44 魔王会議
夜中に書いていたもので、途中寝落ちしてしまったので誤字、脱字等あるかもしれません。
ご了承ください。
人族の住む地、アルボス大陸から遠く離れた大陸、タナトス大陸。
魔族が住む大陸である。
タナトス大陸中央には巨大な城が存在する。
通称、魔王城と呼ばれる城だ。
その城の内部で、魔王達が珍しく揃って円卓に座り、魔王会議が行われている。
「お集まりいただき感謝申し上げます。今回、集まっていただいたのは他でもない…人族の勇者召喚が行われた事についてです」
魔王達は静かに息を呑んだ。
「でも、まだそんなに成長はしていないんだろ? なら今のうちに潰しておいた方がいいんじゃねぇか?」
獣人の魔王、バルムが提案する。
「それはなりません。"上"から、今はまだ手を出してはいけないとの事なので」
耳長族の魔王、ルルーシュがバルムの提案を却下する。
「人族は頻繁に勇者召喚を行うから困ったものだ」
ピエロの様な格好をした魔王、レマンドが嫌そうに呟いた。
「全く同一見だ…」
人狼の魔王、モルガナが首を縦に振る。
『上からの圧力なんか気にしなければいいじゃん。やりたいようにやろうよ?』
黒いスライムの魔王 ルリムが椅子の上でぴょんぴょんと飛び跳ねる。
「それはならん。上からの命令は絶対だ」
大きな翼を持つ純粋な魔族、大魔王ルヴィアンが口を開いた。
「その通りです。ですが、未熟な勇者に手を出すなと言われてはいますが、他の種族に何かしてはいけないとは言われていませんよ」
『なるほどねー。じゃーまず手始めに、隣のクティール大陸でも襲撃しちゃおうか?』
「クティール大陸…どうやって襲うんだ…?」
『直接乗り込むんじゃだめなのー?』
ルリムは不機嫌そうに小刻みに震え始めた。
『そーいやバルムってクティール出身だよね? 君が襲撃したらどうかな?』
「すまねぇがクティール大陸だけは、俺はパスで頼むわ」
「クティール大陸の襲撃…バルムには少し身が重いだろう。策はある、ここは俺様が引き受けよう」
レマンドがクティール大陸襲撃を自ら立候補した。
「どんな策だ?言ってみろ」
「東の龍山に地龍が住んでいるのはご存知ですか? ちょうど鱗が生え変わる時期、それに備えて長期の睡眠が予想されます。その隙をつき、統べている地竜を出来る限り殺して、目を覚まして動揺した瞬間に、地龍に憑依を使おうと思います」
「地龍を敵に回すのか? 少し危険過ぎないか?」
ルヴィアンが警戒するのも無理はない。
龍種といえば、その強さに個人差はあるものの、山をも平たい大地に変えると言われている程だ。
「憑依し、怒りを増長させて記憶操作も少しはするので大丈夫だとは思うんですが…獣人の王…タロス兄さんの仇を一刻も早く討たなければ…」
「地龍か…まあ、襲ってきても俺一人で何とかなるからいいか」
大魔王であるルヴィアンの強さは計り知れない。
某アニメの測定器があれば話は別だが、あいにくこの世界にはそんなもの存在しない。
『今は亡き魔王タロス。君達二人は息ぴったりの魔王兄弟だったのにねー。少し前、獣人族の国の襲撃に失敗し、王により返り討ちに会い死亡。エンペラーパペットでありながら傷跡も残せずに死亡だなんて…パペット種は最弱種って事でいいかなー?』
「なんだとっ…!」
兄の死だけではなく、自分の種全体を侮辱されたレマンドの心は怒りで満ちていた。
「ここで争うな。レマンドもだ…ルリムも煽るんじゃない」
すかさず止めに入るルヴィアン。
「っち…覚えてろよ弱小スライムがっ」
『誰が…弱小スライムだって…? 今ここで喰らってやってもいいんだよ?』
「俺の言葉が聞こえなかったのか?」
瞬時に会議室全体がルヴィアンの魔力で満ちた。
ルヴィアンはルリムとレマンドを鋭く睨みつけた。
「次はないからな」
そう言い残し、ルヴィアンは席を立ち、扉を開けて出ていった。
「えーと、お二人方、ルヴィアン様のご機嫌を損ねてしまったようですね」
「ルヴィアン様抜きで話を進めるかあ?」
「だいたいの事はまとまった…解散でいいと思う…」
『ここにずっと居ても不快なだけだしね』
「こっちのセリフだ馬鹿めが」
ルリムとレマンドはお互いにお互いを睨み合っていた。
「レマンドさんの策は地龍を利用し、クティール大陸の襲撃っと。 まあ、今回はこの辺で解散としましょうか! また何かあれば招集がかけられると思いますので、その時は皆様よろしくお願い致します」
こうして魔王会議は終了した。




