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その内容はこうだ
【自分にできることならなんでもします
多少ネットの知識はあります。
是非とも手伝わせて下さい!】
向こうから言ってきた。
うまく行きすぎな気がする
こちらをためしているのだろうか
まず、
これが本心というのはあり得ない。
何故なら
相手が悪徳企業であれ、
犯罪をおかしている身であり、
復讐されることや
逮捕されることも考えられるのに、
こんなあけすけに
接するというのは無用心すぎるからだ。
そんな組織ならここまで大きくなったいないし、
とっくにつぶれているだろう。
まぁでも
協力を申し出てくれているのだ。
ここはありがたく受けさせてもらう。
たが、これから会うにあたって、
実績など我々の方が圧倒的に
下な分、入ってくれるとはいえ、
あちらにいい条件を提示すべきであろう。
それにこちらは最悪個人情報がバレても
ただの厨二野郎だと思われるだけで
それはそれで恥ずかしいことこの上ないが、
リスクが違いすぎる。
会うのが目的であるため、
個人情報はどうしても必要であるが、
個人情報を隠した上で構わないので、
次のステップに進む。
次のステップとは電話だ。
ふと彼女を見ると
僕の動きに気付き返事が来たことを
悟ったのだろう。
すでに読んで次の動きを考えてくれてるようだ。
話が早くて助かる。
僕は今思っていたことを彼女に伝えた。
すると、
「うん。電話だね
それでいいと思う。
向こうは個人情報が大事だろうから…」
それに向こうは調べようと思えば
僕の個人情報なんていくらでもわかるだろう。
なので、文面は次のようなものにした。
ありがとうございます
我々はネットの知識に疎く、
今後活動する上で必要になってくるでしょう。
なので、我々としては是非
ネット部門の幹部として
迎えいれさせて頂きたいです。
我々はまだできたばかりで、
大義をなし得るために、
まずは核となる信用できる優秀な幹部を
揃えたいと考えております。
つきましては簡単な面接のようなことを
させて頂きたいのですが
可能でしょうか
こちらは電話番号でもなんでも出しますが、
そちらは使い捨ての番号でアプリでして頂いても構いません。
といったような内容だ。
これを麗奈ちゃんに見てもらい
細かいところを訂正してもらったが
返信した。
その日は返事がくることがなかった。
いつものように彼女の家で過ごし、
ご飯の時間で帰っていった。
次の日の放課後
連絡が入っていた。