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第10話 語られる真実と変わらない2人

エリナ視点

「しかしユイよ?語らなくて良いのか?お主の秘密を」

「いいよ。そんなこと言われても信じないだろうし、あんまり人に話したくないし」

「そうか。でも小娘は薄々気づいてるようだぞ?お主がただの子供ではないと」

「はあ!?そんなわけ…」

「であれば聞いてみるか?おい、小娘!」

「は、はい!」

すると、エリナは恐怖のせいか変な声を出して返事してしまった。

「お主は気づいておるだろ?ただのこやつがただの子供ではないことを」

「ただの子供ではない?それはどういう…?」

「それはお主が考えることだ」

魔王様の意図が分からなかった。

ユイさんがただの子供ではない?確かに子供にしては強すぎるけど…。

「そういうことではない。こやつは何かをお主に隠しておる。それを当ててみろ」

ユイさんが隠し事?

当ててみろと言われても何も手がかりなんてそう思った時、守護獣との会話を思い出した。

『……ようやく見つけたぞ。1000年もの間、我が眼を盗んで潜んでいた不届きな不老の娘よ』

私はこの言葉をあまり深く考えていなかったが、よく考えればおかしい。要は1000年間隠れていた娘を見つけたということだ。子供なのに1000年隠れていたはおかしい。

そしてさらにユイさんはよく昔という言葉を使う。昔から変わらないとか昔はこうだったとか子供が何十年前を表す昔を使うだろうか?

そして極めつけは魔王様やさっき戦ったような人間界で知られてないような魔物を知っているということだ。魔法が天才的にうまいというだけで魔物を認識できるわけがない。

ここから導き出せる答えは

「ユイさんは1000年生きた魔法使い?」

そう答えると魔王はなにやら笑ってユイさんの方を向いた。

「どうだ?ユイよ?秘密を見破りおったぞ?こやつ」

「はぁ…まじか。まさかバレるとは。そうだよ。私は子供なんかじゃない。私は1000年以上生きた魔法使いだ。それで?そんな秘密を知ってどう思う?」

「どうって?」

「ほら何かあるでしょ。失望とか不気味とか」

「師匠って1000年生きた割に性格ガキっぽいですよね」

「そこ!?確かに自分でも性格悪いなって思うけどそこ!?」

「ふははは、お主ら面白いな。傑作じゃ」

「…小娘よ!黒霧の神殿を目指しておるのだろう?そこでなにやら邪獣が面白いことをしようとしておる。お主らは知らないだろうが世界を揺るがすようなことじゃ。今は教えないがな!」

「え?どう言うこと?」

私は驚いて魔王様に聞いた。

「教えないほうが面白そうなのでな、今は教えるつもりはない。大丈夫じゃ、危なくなったら助けてやるから安心して行ってこい!」

「どうせしょうもないことしてるんでしょ。あの魔獣性格悪いからなぁ」

「ユイよ、お主はもう少し危機感持った方が良いと思うぞ?」

「大丈夫だって。私、最強だから」

「その慢心で弟子に出し抜かれた癖に何を言っておる…」

「ど、どうしてそれを!?」

「我にとって心を読むなど造作もない。では我は一旦お暇することにする。ユイよ!手紙忘れるなよ!」

すると、魔王が天高くとびあがり、雲の上の見えないところまで飛んでいった。

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