32 感動の再会
俺は今、ダチョモドの上に乗ってダンジョンを進んでいる。
いやぁ、進化した俺より早いんだもん。
「クワァ!(ちょっと飛ばすね)」
えっ?うぉぉぉ!!早い早い!
「ギャ?ギャ……」
「ギャ…」
「ギャ……」
三匹のゴブリンがダチョモドとぶつかりお亡くなりになりました。
見た目さ、一応人っぽい感じなんだけど、アレが無いんだよ。
男ならあるべきものが。魔物には必要ないってか?
「クワァァ!(元気だして)」
やっぱりお前、俺の心読んでんだろ!
全く、恐ろしいやつだ。
「クワァ?(何これ)」
ん?噴水かこれ?ダンジョンで噴水って言ったら、回復部屋とか?
『ダチョモド、ちょっと飲んでみようぜ』
「クワァ(どうぞどうぞ)」
毒だったとしても回復魔法あるし、何とかなるでしょ。
噴水に近づき、手で水をすくって、口へと運ぶ。
うあっ!?こ、これは……うまい!!後味が爽やかで今まで飲んできた水は泥水かと思ってしまうほどだ。
『ダチョモド、騙されたと思って飲んでみろって』
「クワァア!!(いやだぁあ)」
『ほれ、飲め飲め』
「クワァ(溺れる)」
早さはダチョモドの方が上だが、力は俺の方が上だ!
はは、強制的に飲ませるよ。
「クワァ(確かに美味しいね)」
『だろぉ?』
おいおい、そんなに慌てて飲むなよ。誰も取ったりしな……寄越せぇ!次俺だ!
噴水を取り合うこと数分。
「クワァ(もういらない)」
『飲みすぎたぁ!うぅ苦しい』
噴水が壊れたのか、水が出なくなった。
植物系には水は絶対に必要な物なんだよ。たくさん飲んで何が悪い。
水のせいで体が重くなったんだけど。
そのせいでダチョモドに乗れねぇ!
仕方ない、歩くか。ダイエットダイエット。
『やっぱ無理、ちょっと休もう』
やばい、息がしづらい。
水の飲みすぎで死にそうなんですけど。
人だったら血とか水になってるレベルよ。
あれは一度飲むと止められない恐ろしい水だ。きっと悪魔の水か何かだあれ。
「クワァ(何か来る)」
何か来る?何が来るんだよ?後ろから?それとも前?
人か?魔物か?まあ、襲ってくるなら殺すまでだが。
『うぁ…』
光と共に現れたのは、白っぽいゴーレムだった。
ゴーレム?俺より少し小さいくらいのゴーレムだ。
何故かこのゴーレムを知っている気がする。
何処かで会ったか?うーん。ゴーレムに知り合いはいないけど。
『うぅ……生きてる?…はっ!ご、ご主人様?』
ご主人様?ごしゅじ……あああ!!ゴレか!?
俺の記憶からゴレが消えていた。
何で忘れてたんだ?うわぁ、自分が怖い。
『ゴレ……だよな?』
『はいご主人様!ゴレですっ!』
『進化したのか?いやぁ、たくましくなったなぁ!』
『はい!あれから色々あって進化しました!』
『俺もプラントボールから草鬼に進化したぞ!どうだ、カッコいいか?』
『ご主人様はずっとカッコいいです!』
よ、よせやい!照れるじゃんか。
「クワァ?(そいつ誰)」
いやぁ、ゴレにさっきの水飲ませてやりたかったなぁ。
来るって分かってたらアイテムボックスにいれておいたのにな。
「クワァ?(聞いてる)」
『あぁダチョモド、紹介するよ!この子はゴレ!俺の大切なパートナーだ』
「クワァ(なるほど)」
ダチョモド、何か拗ねてない?壁何回も蹴ってるけど。
『ご主人様?そちらの方は?』
『こいつはダチョモド、乗り物として使ってる。結構早くて便利で……あっ嘘です、大切な仲間です』
おいおい、怖すぎだろ。滅茶苦茶睨まれたんだけど。
乗り物は言い過ぎか。乗り物というか、使い魔?
「クワァ…(風刃)」
夜空は胴体を少し横にずらし、風刃をかわした。
嘘です!嘘です!ごめんなさい!風魔法使わないで!
俺の首狙ってたし、ねぇダチョモドさん?俺の事、殺す気だったでしょ?
『仲がよろしいようで』
『ま、まあな』
さらっと殺されかけたけどな。
仲間を攻撃するって相当頭いってるぞ。せめて腕にしろよ、首から上は再生できないかもしれないから。
「クワァ!(早く行こう)」
『そんじゃ乗せておくれ。ゴレは俺の後ろに』
『私、重くないですか?』
『大丈夫、ゴレは羽毛より軽いから』
「クワァ(ちょっと重い)」
ゴレが無事で本当に良かった。
前より強くなって戻ってきたし。
「「「「「ギャギャ!」」」」」
鎧を着たゴブリンが10匹くらい、いるんだけど。何で鎧着てんの?
騎士なのか?剣士とかか?
仕方ない、鑑定さんを呼ぶか。この鎧ゴブリンの説明頼む。
『ゴブリンナイト:主には忠実で、命令されれば何でもする』
えっ、それだけ?もっとないの?
