レートが円安に降れまくってるせいでHDDも高くなってるし、メモリが高騰してるせいでSSDも高値が付いてる。
それで困った事が起きてる。
「それでこの録画用パソコンなんだけど、マザーボードとかCPUがもう9年くらい使ってるからそろそろ交換しないといつ壊れてもおかしくないんだよね」
「買い替えるってことなの?別にいいんじゃない?」
「ただね、今使ってるチューナーボードが新品で売られてないから別のにしないといけない。
これが問題でね、調整に時間が掛かりそう」
「別にいいんじゃない?趣味でやってるんでしょ?」
今使ってるテレビ録画用パソコン自体ははもう7年程使っている。
ただ、元々録画用を組み立てた時のマザーボードは組み立て後1年程でマザーボードが焼損。
Windows7のインストールの問題ですぐに適当なマザーボードとCPUが手に入らなかったため、2年程使ってた自分用パソコンから移植して使用している。
だからもう9年は使っている。
無茶な使い方はしていないけどいつ壊れてもおかしくはない。
マザーボードで問題になるコンデンサは液体じゃないコンデンサに変わってるからまだしばらくは壊れないと思いたいけど、どうなるか分からない。
早めに交換の目処を立てたいところ。
テレビ録画用パソコンについてはどうするか決まったし、荷物を運び込んだし、必要な物は大体片付いたようなので夕飯にでもしようか。
「引っ越しも落ち着いたし何か食べに行こうか?」
「何か作ってくれないの?」
「簡単にシチューとパンでいいかな?」
「いいよ。じゃあ買い出しに行こうか。この辺のスーパーとかチェックしてるよね?」
「まあね」




