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43 仕組まれた出来事



無駄だとは思うが、一応説得してみるか。

俺は獣人達より前に出て、地龍に念話を使う。


『聞こえるか地龍、俺はお前らが襲ってこないならこれ以上手出しはしない!』


『何ヲ今更、先ニ襲ッテキタノハ貴様ラダロウ!』


『確かに、そこに居る3人の獣人がお前の仲間を一体殺し、先の戦いで俺も一体また殺した。だがもし許されるのであれば、俺も彼らも何らかの形でお前に償いをするだろう』


『二体ダト? トボケルナァ!地竜種ノ半分以上ヲ殺シテオイテ!!』


地竜種の半分以上だって? 獣人が殺した一体、俺が殺したのも一体。

だが、あんなに威圧全開で地竜の群れを引き連れてきたら、普通防衛のために攻撃するだろ。


『我ラガ何ヲシタトイウノダ…答エヨ』


『俺達は地竜を二体しか殺していない。それ以上殺したというのなら誰かと勘違いしているのかもしれないぞ』


『マダ言ウカ、仲間ノ仇ハ取ラセテモラウゾォ!!』


地龍の口内に黒い何かが集まっていくのが分かる…何をする気だ?

集まってるのは魔力か? あんなに濃縮された魔力を技として放たれたら、ここら一帯が消し飛ぶことになるぞ!!


「お、王よ!戻られたのですか!ですが、ここは危険です!早く地下へと避難を!」


「ここは私達に任せて!」


「わしの命より、民の命を心配せよ。先代が残してくださったこの魔石、超広範囲防御魔法が込められておる」


なんだって、王が戦場に来たのか?

王の1人もまともに管理できないとはどうなってるんだこの国は…。


まぁ獣人達の王、どんなやつなのか見てやろうじゃな…いか…!?


「ベルム国王が戻ったぞおお!!」


「ベルム国王陛下なら何か策を持ってきてくださったはずよ!」


な、なんでベルムさんが? 国王? 普通に門の外にいたのに?

てか俺は王様に治療してもらってたのか…。


「皆の者、下がるのじゃ! 広範囲防御魔法『守護の光』」


城を中心とした範囲が暖かい光に包み込まれた。


『小癪ナ…貴様ラ全員、マトメテ消シ飛バシテクレルワァ!』


直後、地龍の口内に溜められた魔力はこちらに向けて放たれた。



刹那、視界一面が黒く染まる。



何が起きてるんだ? 何も見えないぞ…?

少し経つと、黒い霧は晴れた。


「何これ…」


「嘘だろ」


城と俺達の周り、防御魔法がはられていない場所は地面が大きく抉られていた。


なんて威力なんだ…防御魔法が無けりゃ今頃…。


『クッ…ウガァアアア!!』


急に地龍が苦しみ出したぞ?


『我ノ中カラ……出て行け!!』


その直後、地龍からは威圧が消え、どこか大人しくなったように思えた。


『ぐふっ…何者かに操られていたようだ…すまないクティールの地の民よ』


『操られていたとはどういう事だ?』


操られた? 何を言っているんだ?


『感情が揺れたその隙を狙われたようだ…数日前に我らの住処であるタナトスの地でいつも通り暮らしていたのだ。だが我が深い眠りについている間に何者かによって仲間の半分以上が無残にも殺されていた…いきなりの事で怒りが頭の中を支配したのだ。それからの記憶が曖昧でいまいち思い出せない』


『地龍、あんたはさっき、俺らに向けてヤバそうな魔法かスキルを使ったんだよ』


『もしや、地龍の息吹か? 本当にすまない事をした』


ベルムさんが防御魔法を張ってくれなかったら今頃どうなってた事やら。

最初の3人が言っていた、魔族とやらが全て引き起こしたんじゃないか?

これ程までに強い力を持つ地龍の隙を狙い、仲間を一方的に殺し、地龍を操れる者。

敵は相当な手練と見た。俺なら絶対、こんなの敵に回さないけどな。


「地龍殿、1つ質問があるのですが、よろしですかな?」


『獣人の王よ…地を荒らしてしまったこと、本当にすまない。我に答えれる範囲であれば答えよう』


「それでは、どうやってタナトス大陸からクティール大陸にやってきたのか、教えて貰えますかな?」


『あやふやで良ければ教えよう…翼を使った形跡が無いことから空間魔法か何かでこの地まで何者かに誘導されたように思える』


「もしや、魔族の仕業だったり…?」


『その可能性は十分にありえる…が、もしそうであるなら大問題だが…』


「地龍殿とわしら獣人をぶつけ、民がいなくなった地を奪いに来ようと企んでいたのかもしれませんな」


『今の魔族は昔の魔族と比べても似ても似つかなくなった…裏切りは彼らの心を深く傷つけた…』


「何か言いましたかな?」


『いや、それよりしばらく、この地にいても良いか? この地の復興作業を手伝わせてくれ。抉れた大地と草木は元の状態に戻すことを約束しよう』


「どうぞどうぞ、まぁとにかく死人が出なくて一安心じゃな…」


何とか無事に終わりそうだ。

地竜とも少しだが戦って疲れたし、ゴレのいる場所に戻るとするか。


ドアの着いたデカい大木が俺の目の前にある。

ドアを開けると、中には下や上に繋がっている階段やトイレなどが設備されている。

階段を上がると、そこにはベットに腰をかけているゴレが…こちらを睨んでいた。


『どこに行っていたんですか…』


ゴレに睨まれた俺は、蛇に睨まれた蛙の如く縮こまっていた。


『えとですね、地竜退治に行っててですね…』


『なぜ、私を置いて行ったのですか』


『危険な目に遭わせたくなかったのと、少し休ませてあげたかったからかな…』


はぁ、嫌われたかな。


『一人で行かないでください…行く時は一緒…ですよ?』


『か、かわいすぎる…』


やっぱりうちのゴーレムは可愛すぎます…。



この後めちゃくちゃ、なでなでした。


夜空

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草鬼 LV28

ステータス

HP:1650/1650(150up)

MP:1400/1400(120up)

SP:900/900(80up)

攻撃能力:1170(130up)

防御能力:1150(120up)

魔法能力:700(100up)

速度能力:1100(70up)

抵抗能力:700(80up)

スキル

「真蔓の鞭LV6」「草の音色LV4」「痺れ粉LV5(2up)」「腐蝕苔LV1」「鑑定LV5(2up)」「硬化LV9」「水泳LV2」「念話LV5」「鋭利LV極」「状態異常耐性LV8(5up)」「猛毒生成LV6」「隠密LV5」「クイックLV8」「状態異常攻撃LV6」「アイテムボックスLV2」「鬼力LV3」「身体強化LV5(1up)」「HP自動回復LV5(3up)」「MP自動回復LV2」「SP自動回復LV2」「再生LV1(new)」「竜力LV1(new)」

魔法

「植物魔法LV2」「土魔法LV5(1up)」「回復魔法LV2」「水魔法LV6」「封印魔法LV2」

スキルポイント:3900

称号「雑草魂」「人族殺し」「突然変異」「可能性」「状態異常マスター」「異物を吸収する者」「強靭な蔓」「巨人族殺し」「鬼心」「竜殺し(new)」

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