鑑定レベルが低いのか、それともゴブリンナイトの説明がこれで全部なのか。
『ご主人様、ここは私が!火炎竜巻』
熱風を撒き散らしながら、竜巻はゴブリンナイト達へと襲いかかり、ゴブリンナイトの断末魔が木霊する。
竜巻が消えた頃には、ゴブリンナイトの姿は何処にもなかった。
《『ゴレ』レベルが16から19に上がりました》
《『ゴレ』スキルポイントを獲得しました》
ゴレ、本当にゴレ?何今の、すげぇんだけど。
『一撃かぁ!ゴレ、強くなったな~』
『えへへぇ』
これは頼もしいな。パートナーが強ければ死ぬ確率が減るし。
ダチョモドもいるからそう死なないだろう。
「クワァァ(扉が見えてきたよ)」
本当だ!じゃあ走って行こうぜ!さあ、走るんだダチョモド!
「クワァ(了解)」
もうお前、心読んでるよな。
『着きましたね』
『それじゃ、開けるぞ!』
いっせぇーのぉ!!ふんっ!
ゴゴゴゴ!
ガタンッ
うん、なれてきたな。進化のおかげで力も強くなったしな。
「グアァァア!!」
血を思わせるような真っ赤な体毛の熊。
その目は黒く濁っている。
狂暴そうな赤色の熊か……レッドベアとかそんな名前の魔物じゃないのか?
鑑定さんを召喚!
『ブラッドベア:返り血を浴びたような色の体毛を持つ熊。絶滅寸前なので滅多に遭遇することはない。上級冒険者パーティで挑まなければ勝利は難しいだろう』
なかなか役に立つ鑑定さん。
上級冒険者パーティじゃなきゃ勝利はムズいと。えーっと、それってやばくね?
「グアァァァア!!!」
ブラッドベアは夜空の方へ突進しだした。
ちょっと待てぇ!!何で俺なんだよ!!そ、そうだ!ダチョモドを狙うってのはどうですか?ブラッドベアさん、安くしときますぜ?
「クワァァ……(風刃)」
夜空は間一髪で風刃をかわし、風刃は壁にぶつかった。
あっぶねぇだろが!今、結構マジで当たりそうだったぞ!
マジで洒落になんねぇって。
「クワァ…(風刃)」
風刃は夜空の横を通り過ぎ、後ろにいたブラッドベアの胴体に見事に命中した。
「グァァア!!!」
うわ焦ったぁ!ダチョモドに殺られるかと思った。後ろにいるブラッドベアに当てたんだな。よくやったダチョモド!
でもあまり効いてないみたいだな。風魔法はあまり効かないのか?魔法に耐性があるのか。
ブラッドベアが近くまで来た。
「グアァアァァア!!」
『ゴレ、ダチョモド!いくぞぉ!』
『はい!』
「クワァア!!(いくぞー)」
ブラッドベア、覚悟しやがれ!
夜空
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草鬼 LV1
ステータス
HP:1250/1250
MP:1050/1050
SP:750/750
攻撃能力:830
防御能力:820
魔法能力:530
速度能力:820
抵抗能力:550
スキル
「真蔓の鞭LV5」「草の音色LV4」「痺れ粉LV3」「腐蝕苔LV1」「鑑定LV3」「硬化LV9」「水泳LV2」「念話LV4」「鋭利LV極」「状態異常耐性LV3」「猛毒生成LV6」「隠密LV4」「クイックLV8」「状態異常攻撃LV6」「アイテムボックスLV2」「鬼力LV2」「身体強化LV3」「HP自動回復LV2」「MP自動回復LV2」「SP自動回復LV2」
魔法
「植物魔法LV2」「土魔法LV4」「回復魔法LV2」「水魔法LV5」「封印魔法LV2」
スキルポイント:2700
称号「雑草魂」「人族殺し」「突然変異」「可能性」「状態異常マスター」「異物を吸収する者」「強靭な蔓」「巨人族殺し」「鬼心」
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ゴレ
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インテレクチュアルゴーレム LV19
ステータス
HP:660/660(40up)
MP:890/890(60up)
SP:640/640(40up)
攻撃能力:490(20up)
防御能力:520(20up)
魔法能力:770(40up)
速度能力:145(5up)
抵抗能力:400(20up)
スキル
「硬化LV4」「念話LV4」「瞑想LV1」「魔法耐性LV3」「魔法強化LV7」「魔力制御LV4」
魔法
「土魔法LV5」「回復魔法LV3」「火魔法LV6」「水魔法LV5」「風魔法LV5」「雷魔法LV5」「転送魔法LV1」
スキルポイント:950
称号「土人形」「知的な土人形」「スネークハンター」「上級魔法使い」「魔法道を歩む者」「人族殺し」
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ダチョウモドキ
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ゲールオストリッチ LV37
ステータス
HP:850/850
MP:800/800
SP:950/950
攻撃能力:700
防御能力:900
魔法能力:650
速度能力:1000
抵抗能力:930
スキル
「加速LV6」「クイックLV5」「感知LV1」「脚力強化LV7」「刃羽LV6」「隠密LV5」「爪撃LV7」
魔法
「風魔法LV4」「土魔法LV4」
スキルポイント:3000
称号「同族殺し」「大地を駆け巡る者」「裏切り者」「反逆者」「ボス」「鋼羽」
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